いつものようにグダグダ長たらしく内容を語る前に、ざっとの所感を前振り代わりに書きます。長文記事のほうは、ネタバレ全開でいきますので、ネタバレしたくない方向け記事という意味もこめて。
芝居もショーもねえ、見終わった瞬間の感想は「困った・・・」「弱った・・・」でした。まぁ、芝居はともかく、ショーは特にね、率直に告白しまして、初見では「まったくわからない!手も足も出ない!」状態でしたねー。
だからといって、「駄作だったのっ!?」って言われると、そういうワケでも・・・。つまらないのかと聞かれれば、「そんなことはないよ」と答えますし、でも「すごく面白かったのか!」と言われると、「すごく面白い!オススメ!」とまでは言えないかなぁー、みたいな。だから「困った」なんです。
ショーの話ですけども。
初見の午前は、ほんっとに「???????」になっちゃいましてねー。
わたしの周囲を、「幻想」がすごい勢いで通り過ぎていくのに、捕まえることができなくて、ポカーンと見送る、みたいなね。とにかく、端緒がつかめなかった!恥ずかしい話ですが、どう見たらいいのかわからなかったの!
まぁ、何を見るにしてもそうですけど、けっきょくわたしは、わたしの我流の感覚と文法と見方で楽しむワケです。そのわたしの「いつものやり方(見方)」ではダメな作品だったっぽいんだよねー。とにかく徹底的に感性のチューニングが間に合わず、何ひとつわからないまま午前が終了。どれぐらいわかってなかったかというと、友人Rに「あそこのあの場面が」とか言われても、ほとんど記憶できてなかったぐらい「見えてなかった」!間違いなく客席に座っていたのに、ちゃんと見ていたはずなのに、まるで海辺の砂のように、すべてわたしの手元をすり抜けて、何ひとつ自分のなかに残っていなかった!!のねー。
こういうこと、実は漫画や本を読んでいると、時々経験はある・・・。でも、宝塚でははじめてだったので戸惑いましたわー。
午後のチケットも持ってましたので、午前公演を終えて休憩にタコ焼きを食べつつ、わたしは「とにかくこのままじゃダメだ!!」と思いました。
語るとか楽しむ以前に、わたしにはこの作品が「見えていない」!完全に置いて行かれてる!!
たぶん、ここんところ一本もの以外では「ネオダンディズム」とか「ビジュブリ」とか、わりとオーソドックスなレビューばかり見ていたせいで、自分のなかで「レビュー」を見る感覚が凝り固まっちゃってるんだ!と思ったのね。
いちど心も頭も真っ白にして、ゼロから見てみよう!と決意して午後公演を見たら、ようやく内容が「見えて」きました。荻田先生の意図や、面白い部分、組子の個性の部分も、やっと自分のなかに落ちてきた感じ。(それでもまだまだ、見えてない部分多いと思う。これから観劇の回数を重ねて、何が見えてくるのか楽しみです)
というわけで。
今回は、非常に難しい作品ですねえ。
わたしが思うに「凡作」ではないですよ。凡作にありがちな「可も不可もない =どうでもいい内容=つまんない」な感じはないです。
「チケットいっぱい買って損した!」「二回は見られない!」な感じも、ないんですねえ。わたし今作、たぶん何十回でも見られるし見たいと思う。(そんなにチケット買えんけど)
ただ、なんつーか難解とゆー意味じゃなくって難しい「扱いづらい」作品なんだよね。本当に「困った・・・」です。
面白くないワケじゃないし、でも際立った「面白さ」(単純な興奮)はないし・・・・・・うーん、書いててホントに困った・・・。
なんか、「娯楽」ではないな、アレは。サービス精神のすくない作品です。
興奮を誘うようにできていない、という面からいえば、「つまんない」という意見も出てくるんじゃないでしょうか。
とにかく、非常ーーーに「困った」作品です。
でも、繰り返しになりますが、「駄作ー!つまんないー!」とブーイングを飛ばす気にはなれません、わたしは。でも、「面白い!!!」ってワケじゃない。つまんないか面白いかってゆー次元を超越した、なんともフシギなショーだ・・・。あー、困った!
