山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

つつじが峰から銚子の伽藍から小峰通り

2013年05月26日 | さんぽ


2013年5月25日(土) 曇り/晴れ

大猿公園→つつじが峰→横引き尾根→銚子の伽藍→小沼→茶ノ木畑峠→小峰通り→大猿公園

ここのコースを知ったのは丁度3~4年前のお話しだ。アカヤシオを目当てに袈裟丸山へ出掛けた時のことだが、群馬県内の身近な山でシロヤシオの花を見たいということで尋ねたところ、赤城山のこの場所を教えて頂いた。度々訪れる赤城山だが、黒檜山にしろ、鈴ヶ岳にしろ、長七郎山や荒山にしろ、山頂にそびえる山ばかりを歩いていた。今回は時季的にまだ早いと思うが一応シロヤシオを見たいという理由でSさんとMさん、それにHさんの4人でそれぞれの都合の良い日に合わせて、出掛けたしだいである。小沼湖畔に咲くシロヤシオは昨年観たが、歩くコースとしては毎度毎度の場所でそれほど感動はなかった。それに銚子の伽藍なるところも気になっていた。今回はおおさる山乃家からつつじが峰へ登り、それに茶ノ木畑峠から小峰通りへの道は地図にない山道となる。こうなれば多少歩き慣れた赤城山であっても、少々興味が湧いてくるというものだ。目的のシロヤシオが観られなくても、何か花が咲いているだろうと花に期待して訪ねてみた。カーナビは便利なもので、駒形ICから複雑な道路も最短で案内してくれた。登山口となる大猿公園の駐車場にはハイカーのものと思われる車が既に2台駐車されていて、奥比古神社の赤い鳥居が直ぐ目の前にあるので比較的分かり易い場所であった。ただ、ここまでの道のりが※@?%$ということであるが、位置的に群馬フラワーパークが大まかな目安となる。ここ数日は夏日が続いているが、どうしたものか、今朝は曇り空で肌寒く感じる朝を迎えた。身支度をして歩き出した時もガスの中を歩くことに。おおさる山乃家を横目に林道を直進する。


<林道をそのまま直進して支尾根に乗った>
奥比古神社の鳥居脇から少し歩くとトイレがあり、その先に「おおさる山乃家」がある。さらに進むと小さな湿地帯があり、左側につつじが峰登山口があるが、ここはそのまま見送って直進する。奥比古神社を見ながら林道終点から薄い踏み跡を拾った。



<心配していたツツジが咲いていてホットする>
沢沿いに進んで行くが踏み跡は更に薄くなり、しまいには消滅してしまった。数少ないテープを頼りに支尾根に乗る。尾根からはセオリー通り、上を目指すだけだ。足元には笹が生い茂り、静かな尾根歩きの始まりとなった。赤いツツジが緑に映え、若葉のトンネルだ。肌寒かったが時間が経つにつれ汗がにじみ出てくる。



<ここでつつじが峰通りの登山道と合流する>
支尾根に乗っても相変わらず踏み跡は薄いが、つつじが峰に出くわせばバチっとした山道となった。ここから緩やかに登る。するとツツジがいたるところに咲いてくるので、ツツジを観賞しながらのハイキングとなる。ここは展望がないので花を楽しむコースのようだ。



<次々に出てくるツツジ>
ツツジ、ツツジ。ここにもツツジ。ここも、こちらにも。あそこにも。そんな具合に、次々に。



<ガスっているが、軽快な尾根歩きが続く>




<らんらんらん>




<ミツバツツジも出てきた>




<ルンルンルン>




<晴れてきたのだろうか、やっと明るくなってきた>




<しだいに暑くなり、汗が噴き出る>




<山腹のガスが切れはじめてきた>




<雲海も眺められ>
赤城山の山腹に崖が見えてきたが、あの辺りが銚子の伽藍だろう。そして、平野部へ目をやれば雲海が眺められ、富士山でも見えるかなと探したが、それらしき山は見えない。気温も上がり始め、ますます流れる汗が気になった。帽子はやめて、ねじり鉢巻きで登る。途中、さねすり岩という岩があるが、何やら「さねすりの岩を跨ぎて紅つつじ麓の茶屋のたぼのゆもじか」という歌碑が。



