山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

六十里越からヒメサユリ咲く鬼ガ面山と浅草岳を往復

2014年07月07日 | さんぽ
昨年は時間切れで浅草岳の山頂を踏むことができなかったヒメサユリ。今年こそはと、やや遅れ気味ではあるがリベンジすることにした。4~5年前の秋の浅草岳も、去年の鬼が面山でも、ガスに被われ展望はなかった。去年は南岳を過ぎた辺りからヒメサユリが現れ、浅草岳への山道はこの花に飾られていたことを覚えている。ヒメサユリを愛でながら浅草岳を往復することで、今週は山を親しみたい。そこで、登山口となる六十里越トンネルからの往復はいささか長いので早出が鉄則だと考えている。最短ならばネズモチ平から山頂を狙うのが一番手っ取り早いが、ヒメサユリを目的にするならやはり、鬼が面山を踏むコースがいい。登山口となるトンネルの駐車場へは6時ちょっと前に到着した。走行距離約240km、途中、朝ごはんを食べるにしても、4時間近く掛かってしまった。今日は谷川岳の日であり、ロープウェイが朝5時から運転される。そこで万太郎山も考えていたが、好天が望まれそうなヒメサユリに決めた次第である。 . . . 本文を読む

麦草峠から高見石小屋、そしてニュウと白駒池の苔めぐり

2014年06月30日 | さんぽ
今朝は早く目が覚めてしまった。ここのところ雨ばっかりなので、お天気が心配になり、いつもよりも2時間早く起床する。パソコンで確認すると気になっていた雨雲は西から東へ移動していた。家の外はザァーザァー降りの雨の音が聞こえている。そして、悩んだ。行くか、行かないか。いったんは諦めかけていたが、たとえ3~4時間でも歩きたい。そんな思いが行動させたのだろう。この季節、コケを眺めたく、北八ヶ岳は白駒池周辺へ出掛けてみることにした。雨が降っていて、後で後悔するよりも、行って納得することが先決だと考えた。単純なこんな答えを出すのに90分も掛かってしまう。忙しく準備して食べる物も食べず、車を走らせた。麦草峠なら国道299号線だから正丸峠から下道を行けばいいが、それでは歩く時間がなくなってしまう。ここは下仁田ICから254号線を走り、内山峠を越えて佐久穂町へ出ることにした。来月から高速道路の割引率が変わる。度重なる交通費もバカにならない。ここは頑張って下道を走り、多少なりとも経費節減を考えなければならないだろう。これからはケチケチ作戦で山を楽しみたい。 . . . 本文を読む

雨の休日

2014年06月28日 | 日記
梅雨空を眺めながら、今日は紫陽花を見に行きました。 山へは行けないので買い物ついでにお花見です。 ここは静かな里山の一画にある「あじさい街道」です。 単独のカメラマンが熱心に紫陽花を撮っていましたが、雨が降ったり止んだりで おそらく私と同じ、びしょ濡れだったと思います。 . . . 本文を読む

平標山は雷雨の前にハクサンイチゲとハクサンコザクラを

2014年06月21日 | さんぽ
九州地方では梅雨前線が停滞し、その影響で大雨洪水、土砂災害注意警報が出されていたが、流れ出した土砂に乗り上げてJR指宿枕崎線が脱線したという。関東甲信越も変わり易い天候であり、山沿いを中心に激しい雨や雷に注意が必要だという予報だ。こんなことで、山歩きを楽しみにしていた週末は不安定な天気予報で悩んでいた。曇り空の奥多摩へ行くか、奥秩父か、御坂か、大菩薩か。それとも午後は雷雨が心配の赤城か、谷川か、いっそのこと新潟かと。結局は、ハクサンイチゲとハクサンコザクラが頭から離れず、恒例の平標山へ出掛けた。ここは群馬と新潟の県境をなす上越国境であり、太平洋側と日本海側がせめぎ合う気圧の影響で天候も急変しやすい山域だ。とにかく早目に下山することを心掛け、季節の花に逢いたい一心で出掛けてみた。 . . . 本文を読む

