山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

残雪の上州三峰山から

2013年03月17日 | さんぽ


2013年3月16日(土) 晴れ

河内神社下の駐車場から三峰山を往復
(市営駐車場→河内神社→追母峰→三峰山(後閑峰)→三峰沼→河内神社→市営駐車場)

冬はなかなか上越国境の山に近づけない。久しぶりに雪の谷川が見たくなり、展望の良い三峰山へ出掛けてみた。武尊山の山頂から尾瀬の山も眺めたかったが、冬装備の事を考えると踏ん切りがつかなかった。だいたい、リフト代¥1,600(一回券¥400×4枚)が必要だという事も要因のひとつにある。これは川場スキー場のトップから日帰りの場合の話だが…。また、谷川岳ともなれば駐車場代とロープウエイ代で、¥3,000の経費が必要になってしまう。今週は安く、楽しく、それでいて静かな山の空気に触れたい、そんなところで三峰山を選んだ。まぁ、老人はあまり無理せず、足の向くまま、気の向くまま、雪の峰々を眺めたい、そんな気持ちだ。


<河内神社>
この山は追母峰と吹返峰と後閑峰の三つを合わせて三峰山というらしい。標高も949m、1,015m、1,122mとほぼ同じで、台形のかたちをした山容となる。河内神社下の駐車場から歩き出し、一番奥の後閑峰でお昼を食べて、下山時三峰沼を回って戻る予定だ。



<赤城山>
駐車場から歩いて間もなくすれば神社の境内へ上がる。ここから眺める赤城山は素晴らしい。すそ野が長く広がっている様が良くわかる。真ん中に尖った鈴ヶ岳が印象に残る風景だ。



<浅間山>
神社で赤城山を眺めたあと、パラグライダーが飛び立つ場所へ上がった。ここも素晴らしい、目の前には子持山、その奥に榛名山、その右奥に浅間山、更にその右奥に草津辺りの白い山々が見える。手前は小野子山や十二ヶ岳だろう。



<子持山、榛名山>
ここも見晴の良い場所だ。こんな山々の風景を眺めながら飛び出すのだろうと思うと、さぞかしパラグライダーの方は鳥になったような気分になってしまうのだろうと想像する。白い光の中に 山並みは萌えて~♪、遙かな空の果てまでも 君は飛び立つ♪、限りなく青い空に 心ふるわせ、自由を駆ける鳥よ ふり返ることもせず~♪



<追母峰>
パラグライダーテイクオフの場所からほんの数分でここに着いた。ここが三峰山の一部、追母峰のようだ。先を急ごう。雪が残っているというが、ここはまだ全く出てこない。本当に雪があるのか、疑問に思う程だ。



<松林の中を>
平坦な山道を歩き続ける。辺り一帯は松の木立に囲まれ見通しが悪い。日中でも薄暗い感じだ。歩けば歩くほど雪が徐々に増えてきた。



<雪も多くなってきた>
松林を抜けると明るくなり、山歩きの雰囲気が味わえるような山中になる。トレースもあるが、しだいに薄くなってゆくような感じだ。いつの足跡だか、踏み抜いたものが残されている。



<もう少し先へ>
今日は程ほどに雪は締まっているので踏み抜きは少なく、とても歩き易い。ワカンを使うほどの残雪はないようだ。緩んだとしてもツボ足で十分対応できる。それに雪深い場所は距離が短く、場所によっては地肌がむき出しの山道も多くあった。



<雪山が目に入った>
雑木林越しに上州武尊山を眺めることが出来る位置にやって来たようだ。ここまで単調な松林の中を歩かれされていたような気がする。



<上州武尊山>
ここはかなりよく見える。上州武尊山だと直ぐに分かる山容だ。川場スキー場のゲレンデも斜面に張り付いている。となれば剣ヶ峰はあの辺りだろうか…。そんな事を思いながら、武尊山にすれば良かったか、と。悔やんでもしょうがないが、天候はあっ晴れのようだ。しかし、午後は風が強くなるということだから、次のチャンスを待とう。気持ちと身体がバラバラな老いぼれでは雪山は禁物だ。そう自分で納得した。



