etceterakoの勝手にエトセトラ

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雪全ツ「ベルサイユのばらーオスカル編ー」一宮市民会館

2006年07月23日 | 宝塚歌劇

 おおお、ベルばらを語るのって、なんだか久しぶりだなぁ。(何年後になるか知らんが)次に再演する時には、ブログはとっくにヤメてる気がしますので、こうやってベルばらを熱く語るのは、これがホントに最後だろうな・・・。

 では、語りに入る前に、ちょっとおさらいというか・・・前置き。

 一月からしばらく、うざいぐらいベルばらの記事をわたしは書きまくりました。そんでね、痛感したんだけど、ベルサイユのばらは、やっぱり語り甲斐のある題材なんですね・・・。切り口次第で、じつにさまざまな語り方ができるんです。で、ドコで切っても賛否両論になるのがベルばらなんだよね・・・。どんな作品においても、「感想ってのはしょせんは主観で、個人的なもの」ということは言えると思うんですが、ベルばらは・・・オスカル様については、特に受け取り方の個人差がものすごーくデカいんですよね。

 作品批評に限らず世の中の何事につけ、ね・・・わたしは優劣や順位は決してつけることはできない、とけっこう本気で思ってるんです。理想主義者ですから、どーせ(自嘲) ええ、ええ。わかってますよ。現実社会でそんなこと言ってたら、アイタタタでしょ。変わってるって言われるでしょーよ。わーってますよ。社会生活ではそんなこと言いませんよ。だけど、こうやってモノ書く時ぐらい、キレイごとを貫いてもイイんじゃないか、と思ってるんです。批評は好きだけど、批判や非難はしない主義でいたいと思ってるんですね。(我ながらイイ年して青くさい・・・)

 ・・・何が言いたいかと申しますとね。よーするに「わたしは決して批判や非難はしないので、オスカルが○○だった、と書いたとして、それがネガティヴなニュアンスを意図することはまず無いから」ってことなんです。オスカルの違いを、観劇で感じたなかから、取り出して文章にはしますが、別に何がイイとか悪いとかはないんでね。あんまり勘繰らずに気楽に「ふーん」程度で読んでいただければと思います。

 ファントムもそうだけど、再演だとどーしても比較して書くことになるからねぇー。「おしゃべり」じゃなくて文章にすると、どうしてもどっちかを持ち上げてるように見えちゃったりって、あるからねえ。(気をつけて書いてるつもりなんだけど)そこんとこよろしく!と言っておきたかったワケなんですよ。前置き長くてごめんなさい。

 では、本題いってみましょー。
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●ベースは男or女?
 わたしは宝塚オスカルを、
①社会には出ていますが、実はちゃんと女なんです。(恋愛中心)
②思想・行動はすっかりオトコ。恋愛は二の次。(仕事中心)
  にザックリ分けてみているんです。まぁ切り口はいろいろありましょーが、わたしは仕事(男性性に属する領域)or恋愛(女性性に属する領域)で切るのがイイのかなーと思ってるんですね~。え? 男は仕事、女は恋愛って考え方自体が古いって??・・・いや、わかってますよぉー。そうなんだけどさぁー。ベルばらの発表年代や、原作がウケた背景を考えると、やっぱり「性差」の存在を前提に考えたほうがイイと思うのね、ベルばらに限っては。だからあの・・・現代思想やフェミニズムの観点からの、「生意気娘K、古い!」とゆー突っ込みは、今回は見逃して頂きたいの・・・。
  1~3月ごろ、やたらに書きまくりましたので、ウッカリ初めてわたしのベルばら語りに出くわしてしまった方は、過去記事も見てくださるとうれしいな。