「(未見だけど)タランテラどうだったか知りたい」という気持ちでこのブログをのぞいてくださる方には、「これは感想を他人と語り合えるような作品じゃないので、とにかくご自分でごらんになって、自分にとってどうか、という尺度でのみ作品を記憶するのがイイと思います」と申し上げたいと思います。
感想は個人的なモノだ、というのは、どの作品にもいえることでしょうけど、この作品は特に「他人の感想」では内容を想像・理解できないものかな、という気がします。
荻田先生特有の幻想性は健在だし、いつもにまして観念的(物理的じゃない)ので、なんだか夢と悪夢が織り交ざった、見てはいけないモノを見てしまったような、後味の悪さ(不愉快、というのではないトコロがまた難しい・・・)というのは、たしかにありますねえ。しかし、それをもって「作品的にNG!」と言い切ってしまえるかどうか・・・考えあぐねているんですよ。あー、困った困った・・・。場面ひとつひとつは面白くないわけじゃないし、サヨナラ仕様はちゃんとしてるし・・・。あー、困った困った(以下「困った」エンドレスリピート)
芝居もショーもねえ、見終わった瞬間の感想は「困った・・・」「弱った・・・」でした。まぁ、芝居はともかく、ショーは特にね、率直に告白しまして、初見では「まったくわからない!手も足も出ない!」状態でしたねー。
だからといって、「駄作だったのっ!?」って言われると、そういうワケでも・・・。つまらないのかと聞かれれば、「そんなことはないよ」と答えますし、でも「すごく面白かったのか!」と言われると、「すごく面白い!オススメ!」とまでは言えないかなぁー、みたいな。だから「困った」なんです。
ショーの話ですけども。
初見の午前は、ほんっとに「???????」になっちゃいましてねー。
わたしの周囲を、「幻想」がすごい勢いで通り過ぎていくのに、捕まえることができなくて、ポカーンと見送る、みたいなね。とにかく、端緒がつかめなかった!恥ずかしい話ですが、どう見たらいいのかわからなかったの!
まぁ、何を見るにしてもそうですけど、けっきょくわたしは、わたしの我流の感覚と文法と見方で楽しむワケです。そのわたしの「いつものやり方(見方)」ではダメな作品だったっぽいんだよねー。とにかく徹底的に感性のチューニングが間に合わず、何ひとつわからないまま午前が終了。どれぐらいわかってなかったかというと、友人Rに「あそこのあの場面が」とか言われても、ほとんど記憶できてなかったぐらい「見えてなかった」!間違いなく客席に座っていたのに、ちゃんと見ていたはずなのに、まるで海辺の砂のように、すべてわたしの手元をすり抜けて、何ひとつ自分のなかに残っていなかった!!のねー。
こういうこと、実は漫画や本を読んでいると、時々経験はある・・・。でも、宝塚でははじめてだったので戸惑いましたわー。
午後のチケットも持ってましたので、午前公演を終えて休憩にタコ焼きを食べつつ、わたしは「とにかくこのままじゃダメだ!!」と思いました。
語るとか楽しむ以前に、わたしにはこの作品が「見えていない」!完全に置いて行かれてる!!
たぶん、ここんところ一本もの以外では「ネオダンディズム」とか「ビジュブリ」とか、わりとオーソドックスなレビューばかり見ていたせいで、自分のなかで「レビュー」を見る感覚が凝り固まっちゃってるんだ!と思ったのね。
いちど心も頭も真っ白にして、ゼロから見てみよう!と決意して午後公演を見たら、ようやく内容が「見えて」きました。荻田先生の意図や、面白い部分、組子の個性の部分も、やっと自分のなかに落ちてきた感じ。(それでもまだまだ、見えてない部分多いと思う。これから観劇の回数を重ねて、何が見えてくるのか楽しみです)
というわけで。
今回は、非常に難しい作品ですねえ。
わたしが思うに「凡作」ではないですよ。凡作にありがちな「可も不可もない =どうでもいい内容=つまんない」な感じはないです。
「チケットいっぱい買って損した!」「二回は見られない!」な感じも、ないんですねえ。わたし今作、たぶん何十回でも見られるし見たいと思う。(そんなにチケット買えんけど)
ただ、なんつーか難解とゆー意味じゃなくって難しい「扱いづらい」作品なんだよね。本当に「困った・・・」です。
面白くないワケじゃないし、でも際立った「面白さ」(単純な興奮)はないし・・・・・・うーん、書いててホントに困った・・・。
なんか、「娯楽」ではないな、アレは。サービス精神のすくない作品です。
興奮を誘うようにできていない、という面からいえば、「つまんない」という意見も出てくるんじゃないでしょうか。
とにかく、非常ーーーに「困った」作品です。
でも、繰り返しになりますが、「駄作ー!つまんないー!」とブーイングを飛ばす気にはなれません、わたしは。でも、「面白い!!!」ってワケじゃない。つまんないか面白いかってゆー次元を超越した、なんともフシギなショーだ・・・。あー、困った!
