また「宝塚イズム」の宣伝に回し者が出現です。
![宝塚イズム(4)](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7872/78727246.jpg?_ex=200x200&s=2&r=1)
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今回の宝塚イズム、樹里咲穂サマのインタビューが載ってます。これがけっこう面白かった。なんていうか、宝塚時代にとらわれすぎず、かといって拒否のスタンスでもなくて、OGとしてじつに自然体で宝塚歌劇団を見てますねえ。宝塚ぐらい「特殊(と世間から見られる)」ところだと、自然体で振り返るのって、意外と難しいことだと思うんだけど。さすがじゅりちゃんだと思った。現在の仕事の話も、あたたかい口調(いや、字面だけだけど・・・)で冷静に語ってて、いろいろ「ああ、そうだよね」とうなずける内容が散らばっていて面白かったよ。
今回のわたくしは、7本書きました。(か、書きすぎ・・・。)
7本ですよ、7本・・・。ずーずーしいですね。だって書きたかったんだもん・・・。
内訳は、劇評が4本と特集2本とその他1本。
●劇評
・ミーマイ
・中日メランコリック
・赤と黒
・黎明の風
ちょうどブログに書けなかったあたりの公演なので、さっきイズムの自分の原稿読みながら「うーーーーー。ブログにアレもコレも書きたかったのに!」とジタバタしてました。特にミーマイは書きたかったわぁ・・・。言いたいことあったのになあー。
●特集
・彩乃かなみサヨナラ特集←大特集
・「私の思い出のサヨナラ」(「サヨナラ」論)←小特集
大特集、小特集ともに顔を出している図々しい人はわたしです。どーもすいませんねぇ。
わたしは評論や批評というのは、基本的に「(いろんなものを)分かち合う」ためにあると思っているんですけども、サヨナラ論だけは、絶対それムリだと思うんです・・・。
宝塚のサヨナラって、高度に感情的な存在で、まあ聖域みたいなものでしょ。言葉を尽くすほどに、空回って(読み手にとっての)実感から遠ざかっていく可能性が高いし、批評のメスを入れること自体、野暮ではないか、という気持ちがあったんですねー。(←じゃあ書くなよっ。 ・・・ごめんなさいごめんなさい。でも特集の題材として目の前に出てきた途端、誘惑に負けて書いてしまいました。わたしは意志の弱い人間です。ううう・・・)
批評は刃(やいば)だから、切れば血が出るんですよ。サヨナラっていう聖域に、そーゆー流血沙汰はつつしむべきじゃないか・・・というのがわたしの意見だったんですね~。なんでもかんでも切ればいいというモノでもないしねえ。(でも書いたんだけど・・・汗)
とにかく宝塚イズム4のサヨナラ論特集、今回は3人書いてるんだけども、たぶん誰が何を読んでも、同意や共感はあんまりないんじゃぁないでしょーか。サヨナラ論てそういうものだと思います。それこそ100人いれば100通りあるのがサヨナラ論だもんね。まあ、読んだ人がそれぞれに、自分のサヨナラ論を起こすために読むのが、サヨナラ論特集でしょうね。「分かち合えない」評論ですよ。
●その他1本
単品で書いたヤツは、まあ、ブログを見てくださっている方には、おなじみ「生意気娘K理論」炸裂ですよ。新味ないっす。レヴューのトリビアに書いた内容を、評論調に書き改めたものです。
じゃ、下に目次を貼り付けておきます。
興味が沸いたら書店で見てみてくだされ。以上、長々と回し者からの宣伝でした。
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目次は青弓社サイトより→ココ
