etceterakoの勝手にエトセトラ

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回し者が語る。(宝塚イズム4の宣伝)

2008年06月05日 | 宝塚歌劇
 三ヶ月って早いねー。
 また「宝塚イズム」の宣伝に回し者が出現です。

宝塚イズム(4)

宝塚イズム 4 (アマゾンにリンク)

 今回の宝塚イズム、樹里咲穂サマのインタビューが載ってます。これがけっこう面白かった。なんていうか、宝塚時代にとらわれすぎず、かといって拒否のスタンスでもなくて、OGとしてじつに自然体で宝塚歌劇団を見てますねえ。宝塚ぐらい「特殊(と世間から見られる)」ところだと、自然体で振り返るのって、意外と難しいことだと思うんだけど。さすがじゅりちゃんだと思った。現在の仕事の話も、あたたかい口調(いや、字面だけだけど・・・)で冷静に語ってて、いろいろ「ああ、そうだよね」とうなずける内容が散らばっていて面白かったよ。

 今回のわたくしは、7本書きました。(か、書きすぎ・・・。)
 7本ですよ、7本・・・。ずーずーしいですね。だって書きたかったんだもん・・・。

 内訳は、劇評が4本と特集2本とその他1本。

●劇評
・ミーマイ
・中日メランコリック
・赤と黒
・黎明の風


 ちょうどブログに書けなかったあたりの公演なので、さっきイズムの自分の原稿読みながら「うーーーーー。ブログにアレもコレも書きたかったのに!」とジタバタしてました。特にミーマイは書きたかったわぁ・・・。言いたいことあったのになあー。

●特集
・彩乃かなみサヨナラ特集←大特集
・「私の思い出のサヨナラ」(「サヨナラ」論)
←小特集

 大特集、小特集ともに顔を出している図々しい人はわたしです。どーもすいませんねぇ。

 わたしは評論や批評というのは、基本的に「(いろんなものを)分かち合う」ためにあると思っているんですけども、サヨナラ論だけは、絶対それムリだと思うんです・・・。
 宝塚のサヨナラって、高度に感情的な存在で、まあ聖域みたいなものでしょ。言葉を尽くすほどに、空回って(読み手にとっての)実感から遠ざかっていく可能性が高いし、批評のメスを入れること自体、野暮ではないか、という気持ちがあったんですねー。(←じゃあ書くなよっ。 ・・・ごめんなさいごめんなさい。でも特集の題材として目の前に出てきた途端、誘惑に負けて書いてしまいました。わたしは意志の弱い人間です。ううう・・・)

 批評は刃(やいば)だから、切れば血が出るんですよ。サヨナラっていう聖域に、そーゆー流血沙汰はつつしむべきじゃないか・・・というのがわたしの意見だったんですね~。なんでもかんでも切ればいいというモノでもないしねえ。(でも書いたんだけど・・・汗)

 とにかく宝塚イズム4のサヨナラ論特集、今回は3人書いてるんだけども、たぶん誰が何を読んでも、同意や共感はあんまりないんじゃぁないでしょーか。サヨナラ論てそういうものだと思います。それこそ100人いれば100通りあるのがサヨナラ論だもんね。まあ、読んだ人がそれぞれに、自分のサヨナラ論を起こすために読むのが、サヨナラ論特集でしょうね。「分かち合えない」評論ですよ。
 
●その他1本
 単品で書いたヤツは、まあ、ブログを見てくださっている方には、おなじみ「生意気娘K理論」炸裂ですよ。新味ないっす。レヴューのトリビアに書いた内容を、評論調に書き改めたものです。

 じゃ、下に目次を貼り付けておきます。
 興味が沸いたら書店で見てみてくだされ。以上、長々と回し者からの宣伝でした。

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 目次は青弓社サイトより→ココ

目次

特集 さよなら彩乃かなみ
 離れない、離さない……そして別離――グッバイ、彩乃かなみ●大越アイコ
 封印されたスター性●林嗣響子
 包容力と自立性のある娘役●松本 幸
 彩乃かなみへのオマージュ●榊原和子