<横引き尾根から地蔵岳を眺め>
横引き尾根に出て銚子の伽藍へ向かう。この辺はまだ新芽が出たばかりの様子。シロヤシオが咲くにはまだまだほど遠く、アカヤシオが終わったばかりの山肌である。



<静かな横引き尾根を銚子の伽藍へ向かって歩く>




<ここはまだまだ新緑の季節>




<シロヤシオを見掛けたのはここだけ>
びっくり、ここだけシロヤシオが咲いていた。開いているのは3~4個だったが、この花が見たくてやってきたので、実にラッキーだ。諦めていただけにとても嬉しい。



<銚子の伽藍>
小沼を水源とする粕川は緩やかな流れから始まり、南側はのぞき込むようなゴルジュへの落ち込みとなっている。この「銚子の伽藍」とはそのゴルジュへの落ち込みを示すようだ。赤城山の外輪山がV字に切れ込み、門のようになっているのだという。



<粕川に咲いていたスミレ>




<粕川沿いに歩く>




<ここは踏み跡が薄い場所もある>
銚子の伽藍から小沼へは沢沿いに進む。ここも踏み跡は薄く、はっきりとした道標はない。古びたビニール紐が垂れ下がっているだけだ。場所によっては迷っているのか、四方八方に踏み跡があるので要注意だと思う。特におとぎの森から沢へ降り立つポイントについてはいくつも微かな分岐があった。



<小沼から黒檜山>
景色らしい景色がなかったので、ここへ出ると清々しく、とても爽やかに感じる。そよ風を受けながらの昼食タイムだ。人影もまばらで、時間が止まっているように思えた。



<地蔵岳を見ながら湖畔でお昼に>
だいぶのんびりと食べた。季節も味わい、お腹いっぱいで満足だ。おまけにコーヒーも飲んで山の空気に触れる楽しさも味わった。



<茶ノ木畑峠から下山する>




<こちらの尾根もツツジがたくさん咲いてた>




<岳人岩>




<咲いている、咲いている、ホントたくさん咲いている>




<下山もお花見しながらで、とても爽快だ>




<地図には記載されていないが、ここはしっかりしとた登山道だった>




<いつもと違う赤城山を歩いた感じ>




<目に映るはツツジと青葉>




<今日は緑のシャワーとツツジ三昧になった>




<青葉に映えて>




<ここはトンネル状態になっていた>




<葉っぱ、葉っぱの小峰通り>
一時は心配したが、小峰通りも普通の登山道であった。それに、なんたってツツジが良く咲いている尾根だ。赤城山では鍋割山から荒山辺りのツツジをよく見ていたが、ここのコースは静かな山歩きができるのでいい。小沼周辺は別にして、トレランの方と男性のハイカー1人にすれ違っただけである。こうなればもう一度シロヤシオが咲き出す頃合いをみて、三ツドッケ辺りで花を愛でたいものだ。

2 コメント

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横引き尾根 (たそがれオヤジ)
2013-05-28 05:50:09
あんぱんさん、おはようございます。
横引き尾根というのですか。なかなかいいところですね。花もずっと続いているようだし。いい時期に行かれたようですね。
銚子の伽藍というところもまたいい感じです。
最近、この付近、雪の歩きのレポばかり立て続けに目に触れていて、なかなか厳しいところだと思っておりましたが、この時期が最高じゃないですか。
歩いたことがないので、梅雨の時期にでも歩いてみようかな。ただ、一人ではちょっと怖そうです。この辺、黒いノソノソが結構いますからね。
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黒いノソノソ (あんぱん)
2013-05-28 20:47:39
たそがれさん、こんばんは^^
ありがとうございます。
黒いノソノソがいるとはあまり考えませんでした。いるとは知っていましたが、今考えるとちょっと怖いですね。ツツジは中腹が見頃で、横引き尾根辺りはまだツボミでした。山ツツジは登りも下りもかなり咲いていて、やはり赤城山はその季節季節で楽しめる山なんですね。
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