梅雨の合間に眺望の御座山へ

2014年06月15日 | さんぽ
長野県南佐久群に属する御座山は千曲川の源流にほど近く、八ヶ岳の展望の山として知られる山だ。佐久の山はこの他にも天狗山や男山、それに茂来山や四方原山なども登山者に親しまれているという。この辺りの山村は西上州や奥秩父の山々に隣接していて、山稜を越えるいくつもの峠で結ばれている。主だった峠では国道245号線の内山峠、299号線の十石峠、それに三国峠やぶどう峠などがある。また、この山村で暮らす人々は西上州や秩父地方との交流も深かったようだ。明治17年、当時の政府の圧政に耐えかねた農民達の武装蜂起は秩父事件として知られているが、この地からも多くの農民が参加したという。その他、御座山に関連した話題として、プロジェクトXというテレビ番組が一昔前にあったが、新潟は柏崎刈羽原発から東京へ電力供給する為の送電線の工事が紹介されていた。100万ボルトの送電線は全長250キロに及ぶ距離となり、その工事現場は想像を絶する難工事だったらしい。足場は傾斜40度を超える急斜面と風速20mの突風が吹き荒れる最悪の条件だったという。 . . . 本文を読む

梅雨入り

2014年06月08日 | 日記
今週は山はお休みです。せめて傘を差して歩ける場所でもと考えていましたが、この土砂降りでは歩いてもそれほど気分転換はできません。そこで、本でも読みながら週末を過ごすつもりでいましたが、これといって読みたい本も無く、新聞、テレビを見て、家でゴロゴロしていました。「春を背負って」は読み終えたばかりで、もう一度という気にはなれませんでした。しかし、この本を読んで、目の前に浮かぶ光景はやはり石楠花の花です。 . . . 本文を読む

鳩待峠から水芭蕉咲く尾瀬ハイクへ

2014年06月01日 | さんぽ
尾瀬のハイライトと言えば、なんといっても広い尾瀬ヶ原と尾瀬沼だろう。それに燧ケ岳と至仏山という山が魅力的な景観をつくっているように思える。水芭蕉やニッコウキスゲ、そして、季節の草花が尾瀬の自然を楽しませてくれる。はじめて尾瀬を訪れたのは、かれこれ15~6年ほど前になろうか、福島県側の御池から燧ケ岳と尾瀬沼だった。その頃は花よりも山の頂を求めていたように思える。そして今は、季節を感じながら自然に触れたい。そんな気持ちだ。 . . . 本文を読む

春を背負って雁坂小屋(二日目)

2014年05月26日 | さんぽ
夜中に目が覚めたが、まだ2時前だった。トイレを済ませ、もう一度寝る。しかし、一度起きてしまうとなかなか寝つくことができない。この時季、日の出は4時半頃だ。その時間に合わせ、雁坂峠まで登ってみることを予定しているが、天気は雲が薄く出ている様子で、月に霞が掛かっていた。空を見上げても星は見えない。これでは到底富士山を眺めることができるとは思えないが、計画通りしばらくしてテントを出た。既に出発準備を進めている方もいる。小屋番の方も目が覚めたらしく部屋が明るい。静かにテント場を後にした。 . . . 本文を読む

春を背負って雁坂小屋(一日目)

2014年05月26日 | さんぽ
奥秩父は、八ヶ岳のように交通至便ではないし、北アルプスや南アルプスのようなアルペン的な景観が楽しめるわけでもない。しかし、その静けさと幽玄さに心惹かれる登山者も多い。山小屋は甲武信ヶ岳と国師ヶ岳を結ぶ稜線のほぼ中間から長野側へ少し下った沢の源頭にあり、千曲川支流の梓川の上部に位置することから梓小屋と名付けた。これは6月に公開される「春を背負って」の原作本にある一節であるが、映画では立山連峰が舞台になっている。あれから約一年、乾徳山で骨折して以来、山での宿泊は遠のいていた。「春を背負って」に影響されて、奥秩父は雁坂小屋を訪ねてみたい気持ちに駆られる。小説に出てくる梓小屋は実在しない山小屋ではあるが、その雰囲気が感じられる「雁坂小屋」を選んだという次第だ。それにもう一つ目的があった。夕日に染まる霊峰、富士山を雁坂峠から眺める事と小屋のドラム缶にクイズ(取水タンクの場所)も確認したかった。そんな訳で、体力は相当落ちているかと思うが、テントを担いで雁坂峠越えではなく、川又から周回することにした。 . . . 本文を読む