●全ツミズカルは「父の娘」
  全ツミズカルを、生意気娘K流ジャッジで見た結果、ミズカルは大きく分ければ①だね。女性らしさの強いオスカルでしたね。
 もうすこし細かく見るなら、ミズカルは「父の娘」でしたね。わたしはトウコちゃんのオスカルに「(エリートとしての)ジャルジェ家令嬢オスカル」を見たんですが、それとはすこしニュアンスが違うのね。父娘の関係がクローズアップされてたように、見受けましたねえ。父に殴られるところ、父にほめられるところ、父からの評価に心を動かすオスカルの様子がわかるんですよね。父に(自分のやっている仕事を認められず)殴られる時はショック受けているし、父に「よくあの衛兵隊を・・・」とホメられるところは、とっても嬉しそうで印象に残ったなぁ。

 ちかちゃんのオスカルね、父への気持ちもそうなんだけど、衛兵隊士とその家族とか、身近な人への気持ちというのが、とても大切にされてましたねー。思想的な大義じゃなくて、目の前の人を守ることが革命なんだ、っていうね。非常に女性らしい細やかな感覚だよね。ちかちゃん自身が、誠実で女性らしい繊細さを持った方なのかなぁと思ったりしました。

 だから、全ツミズカルの一番のハイライトは、「みんなに囲まれているシーン」だったねえ。今宵一夜(恋愛)も、バスティーユ(仕事)の名シーンもいいんだけどね、それよりも「フランスーをーまもるーためにぃー!」って子守唄で衛兵隊士とココロ通わせる場面とか、バスティーユでもみんなに囲まれてセリフを交わしたり死を看取られる場面が、すごく印象に残りましたねえ、わたしには。
 「目の前にいるあなたたち(家族や友人)が大切」っていう感覚は、普遍的というか・・・まぁ、誰しも持っている感情でしょう。それが一番のテーマになってますから、心穏やかに感情移入して見られるベルばらになっていましたね。
 時にはままならないこともあるけれど、ミズカルは恋も仕事も精一杯やり尽くして、穏やかな気持ちで最期を迎えるんですよ。共感できる「等身大の女性」でしたね。すごく救いがあります。すごく温かいベルばらだなぁと思いましたね。見終わった後に、心が温かくなるというか、幸福な気持ちになります。

 オスカル編は、オスカルの数奇な運命の悲劇がメインストーリーで、悲劇だけどもガラスの馬車の場面で「ハッピーエンド」にしてしまったところが、宝塚のオリジナリティというか・・・無茶なところでもあるわけですが(笑)
 全ツミズカルは、「バスティーユに白旗が!」「ついに・・・おちたか!」で息絶える場面でもう、わたしは「これはハッピーエンドだ!」と幸せになってしまった!ガラスの馬車がなくっても、ミズカルが幸せに天国に行ったことがハッキリわかるの!

●作品構成について
  大劇場のオスカル編は、アレは「芝居でなくショーだよ。演芸的な感覚で見るものでしょ」とわたしは散々書いて参りました。で、全ツといえば、基本的には「宝塚のベルサイユのばらなら、ちょっと行ってみようかしらね」っていう初心者の方々に向けたモノですから、「こんな通向けショーを初心者に見せるとは無謀だな(笑)」って思ってたんだけどね・・・。さらにいえば、全ツに持っていくなら、ホントはフェルマリ編のがイイと思うね、わたしはー。アントワネットが処刑される、誰もが知ってる歴史物語の色の強い、フェルマリ編のほうがイイと思うの。オスカル編は、アンドレとの恋愛がメインで・・・オスカルもアンドレも架空の人物だけに、虚構色が強いからね。