「(未見だけど)タランテラどうだったか知りたい」という気持ちでこのブログをのぞいてくださる方には、「これは感想を他人と語り合えるような作品じゃないので、とにかくご自分でごらんになって、自分にとってどうか、という尺度でのみ作品を記憶するのがイイと思います」と申し上げたいと思います。
感想は個人的なモノだ、というのは、どの作品にもいえることでしょうけど、この作品は特に「他人の感想」では内容を想像・理解できないものかな、という気がします。
荻田先生特有の幻想性は健在だし、いつもにまして観念的(物理的じゃない)ので、なんだか夢と悪夢が織り交ざった、見てはいけないモノを見てしまったような、後味の悪さ(不愉快、というのではないトコロがまた難しい・・・)というのは、たしかにありますねえ。しかし、それをもって「作品的にNG!」と言い切ってしまえるかどうか・・・考えあぐねているんですよ。あー、困った困った・・・。場面ひとつひとつは面白くないわけじゃないし、サヨナラ仕様はちゃんとしてるし・・・。あー、困った困った(以下「困った」エンドレスリピート)
初日を観て来ましたがタランテラは最初から最後まで作品にホンロウされて気がついたらフィナーレであっという間に終わった感じで“ちょっと待ってちゃんとまた観たい”が直後に思った感想で、今は何回か観て行くと色々な角度から観れる作品じゃないかな?と思う様になりなので次回が楽しみになって来てます
アルバトロス、タランテラと荻田作品を続けて観て思ったのは荻田作品も進化しているけど観る方がまだ着いて行けてない(パッサージュも最初は大劇場公演評判良くなかったけど東京で途中からブレイクしました)そんな気もしますが…
荻田作品は固定観念で観るのではなくて一人々の感性で楽しめば良いんじゃないかと個人的に思ってます
>初日を観て来ましたがタランテラは最初から最後まで作品にホンロウされて
初日をご覧になったんですね!いいですねー!
や、ほんとに、まさに「ほんろう」です。何がなんだかわからなかったですよー。いまもわかってないんですがー(笑)
>荻田作品は固定観念で観るのではなくて一人々の感性で楽しめば良いんじゃないかと個人的に思ってます
そうなんですよね。わたしも心からそう思います。だのに、観終わった瞬間、とっさに「みんなどう見てるのかなぁ?」って思っちゃいましてねー・・・。修行が足りんのですわ・・・。アタマと感情は別物ですねー(笑)
>パッサージュも最初は大劇場公演評判良くなかったけど東京で途中からブレイクしました
そうだったんですか。
なんというか…とりあえず「新しい」ですよね。感覚が。見方(切り口)によって、評価もがらっと変わるでしょうし。
タランテラ!そういう意味では、面白い作品かもしれませんねえ。年末までに、世間(←?)の評価や自分の感想がどこまで変わっていくかとても楽しみです☆
フッと思いました、観客は蜘蛛巣にかかった獲物なんじゃないかと…
堕天使はこれから出演者達がどう味付けをして行くかが楽しみです、両作品共演じる方も観る側も思いが変わって行きそうで興味津々と言った所です
>観客は蜘蛛巣にかかった獲物なんじゃないかと…
おお!うまいことおっしゃいますね!
はい、見事に捕らえられたヒトがここに一名おります(笑)昨日、3回目を見てますますハマってきました!
>両作品共演じる方も観る側も思いが変わって行きそうで
そうですね!
千秋楽近くには、どんな気持ちで舞台を見ることになるのか、どんな舞台を見せてもらえるのか、わくわくですねv