明智平から茶ノ木平とシロヤシオ満開の薬師岳東尾根

2014年05月18日 | さんぽ
4~5年前、細尾峠から薬師岳、夕日岳、それに地蔵岳を往復したことがある。丁度、今時分だったかもしれない。ツツジが山道脇に咲き乱れ、それはそれは印象深い記憶に残るハイキングだった。これほどまでにトウゴクミツバツツジが咲いている山はそう簡単にあるものではない。そんな感じだった。地図に記載された「禅頂行者みち」という古道と、「夕日岳」という何ともロマンチックな山名に益々興味が惹かれたことを思い出す。今回は単独なので、時間とコースは自由に計画した。まずは、車でバス停の清滝一丁目近くに駐車する。そこから、路線バスを利用して明智平まで移動し、ロープウェイ脇の道から歩き出す。車はやしおの湯の駐車場を拝借する予定でいたが、当日、バス停横に清滝神社駐車場があったので、そこを利用した。今日歩く薬師岳から東へ延びる尾根には、丸山、大木戸山、三ノ宿山があるが、ここもシロヤシオとトウゴクミツバツツジに出合える山のようだ。天気に不安はあったが、アカヤシオとヤマツツジにも出会えそうな贅沢なコースに設定した。そうと決まれば準備は三日前から始める。一日目は装備品のリストを作成し、二日目はその準備をする。三日目は食糧の調達と早く寝ることに集中した。久々に日光周辺の山へ出向くが、早出のワクワク感とドキドキ感が重なって、充分に睡眠をとることができなかった。それでも、予定通り午前3時前には家を出ることができた。年寄は朝が早いというが、それは本当だと思う。何故なら歳を重ねる度に早起きが苦にならなくなってきたように感じている。 . . . 本文を読む

ここしか咲かない花、鳴神山のカッコソウを訪ねて

2014年05月11日 | さんぽ
カッコソウは桐生市周辺の山に自生するサクラソウ科の植物だという。それも、絶滅の恐れがある希少性の高い保存すべき植物らしい。環境省からもそれなりに指定されているようだ。レッドリストの指定から最近では希少植物、種の保存法に選定されたという。詳しいことは分からないが、とにかく絶滅危惧種であり、希少価値の高い花だということは理解できる。それほど貴重な花なら、なおさら見たくなるというのが心情だろう。それも鳴神山にしか咲くことがないとなれば尚更だ。この機を逃してはなるまい。この目でこの鼻で確かめるべく訪れてみたい。理由はともあれ、数年前からこの花の存在は知っていたが、やっと花の咲くタイミングに合わせ、歩くことにした。この辺りの地図はWeb上の桐生市観光案内から取得した。縦走しなければ歩く時間はさほど要しないが、他の山を徘徊するほど調子は良くない。ここはのんびり、じっくり、カッコソウにどっぷり浸かってみようと思う。他にすることもなし、休日は山の空気を吸って元気を取り戻したい。そんな気分だ。 . . . 本文を読む

お坊山東峰南尾根から米沢山北尾根

2014年05月07日 | さんぽ
GWでは高速道路の渋滞した様子がニュースで報道されていた。そこでGW最終日の今日は電車を乗り継いで、一般登山道ではない尾根歩きを主眼にお坊山と米沢山を訪れてみた。場所は山梨県大月市から甲州市にまたがり、展望は期待できない山だ。しかし、新緑と静かな尾根歩きが楽しめる。この辺りにはトクモリ南尾根、桐洞山と入道丸をつなぐお坊山南東尾根、それに笹子雁ヶ腹摺山からの小路沢左岸尾根がバリエーションルートとして松浦本に紹介されている。いずれにしても秋の紅葉から新緑の季節がいいと思う。笹子駅を降り立ち、甲州街道の国道20号線を甲府方面へ歩き出す。すると日向橋があるのでそこを右折し、中央高速の下をくぐる。更に道なりに進めば細い沢が現れるので、その沢沿いの細い道に入ればいい。この入口で散歩中の方から話し掛けられた。「どこへ行くのかね?」と…。もっとも、ここは登山道がなく、登山者自身がウロウロしていることが不思議に思えたのだろう。 . . . 本文を読む

風薫る奥武蔵は名郷から高わらび尾根を経て浦山口へ

2014年05月03日 | さんぽ
いよいよGWに突入だ。正直、嬉しい。本当に超嬉しい。しかし、待ちに待ったGWだが、これといって予定もなく、普段通りに過ごすつもりでいる。だから、ちょっとした夏野菜と草むしりと昼寝になってしまうと思う。そうは言ってもやはり休日だから、この季節は新緑の山を歩きたい。まだ見ぬ今年のアカヤシオ、季節を感じることのできる花に合いたい。そんな気持ちだ。風薫る5月、奥武蔵の山に咲く花と芽吹きを求めて名郷へと向かうことにした。GWの前半は飛び石だったが、後半は6連休である。そして、今日は一般的に平日だ。バスの時刻も間違えることなく、東飯能駅前広場でバスを待つ。ザックを背負ったハイカーが5~6人、その中に混ざり湯の沢行きに乗車した。意外にも、途中から路線バスに小さな小学生達が乗って来た。それも、元気よく「おはようございます。宜しくお願いします」と挨拶しながらだった。次のバス停からも数人、そして次のバス停からも数人が乗車する。みるみるうちにバスの中は通学する子供達でいっぱいになり、知らないおじさん達は目を丸くしながら微笑む。そして、名郷バス停で降りたが、蕨山の登山口へ向かうのは二人、他の方達はそれぞれに出発して行く。 . . . 本文を読む