<青空が覗くいい天気だ>
太陽はありがたい。長袖のTシャッで歩いていても寒くなく暖かい。春山っていう感じだ。



<この上が山頂だろう>
三峰山山頂まで「あと17~20分」。この看板の次は「あと6~7分」の表示が途中にあった。目的の場所までの時間が分かってしまうと、その間の歩く時間が長く感じられてしまう。しかし、ここを登ったところが山頂らしい。



<三峰山(後閑峰)>
山頂へ着いた。三峰山、後閑峰の山頂へ。それでは、早速お目当ての展望を楽しむことにしよう。時間もまだまだたっぷりある。



<谷川岳>


<上州武尊山>


<奥に仙ノ倉、万太郎山だろう>


<右を見れば武尊だが、尾瀬笠ヶ岳の頭が左に見える>


<谷川はやはり雪が多いようだ>


<こちらは白毛門、奥に笠ヶ岳が、その右奥は朝日岳か>


<武尊山もどっしりして、いい容だ>


<しばらく雪の谷川を眺める>


<ベンチもある三峰山山頂>
この雪山を眺めながらご飯でも食べよう。今日のメニューはカップヌードルにおにぎり一つ。途中でおにぎり二つにパンを食べたのでお腹はあまり空いていない。



<のんびり下山>
昼飯を食べ終わった頃、下から単独の男性がやって来た。しばらくはその方と山談義が続いた。青春18切符を使って都内からやって来たのだというから驚きだ。話しを聞けば谷川も白毛門も日帰りが可能だという。マイカーを使う私にとっては凄いと思った。先週、宝台樹スキー場あたりに一泊し、翌日武尊山を狙ったがトレースがないので諦めたという。



<日光白根山>
帰りは下山という感じがしない。テーブルのように平坦な山容の三峰山だから、山の中をウォーキングって感じだ。眺めるものがないので樹林越しに日光白根山がよく眺められる場所を探しながら歩いた。



<皇海山>
尖った特徴ある山は皇海山だと直ぐ分かった。この辺りは未踏の山が多く、山名もわからない。



<沼へ>
地図を確認すれば分岐から15分で三峰沼に着くらしい。どんな沼であるのか興味津々だ。ここも雪解けが進んでいるようである。小さな沢に水の流れがうかがえた。



<三峰沼>
小さな沼に到着する。ここが三峰沼らしい。沼が二つあったがどちらも農業用のため池のようだ。許可なく水を抜くな、という内容の注意書きがあった。



<河内神社から赤城山>
午後になるとやはり風も出てきた。それほど寒くはないが、やはり羽織るものが必要だ。河内神社へ戻り、ホットする。時間ものんびり楽しんだ為、丁度良い時間に戻れた。今朝、「天狗岩入口、1分」の看板が目についたが、そこへ立ち寄ってみることにする。



<天狗岩>
林道から細い山道へ入り込むと大きな岩の下のくぼみに赤い小さな神社が祀られていた。ここが天狗岩なる場所だと直ぐに分かった。今日は想像していた山容の谷川と武尊がよく眺められた。それにお天気もよく、雪山の風景にまた一目惚れである。青空のある谷川はやはり魅力のある山域だ。しかし、こんな日はそう度々はないだろう。

2 コメント

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三峰山 (たそがれオヤジ)
2013-03-18 08:44:34
おはようございます。
この時期の三峰山、なかなかいいですね。自分が歩いた山、見た沼、雪が付いているとこんな感じですか。
私が行ったのは11月でしたが、どうもススけた感じがしていましたよ。これ、あんぱんさんの写真だからそう感じるのかなぁ。空気も澄んで、遠望も良しですね。
まだ3月半ば、三峰山の山頂に雪がないのは、ここところの暖かさなんだか、雪が少ないのか、よく分かりませんが、春が一挙に近づいているのは確かなようで。
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たそがれさん (あんぱん)
2013-03-18 20:35:41
こんばんは、たそがれさん。
いつもコメントありがとうございます。安蘇山塊の山もこれから勉強しようと思っていますが、やはり足が遠いようです。たそがれさんのようには出来ませんが、たまには違った景色、風景が眺めたくなり、三峰山へのこのこ出かけたしだいです。ハイ^^
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