 これ、脚本はうえだしんじセンセ?谷センセ?
 まあ、よかったじゃないですか。新設場面がうまく作用して、ちゃんと「芝居」としての体裁は整っているじゃないの。わたしは本公演は「ショー」としてのぶっ飛び具合を評価してますので、コレを本公演でとは思わなかったですけどね。ペガサス飛翔の差し替えでしょ??衛兵隊の剣買戻しエピソードorペガサス飛翔なら、断然ペガサス飛翔を取るかな。まぁ、フツーに芝居になっちゃうし、地味は地味ですわね。大劇場でやるには、コレだとこぢんまりまとまりすぎるかな。全ツの空間にはちょうど良かったと思います。
 アンドレがロザリーの結婚の後押しをするくだりは、本公演であってもよかったかな。時間が足りん? んー、そうだねえ。ルルーのおしゃべりや、冒頭の子アンドレを迎えるあたりをすこし短くして、これ挿入するとよかったんじゃないですか。

 フィナーレは・・・なぜ差し替えたのか、演出家に意図を聞いてみたいな、と思った。そりゃ、本公演と違うフィナーレは、ファン的にはうれしかったし、ボレロも薔薇のタンゴも見所には違いないけど、なぁんで変えたんだろ。
 1…時間の都合
 2…ヅカファン動員を狙った
 3…本公演のフィナーレやるには人数が足りないと判断
 4…ユルい振付は初心者向けじゃないと判断
さて、実際の理由はどれなんでしょうねえ。

 セットはまぁ、あんなもんじゃないですか。
 ちょっとショボく作り直してもいいから、ガラスの馬車はあったほうがいいんじゃないかとは思いましたけどね。

●キャスト雑感
 えりちゃんのアンドレ、包容力があってかっこよかったですねぇ。ロザリーの結婚を後押しするところとか、サワヤカ好青年~。むしろアンドレと結婚したいよね、ロザリー?(←と、ロザリーに話しかけてみる) アンドレって、身分違いの恋で、視力は失われていくわ、オスカルは「おひとりで連帯本部へ行かれました」と置いていかれがちだわ、(この脚本では)わりと不遇なんだけど、えりちゃんだと悲壮感がないんですね。「オスカルはいつかきっと俺のもの」っていう楽観がありますね(笑) 毒殺のところは、熱演でしたけども。
 自信のあるアンドレが、堂々とオスカルを手に入れる様子が、すっごくスター芝居だったわ。かっこよかったわぁ・・・。えりちゃん、すっかりカッコイイ男役さんになりましたねぇ。今宵一夜とか、ちかちゃんのスターオーラとえりちゃんのスターオーラのぶつかりあいで、「おお!ふたりとも輝いているっ!」って嬉しくなっちゃいましたねえ。そこの場面見て、わたしはえりちゃんが花組育ちの男役だったことを急に思い出しました。同じく花組を経ているちかちゃんの相手だからなのか、えりちゃんの芝居の引出しから、花組時代につちかった「何か」が出てきている感じを受けましたね。ああ、薔薇のタンゴの芯もよかったよ!

 まーちゃん、ロザリーすっごく上手になってた・・・!上達しまくってました。なんつーか、どんな場面も「板についてる」感じ? ちかちゃんともちゃんとお似合い。まーちゃんは、誰にでも合わせられる良い娘役さんだなぁー(感心) ボレロ、さすがですね。ロザリーとはうってかわって、大人の色香のあるダンスでした。ボレロってカチッカチッとポージングで動いていくでしょ。ポージングがキチッとキマるのね!赤い総スパンコールの衣装もよく似合ってましたな。

 悠さんのベルナール、素直な芝居でイイじゃんか。ハマコさんだとベルナールというよりは、「ハマコさんのパワーを楽しむ場面」って感じけど、悠さんだとちゃんとベルナールだね(笑) 市井の新聞記者が、おずおずとロザリーに求婚する様子が、とっても等身大で微笑ましいのね。好演だね。

