劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第8号 2022.02.28発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/
【告知】
もうすぐ春ですね。
劇団夢桟敷主催
自然発生的「桜を見る会」
3月21日(月)14:00-17:00
熊本市北区八景水谷公園
飲食各自持参。
★
■市街戦と市街劇
アングラ劇「小劇場」試行
劇団夢桟敷2022
1979年6月15日に劇団夢桟敷(旧名 劇団ブラックホール)を東京早稲田で結成して今年で43年を迎えます。
結成当時の演劇への〈初心〉を思い返し、拠点となっている熊本の地で何を為すかを模索と点検中です。
「アングラ劇」を旗印に演劇の活動を始めた私達でしたが、それはアングラ四天王と呼ばれた天井桟敷(寺山修司)・状況劇場(唐十郎)・早稲田小劇場(鈴木忠志)・黒テント(佐藤信)を模倣することでした。
知れば知るほど追いつかない!超えられない!
この時代と向き合うことから進みましょう。
1980年代より演劇の波は〈商業〉や〈芸術〉へ加速する時代となり、演劇の現場は経済や権威に尺度が変わってきたようにも思えます。
若い世代の日常批判が演劇では弱体化してきたのだろうか?
日常とは?非日常とは?
日常の中に「劇」を持ち込む革命や魔法の面白さを試行する演劇が少なくなったようです。
他劇団ではなく、内部でも感じとられるようにもなりました。
「日本アングラは古典になっている」と言う人もいます。
伝統の演劇?…確かに現代演劇史には大きな足跡になっています。
歴史を辿りながら未来に向かいます。
寺山修司の、
「家出のすすめ」自立論
「書を捨てよ町へ出よう」町の読み方
これから市街劇へ向かうのは結果、偶然が積み重なった必然だったように思えます。
市街戦が政治的概念だとすれば、市街劇は文学的概念とも受け取られます。
書物から飛び出す演劇。
「家の中から町へ出る」
「劇場」から飛び出す演劇へ!
都市論は「文明も石だたみ一枚めくれば砂浜である」という現実から出発し、想像上の体験と現実の生活とが不可分であることを直視させる演劇の広がりとして市街劇を想定実践したのだろう。
昨年2021年より劇団夢桟敷はテラヤマプロジェクトと題して、新型コロナ蔓延する中、「疫病流行記」(寺山修司)を引用して「あたしはあなたの病気です」上映を試みました。
想像上の体験と現実の閉じ込められた生活が重なってしまったのです。
市街劇のように見せたかったロケ現場、
警察から密集を咎められると思いきや、
それは時節柄、空振りに終わってしまいました。
市街劇が目的にはならなかったからです。
撮影が終わって課題に残ったのはドキュメンタリーとしての意図を持つべきだったと!
反省して以降、プロジェクトは書簡劇-訪問劇へ試みました。
しかし、演劇ワークショップの方式では見世物としての面白さに欠けてしまい、アングラ劇「小劇場」アピールにはなりません。
更に模索を続けることになりました。
演劇「遊戯療法」
これを課題に取り組みます。
第一部 映像ドキュメンタリー
第二部 劇中劇
3月末脚本 出演者決定
4月〜ロケ・稽古開始
10月 熊本市国際交流会館(仮)
尚、ロケ現場としての市街劇を計画中。
ご注目、宜しくお願いします。
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