目次
特集 さよなら彩乃かなみ
離れない、離さない……そして別離――グッバイ、彩乃かなみ●大越アイコ
封印されたスター性●林嗣響子
包容力と自立性のある娘役●松本 幸
彩乃かなみへのオマージュ●榊原和子
小特集 私の思い出のサヨナラ
幸福な悲劇――タカラヅカの真の主人公のための仕掛け●林嗣響子
喪失することの意味●佐藤さくら
サヨナラを考察する●榊原和子
公演評[2008・2-6]
花組『愛と死のアラビア』『Red Hot Sea』
「〈文明の衝突〉を超える」という夢●大越アイコ
花組『舞姫』
脚色者の力●松本 幸
花組『メランコリック・ジゴロ』
はじけるダンシング・レビュー●林嗣響子
月組『ME AND MY GIRL』
逆に、“ない”こと●倉橋耕平
愛は格差を超えられるか●大越アイコ
ハッピーミュージカルへの変貌●林嗣響子
極上のエンターテインメント●貫田優子
類まれなる「隣の女の子」●石田美紀
雪組『君を愛してる――Je t’aime』『ミロワール』
出演者の芝居魂に守られたハッピーストーリー●松本 幸
星組『赤と黒』
「なぜだ!!」……野望と挫折●大越アイコ
ジュリアン・ソレルは共感の対象か●林嗣響子
痛キャラの密室●倉橋耕平
赤と、赤●松本理沙
美しく緻密な言葉が紡ぐ甘美なロマン●松本 幸
星組『ANNA KARENINA』
ただ/一人/悟る●倉橋耕平
宙組『黎明の風』『Passion 愛の旅』
引き剥がされたもの、先延ばしされたものへの戸惑い●柿田 肇
轟悠の存在にもっと仕掛けを●林嗣響子
宙組と“宝塚らしさ”の異効果●佐藤さくら
宝塚音楽学校第九十四期生文化祭「飛び立ちます、今!――スタートライン二〇〇八」
学校生活の終わりとプロ生活の始まり●東 園子
OG公演評
『新・雨月物語』[月影 瞳]
月影瞳の広がるフィールド●榊原和子
『タン・ビエットの唄』[安寿ミラ]
謝珠栄作品と安寿ミラの出会い●榊原和子
『ウェディング・シンガー』[樹里咲穂/初風 諄]
役者の“大きさ”ということ●佐藤さくら
『四人は姉妹』[安奈 淳/久世星佳]
安奈淳と久世星佳のキュートなハイミス●榊原和子
『WILDe BEAUTY――オスカー・ワイルド、或いは幸せの王子』[朝澄けい]
荻田ワールドの美しき住人、朝澄けい●榊原和子
『カラミティ・ジェーン』[湖月わたる]
女優湖月わたるの大きな一歩●榊原和子
『トライアンフ・オブ・ラブ』[朝海ひかる]
コケティッシュな女優の系譜●佐藤さくら
『情熱のパソドブレ』[椿火呂花/立ともみ]
椿火呂花、立ともみの退団後初舞台●石井唯衣
[OGへのロングインタビュー]
樹里咲穂――シンプルで濃い役者へ進行中●聞き手:榊原和子
ガーリィ・タカラヅカへようこそ●高野麻衣
名古屋公演の歴史を振り返る●石井唯衣
タカラヅカというブランド●林嗣響子
白洲次郎と小林一三●石井唯衣
連載
宝塚歌劇のミュージックシーン(4)宝塚歌劇に流れるメロディー その3●戸ノ下達也
タカラヅカと女性学(4)「真ん中に立つ」という魔法……──トップスターであること●大越アイコ
私も97Jなんですよ。
学籍番号、懐かしいです。
法学部、もうじき都会に完全移転ですねー。
すごく便利なところに移りますよね。
思えばわたしたちが通った校舎、ホントーに何もないところでしたねえ・・・。
お返事は私のブログのメール機能でも結構です。
A大で同期だ、っていう書き込みを見て「あああっ。もしかしてわたしをはじめて宝塚に連れて行ってくれた・・・」って思ったんですけども、コメントで堂々と聞く勇気がなかったです。
あとでメールします!
返信しました。