 美穂さんのマロングラッセ。
 ・・・美穂さん、芝居も相当デキるんだよねえ!と、あらためて思いました。
 ヨッコさんは「可愛いおばあさんv」でしたが、美穂さんのは「ホントにおばあさん!」だった・・・!腰の曲がり具合が素晴らしい。声音のおばあさんっぷりも素晴らしい。原作の「二次元なコミカル感」がよく出ていましたよ。二役で大変だったね。アランの母役で出てきたのを見て「うーむ!さっきまでマロングラッセやってた人とは思えん!」とうなってしまった! 宝塚初観劇の人には、同じ人だってわかんないんじゃないですか。エトワールも素敵でした。

 遠麻くんのアラン。
 いやぁ、遠麻くん、イイねえ!
 わたし、もっと若さと力任せの「荒くれ」を想像してたんだけど、正反対だったの!
 あたたかくてやさしくて、どっちかっていうと「穏やか」なアランなんですね。反抗はちゃんとするんだけど、根がおごりのない素直さを持ってる、アランの包容力の部分が強く出ているんです。
 遠麻くんって、すごく「雪組男役」だなぁと、組ファン的に感激しましたね。雪組男役の本質は、「甘やかな優しさ」じゃないかと、わたしは勝手に思っているんです。(もひとつ付け加えるなら含羞もね)セリフや瞳の奥に、どこか甘やかさと優しさがあるんですね。鋭利なキザさではないけれど、噛めば噛むほど、味わうほどに魅惑的な甘やかさがあるんですよねえ。カッコつけた言い方すると、「甘い毒」みたいな?
 遠麻くんのアランには、雪組男役の甘やかさが根にあるように、わたしには見えたんですねえ。遠麻くん、まだ若いから、これから組替えの対象になってくることもあるかもしれないけど・・・できればずーっと雪組にいてくれるといいなぁ。(願望)
 オスカルと対決する殺陣、重量感がある、重い剣さばきと足運びがすごくよかったですね。妹のシナちゃんへの態度、ちかちゃんみたいないかにもな「デレデレ感」は顔に出さないんだけど、反抗しつつ、心で心配しまくってる思いやりがほんのり滲むの!うーーーん、結婚したいアランだ。ああいう男性と結婚したい!

 はるなちゃん、いづるんとは違う役へのアプローチですね。これは演出家の指示??はるなちゃんのアイデアなのかな??メルキオールのラギちゃんに向かって、パンチやキックを繰り出しちゃって・・・いま風に言うと「鬼嫁」??
  はるなちゃん、芝居イイじゃないの。パンチとかするけど、あんまりやりすぎ感はないし。サジ加減がgood!うってかわって、「行こっ!」ってラギちゃんに腕を絡めるところに、きちんと夫婦の愛情がみえる芝居になってます。

 わたしね、はるなちゃんの芝居もよかったんだけど、そのはるなちゃんの「鬼嫁」芝居を受ける、ラギちゃんの受けの芝居がすごくイイなと思ったの!ラギちゃんがちゃんとはるなちゃんの芝居を受け止めてるから、いっそうはるなちゃんが引き立つんですね。
 ラギちゃん、芝居らしい芝居をするね。セリフやアクションを受ける「間」がいいなと思うんだけど。相手のセリフやアクションに応じて、パキパキッと視線や姿勢を変えるのね。その切り替えが、ものすごくカチッと変わるので、見ていて感情の変化がわかりやすい、おもしろいな、とわたしは興味深く見ました。新設場面の「剣買戻し」のところね。小屋みたいなトコに、遠麻くん、きんぐ、ラギちゃんの衛兵隊士が非番でくつろいでいて、そこに上官が入ってきて「剣がない!売ったりしてないだろうな!?」って問い詰めにくるんですね。(わたし、この新設場面すごく好き)その入ってきた瞬間、ラギちゃんがハッと視線を上げる、その上げ方、タイミングの間が、すごくイイと思うんだよなぁ。芝居がかった芝居ってゆーの?芝居らしいデフォルメがツボなの。そういえばココのシーンは、遠麻くんが怒鳴り込んできた上官にまったく動じずに、ゆったりと雑誌を手放すのもなかなかよかった!