残雪の野反湖ぶらぶら歩き@八間山から黒渋ノ頭

2014年04月26日 | さんぽ
突然、広くて大きな湖が見たくなった。中禅寺湖、白駒池、尾瀬沼などが思い浮かんだが、通行止めが解除されたばかりの野反湖へ出掛けてみた。野反湖は群馬、長野、新潟の県境に位置し、シラネアオイ、ニッコウキスゲ、コマクサなどの高山植物が彩り、秋には紅葉を湖面に映し出すという。今日は気温も上昇するということで遠出してみたが、日帰りではちょっと尻込みをしたくなるような場所だ。高速道路は渋川伊香保ICで降り、草津方面へ向かうが長野原草津口駅から更に405号線を六合へ走る。野反湖を訪れるのはこれで3回目だ。一回目はまだ若かりし頃の夏のキャンプ、それと3~4年前の白砂山に登った時以来である。今日は富士見峠から八間山へ登り、そこからキャンプ場へ降りてエビ山経由の周回コースを考えている。しかし、白砂山はまったく考えていないが、途中の堂岩山までならその気はあった。とりあえず、状況に応じて八間山山頂へたどり着いた時点でどうするか考えたい。 途中、国道145号線の一部はダム建設に伴い八ッ場バイパスとして完成していた。その八ッ場ダムの道の駅に立ち寄る。勿論、夜明け間もない時間帯である。まだ建築されたばかりの真新しい建物でトイレも綺麗そのもの。ここで朝食を食べた。当然、お店も食堂も開店していない。コンビニで買ったおにぎり、それに家から持ってきたリンゴを頬張る。毎朝、大盛りご飯を食べる習慣になっているので、コンビニの小さな塩むすびでは物足りない。落ち着いて白いご飯を食べたいが、出掛けるとなかなかそうはいかない。食欲も半減してしまう。ここから更に六合村へ入り、桜が見頃を向かえている日本で最も美しい村、赤岩集落を素通りした。 . . . 本文を読む

中倉山の稜線に生きる「孤高のブナ」に魅せられて

2014年04月20日 | さんぽ
足尾銅山による煙害の爪痕が残る中倉山の尾根上に、銅の精錬過程で出た亜硫酸ガスの煙害を耐え抜き、今もなお賢明に生き続ける一本のブナの木があるという。樹齢100年以上もあるこのブナは足尾銅山の煙害が最も激しい時代を生き抜いた「孤高のブナ」と呼ばれているらしい。周辺の山の植物が死滅するほどの厳しい当時の環境を生き抜きながら、今もなおどっしりと根を下ろし、逆境を生き抜いてきた生命力の力強さを感じさせてくれるという。そんな一本のブナの木に魅せられ、今回は足尾の山を訪れてみた。アカヤシオで知られる袈裟丸山は何度か訪れたことがあるが、他の足尾の山はとんと知らず未知の世界である。日光へ行くにも高速を使えば足尾は通らず、わたらせ渓谷にも縁がない。しかし、庚申山、鋸山、地蔵岳、太平山、マイナーな山を含めれば魅力的な山は尽きない。それにわたらせ渓谷鐡道にも乗車してみたい。今日の中倉山は突然の思いつきでもあり、下調べは不十分だった。取り付き口もおおよその検討と、周辺の山々の名前すらも知らず、行き当たりばったりで、場合によっては引き返すことも覚悟していた。とにかく、「孤高のブナ」に合いたい。それに、まだ見ぬ山の風景の刺激が欲しかった。環境が変われば気分も一新、新鮮味を味わう意味でも奮起してみた。気持ちはそんなところだが、肉体は正直だ。3~4日前から股関節に違和感を感じ、通勤もままならない日が続いていた。整骨院で電気マッサージをするあのビリビリ感が常に股関節に出ていた。多少の腰痛なら山歩きで治っていたが、今回は症状が違うので、内心気がかりである。そんな事もあり、出だしは鈍く、朝一番とはいかなかった。 . . . 本文を読む