山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

牛ノ寝通りから小菅大菩薩道

2013年05月05日 | さんぽ


2013年5月5日(祝) 晴れ
雄滝→林道終点→牛ノ寝通り→天狗棚山→石丸峠→熊沢山→大菩薩→フルコンバ→日向沢登山口

新ハイキングの表紙を飾ったといわれる木橋が見たくなり、小菅村から牛ノ寝尾根に乗り、大菩薩峠を回って、小菅大菩薩道を下ってみた。同行者はSさんとMさん、新緑薫る小菅川源流から大菩薩を訪ねることに。大型連休も終盤となって、高速道路はあっちこっちで大渋滞の様子、帰りは行楽日和となった奥多摩でも渋滞になる。ハイキングシーズンともなれば甲斐大和駅からバスが運行され、大菩薩山塊は多くのハイカーでにぎわう。大きくすそ野を広げた富士山が眺められるのも魅力のひとつだ。車はトイレも完備されている雄滝駐車場に置く。但し、ここまでの林道はダートで、ところどころが舗装されているものの小菅村集落からの道のりは長い。


<雄滝>
林道を更に奥に進めば雄滝入口の看板が数分で出てくる。林道から離れて沢沿いに行くと目的の雄滝は直ぐ目の前に現れた。展望台の案内板によれば、雄滝は大きい滝とも呼ばれていたらしい。大菩薩連峰の石丸峠は甲州との交易場として多くの人々が行き交っていたようだ。その石丸峠には男性のシンボルが祀られ、峠から流れ出る水が雄滝に注いでいるという。古来この滝は男性のシンボルに似ている事から雄滝とも呼ばれたようだ。その滝のしぶきにかかれば精力増進に役立つという。今となってはずぶ濡れになってみたいと苦笑いするのが関の山だ。


<新ハイキングの表紙を飾ったといわれる木橋>
こう眺めるとなかなか風情ある木橋に思える。せせらぎに映える風光明媚な感じだ。それほど大きくもなく、こじんまりとした橋に見える。そして、雄滝入口へ戻って林道歩きが始まった。下山する日向沢登山口の標識を見送って林道終点まで行く。林道終点には小屋があった。その手前、左に「牛ノ寝登山口」との標識、ここから沢へ下った。


<ワサビ田を見ながら沢沿いに行く>
林道終点から沢へ下り、直ぐに木道の橋を渡る。左岸に渡ってからは石垣の積まれた山道を見上げて、その石垣沿いにジグを切りって上がる。わさび田跡を右に見ながら進むと左上へ続く道が現れた。直進する道を無視して沢を離れ、左へ上がれば、再び分岐となるので、そこから右上に登れば後は牛ノ寝まで一本道だ。


<山腹の斜面を巻きながら尾根に乗る>



<牛ノ寝通りへ出た>
牛ノ寝通りに出れば目の前に松姫峠への道標がある。その道標の文字は松だけが残されていて、板はかじられてボロボロだ。雄滝へ導く案内は見当たらなかった。ここから大菩薩峠へ向けて登り上げる。


<ツツジ咲く明るい牛ノ寝通り>
ここからは一般登山道となり、ハイカーも多い。大菩薩から下って来るのが大半で、自転車で下って来る方が多かった。何でも大会があった様子で、小淵沢から2泊3日を掛けて高尾まで走り抜けるツーリング大会だという。


<やっと大菩薩の風景に変わってきた>



<眼下に長峰尾根>
天狗棚山で昼食にする。南アルプスが辛うじて眺められるが、遠くまで見通せない天気だ。雲も多く、霞んでいる。この時季特有の眺めだと思う。穏やかでまさにハイキング日和になってくれた。


<天狗棚山からの小金沢連嶺>



<上日川ダムと南アルプス>



<石丸峠>



<天狗棚山から狼平、奥は雁ヶ腹摺山>



<バイカオウレン>



<大菩薩峠>
久々に大菩薩峠まで来たが、やはり人は多い。いままでの静かな山の雰囲気が消えるほどだ。早々に小菅へ下ろう。大菩薩峠から丹波山へ下るコースはその昔、青梅街道であったらしい。柳沢峠を越える新道が通じてからは林業関係や登山者が通るだけだという。


<小菅村への山間>



<歩いて来た牛ノ寝通り>



<ニワタシバ(荷渡し場)>
丹波山、小菅村の人々は村でとれる木炭、わさび、コンニャク、ワラビ等の特産品を担ぎあげて、ここにあった荷渡し小屋に置き、交換に塩山から運ばれた米や塩を持ち帰った。その際、次に必要な品物を書き残した。ここは人のいない交易場だったらしい。


<フルコンバからの奥秩父>
「古木場」を「ふるこんば」と読むらしい。ここには小屋があったようだ。ここから丹波山へ下る大菩薩丹波山道と小菅村へ下る小菅大菩薩道へ分かれる。右へ行けば小菅道、左へ行けば丹波山道だ。


<山腹の木々>



<大きな古木>



<日向沢への道すがら>
小菅大菩薩道はゆっくりと下る。尾根の山腹を巻きながら徐々に下る。冬枯れの木々から芽吹いたばかり山肌へ、そして新緑薫る季節に包まれながらゆるりと下る。途中、分岐には道標があり、赤沢と日向沢への分かれ道が現れる。右へ折り返して日向沢方向へ下山するが、こちらを歩く人は少ないようだ。


<古びた大菩薩への道標>
日向沢登山口は東京水源水源林の石柱が建てられている。雄滝駐車場へはこちらが近道だが、白糸の滝へは赤沢登山口が近い。今日はいつもと違う大菩薩を見たような感じだ。ブナやミズナラの木々が新緑に映え、静かな大菩薩を味わうことができた。

2 コメント

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青山緑水 (トムラウシ)
2013-05-15 07:19:58
あんぱんさん、おはようございます。
素晴らしい新緑ですね!

私も今週末にこの方面を予定していたのですが、連れが足の親指を負傷してしまい、それでもどこかに出かけたいと言い張るので仕方なくもっと平坦なルートに方向転換を図っている最中です。

車を運転できない私には嬉しい情報として、塩山-柳沢峠を期間限定バスが通るので、年内に一度利用してみたいと思います。

(*^-^*)
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トムラウシさん、こんばんは (あんぱん)
2013-05-15 21:26:24
こんばんは、トムラウシさん。
お元気でしょうか?、っていうか蝶ヶ岳へ2回も行くので、頑張っているなぁ~、って関心していました。行道山の寝釈迦像、可愛かったでしょ。あの寝釈迦様に会いたくて私も2~3年前に行きました。
柳沢峠は三窪高原のツツジはそろそろでしょうかね。ツツジの咲く頃には行ったことがありませんが、あそこなら天気が良ければ富士山も眺められるような気がします。黒川鶏冠山も近いですね。
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