 コマちゃんのジェローデル(と、市民)
 いやぁー、わたし、今回の全ツで敢闘賞を出すとしたら、コマちゃんを選ぶね!
 ナウオンステージでも、「配役を見た瞬間、すいませんでしたって(思った)・・・」とか言ってましたが、そりゃそーだ。出番すくないしね。キラキラの貴族で、主役のオスカルを包み込むんだよぉ~??大変だわー。
 コマジェロの立ち姿が弱いのは、これはしょーがないね。本公演でジェローデルをつとめた、えりちゃんやかしちゃんの、半分以下の在団年数だからねえ。同じレベルの立ち姿を求めるのは酷だわねえ。ま、もともとやや姿勢は難アリなコマちゃんだけど、今回は精一杯がんばって背筋伸ばしてるのがよくわかったわ。「身を引きましょう」のところも、力いっぱい優しくオトナを演じているのがわかった・・・。キャリアの不足は差し引いて見て、演技内容は「ちゃんとジェローデル」「せいいっぱい包容」で良かったよ。まずは及第じゃないかな。フィナーレ歌い継ぎのコマちゃん、歌は堪能だし、えらい堂々としていてすごく良かったね。ジェローデル役と格闘して、ひとまわり成長したように見受けましたね。うん。次の公演、楽しみだわ。

 しなちゃん、かおりちゃんは同じ役なのでまーちゃん同様、こなれていて安心して見られました。
 それから特筆したいのは、衛兵隊が熱かった・・・。ものすごい一体感でした。まー、役名変わっていても、えりちゃんとかラギちゃんとかみんな、ずーーーーっと衛兵隊の場面、やってたんだもんね。カフェブレとかで、「衛兵隊でずっと集まって熱心にお稽古した。いつもいっしょにいた」ってみんな話してたじゃないですか。それがすごくわかる。伝わってきます。衛兵隊としてのまとまりっつーか、やさしく熱いパワーがあったね。

 あー。あと、わたし、なんとなく組長さんの芝居が好きなんです。「わたしもみんなと同じ、えーへーたいしですっ!」っていうあそこが好き。あれ聞くとうれしくなります。原作ではたしか、「わたしは貴族だから」っつって、ダグーは去るんだっけ?それでオスカルが一期一会をかみ締めるんじゃなかったっけ??まぁ、みんな仲間になっちゃうっていうのが、宝塚らしい甘さでいいやね。わたしはナガさんのこのセリフの言い方が大変好きなのですよ。

●トータル雑感
 ぜんたいに、すごく「二次元感」のある舞台でした。
 漫画から抜け出したかのよう・・・っていうと、ちょっと陳腐な表現かもしんないけど、「ああ、人気漫画を宝塚が舞台化ってこういうこと!」って思ったの。ベルサイユのばらが持つ、華やかな歴史恋愛絵巻の魅力がね、ちかちゃん&えりちゃんのスター芝居で、すごく強調されてましたね。
 ちかちゃん、原作を相当読み込んでるのかな??いや、みんなよく読んでるんだろうけど・・・。ちかちゃんアンドレの本公演のときも思ったけど、ちかちゃんのベルばらは原作の持つ「二次元の魅力」のニュアンスが織り込まれているんだよね。コムちゃんの原作解釈(思想)を強調したベルばらとは、まったく違うんだけども、なにか漫画に近い魅力があるんだよなぁ。
 ちかちゃんのベルばらを見ていたら、脳内で原作の映像がフラッシュバックして、目の前の舞台がガガガガーッとコマ割りされて、漫画演出が「見えた」んですよ。
 ベルばら初演のとき、ベルばら漫画ファンの少女たちは、歌劇での上演をはじめて見たときにこういう気持ちだったのかなぁ、と勝手に思ったりしました。(勝手な想像なんですけどね。)原作の持つ華やかさはそのままに、だけど歌劇ならではの演出(漫画との差異)があって、歌劇スターの魅力が輝いているんですね。

 ちかちゃんは、何より宝塚スターだなーと強く思いましたね。ホントに、宝塚に入るために生まれてきたようなスターさんだね!