小特集 私の思い出のサヨナラ
 幸福な悲劇――タカラヅカの真の主人公のための仕掛け●林嗣響子
 喪失することの意味●佐藤さくら
 サヨナラを考察する●榊原和子

公演評[2008・2-6]
 花組『愛と死のアラビア』『Red Hot Sea』
  「〈文明の衝突〉を超える」という夢●大越アイコ
 花組『舞姫』
  脚色者の力●松本 幸
 花組『メランコリック・ジゴロ』
  はじけるダンシング・レビュー●林嗣響子
 月組『ME AND MY GIRL』
  逆に、“ない”こと●倉橋耕平
  愛は格差を超えられるか●大越アイコ
  ハッピーミュージカルへの変貌●林嗣響子
  極上のエンターテインメント●貫田優子
  類まれなる「隣の女の子」●石田美紀
 雪組『君を愛してる――Je t’aime』『ミロワール』
  出演者の芝居魂に守られたハッピーストーリー●松本 幸
 星組『赤と黒』
  「なぜだ!!」……野望と挫折●大越アイコ
  ジュリアン・ソレルは共感の対象か●林嗣響子
  痛キャラの密室●倉橋耕平
  赤と、赤●松本理沙
  美しく緻密な言葉が紡ぐ甘美なロマン●松本 幸
 星組『ANNA KARENINA』
  ただ/一人/悟る●倉橋耕平
 宙組『黎明の風』『Passion 愛の旅』
  引き剥がされたもの、先延ばしされたものへの戸惑い●柿田 肇
  轟悠の存在にもっと仕掛けを●林嗣響子
  宙組と“宝塚らしさ”の異効果●佐藤さくら
 宝塚音楽学校第九十四期生文化祭「飛び立ちます、今!――スタートライン二〇〇八」
  学校生活の終わりとプロ生活の始まり●東 園子

OG公演評
 『新・雨月物語』[月影 瞳]
  月影瞳の広がるフィールド●榊原和子
 『タン・ビエットの唄』[安寿ミラ]
  謝珠栄作品と安寿ミラの出会い●榊原和子
 『ウェディング・シンガー』[樹里咲穂/初風 諄]
  役者の“大きさ”ということ●佐藤さくら
 『四人は姉妹』[安奈 淳/久世星佳]
  安奈淳と久世星佳のキュートなハイミス●榊原和子
 『WILDe BEAUTY――オスカー・ワイルド、或いは幸せの王子』[朝澄けい]
  荻田ワールドの美しき住人、朝澄けい●榊原和子
 『カラミティ・ジェーン』[湖月わたる]
  女優湖月わたるの大きな一歩●榊原和子
 『トライアンフ・オブ・ラブ』[朝海ひかる]
  コケティッシュな女優の系譜●佐藤さくら
 『情熱のパソドブレ』[椿火呂花/立ともみ]
  椿火呂花、立ともみの退団後初舞台●石井唯衣

[OGへのロングインタビュー]
 樹里咲穂――シンプルで濃い役者へ進行中●聞き手:榊原和子

ガーリィ・タカラヅカへようこそ●高野麻衣
名古屋公演の歴史を振り返る●石井唯衣
タカラヅカというブランド●林嗣響子
白洲次郎と小林一三●石井唯衣

連載
 宝塚歌劇のミュージックシーン(4)宝塚歌劇に流れるメロディー その3●戸ノ下達也
 タカラヅカと女性学(4)「真ん中に立つ」という魔法……──トップスターであること●大越アイコ


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6 コメント

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巻末の経歴を拝見して (カステラ評論家)
2008-07-18 06:11:33
(筆者を取り違えていなければ)A大法学部法学科ご出身なんですね。
私も97Jなんですよ。
返信する
カステラ評論家さまへ♪ (なまいきむすめK)
2008-07-18 20:37:47
わわっ。びっくりです。同期ですね♪
学籍番号、懐かしいです。

法学部、もうじき都会に完全移転ですねー。
すごく便利なところに移りますよね。
思えばわたしたちが通った校舎、ホントーに何もないところでしたねえ・・・。

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同期ですか!!まさか。。。 (カステラ評論家)
2008-07-18 20:41:41
ってことは、もしかしたら、一度中日劇場一緒に行ってユーハイムでご飯食べてません?違ってたらごめんなさい。 このレスごと削除してください。
お返事は私のブログのメール機能でも結構です。
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カステラ評論家さまへ♪ (なまいきむすめK)
2008-07-18 20:46:04
おっしゃる通りだと思います。
A大で同期だ、っていう書き込みを見て「あああっ。もしかしてわたしをはじめて宝塚に連れて行ってくれた・・・」って思ったんですけども、コメントで堂々と聞く勇気がなかったです。

あとでメールします!
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Unknown (カステラ評論家)
2008-07-18 21:30:13
メールご返信しました。
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カステラ評論家さまへ♪ (なまいきむすめK)
2008-07-18 21:48:53
ありがとうございます。
返信しました。
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