 ベルサイユのばらは宝塚歌劇にぴったりだった!
 ちかちゃんは宝塚歌劇にぴったりのスターさん!

 つまりベルばら=宝塚=ちかちゃんなんですね。この三者には、なんか共通の魅力があるんでしょう。つまりは華やかさ・・・なのかなぁ。そこんとこの相乗効果で、非常に宝塚らしいベルサイユのばらだったと思います。わたし、ベルばらの世界観にいるちかちゃんんがすごい好きなんだよねぇ。(ちかちゃんは長らくベルばらベルばらで大変だったと思うけど・・・)いや、ちかちゃん主演のベルばら、見られてよかった!!

 ああ、そうだ。ボレロのちかちゃんは、ものすごく大人びた男役スターの色気があって、ホントに素敵だった!なんかもう、ダンスがどうとかじゃなくて、存在自体がね。ちょっと視線を流しただけで、ものすごい男役の魅力全開になるのね。もはや古典のあの振り付け、ちかちゃんによく似合いましたね。

 うーん、なんか、うまく伝わりましたかねえ??
 とにかくわたしは、ちかちゃんの個性とスター性は、ベルばらをすごく宝塚らしいベルばらに見せてくれるところが好きなんですよ。やさしさと温かさがあって、幸福になれるベルばらでした!

●あいさつ&一宮出待ち
 ちかちゃんのあいさつは昼夜とも同じような内容で、「一宮ははじめてです。なにごともはじめてはイイもの。次はぜひみなさまがはじめての宝塚大劇場へ!」みたいな話でした。ちかちゃん、挨拶上手ー!
  ご当地ジェンヌ紹介は遠麻くん。紹介と拍手に照れ笑いで何度も頭を下げていて、夜の部では組長さんに「愛知の星ですよろしく」みたいなこと言われるときに、「腰の低い緒月遠麻です」ってな枕詞がつけられて、会場笑ってました。遠麻くん、かわいい!

 じつはわたしら、出待ちはやらないつもりで(出る場所がよくわかんなかったの。) 人の波に流されるまま、バス通りに向かって歩いてたんですよ。ところがバス停がみつからず、「しょーがない。駅まで歩くかね」っつって、会館のほうに戻ってきたんですね。そしたら目の前にバスが!!これは運命だと思いましたね!(マジで)
 「おおおおおおお!」って言って、ソッコー走ってバスのほうに。そのとき、バスの窓があいて、誰かが手ぇ振ってくれてるワケなんですよ。たぶんちかちゃん?かなと思ったんだけど、暗くてよくはわからず。バスがちょっと止まって、手を振ってくれるスターさんに、出待ちの群れから「キャーーーーーーー!」って黄色い悲鳴が上がるんですね。むろん、わたしと友人Rも思いっきり手を振り、思いっきり「キャーーーー!」って言いました。※黄色い悲鳴を表現するべく、黄色いフォントにしてみましたが・・・ゴメン、読みにくいね・・・。

 窓はふたつあいてましたね。asamiさんによると、前が遠麻くんで後ろがちかちゃんだったのかな??

 狂騒の一瞬が終わって、群集が解けようとするとき、わたしも帰るべく回れ右をしたら・・・一宮市民会館って、おもいっきり住宅街のなかにあるんですね・・・。真後ろの家の窓から、「いったい、何事!?」って表情の親子がこわごわとのぞいていて、内心「あああ、すいませんー!」って思った(反省) 右後ろの家からは、偵察に住民が出てきてたし・・・。

 やー、でも楽しかったなー。
 昼夜二回観劇のうえ、出待ちでテンション使い果たして、帰りはホントぐったりでした・・・。
 



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