ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】首都・東京の政治決戦について、ひとこと(20240611)

2024年06月11日 | その他の論考

 今日の名護市の天候は雨。視界も悪く沖縄県議選がらみの撮影を諦めた。ところで、東京の知事選が近いらしい。6月20日告示、7月7日投開票だとか。既に蓮舫さんが出馬を表明。「反自民、非小池」でいくそうだ。これに対して、小池さんは明確な態度をうち出していない。何を考えているのか分からないが、自身の学歴詐称問題もあり、慎重に考えているのだろうか。

 話題性が高い都知事選となるだろうが、それだけでいいのか?! 小池都知事は公園の樹木を伐採し、都市再開発に加担してきたり、1923年関東大震災での朝鮮人虐殺への追悼文を出さなかったり、何かと確信犯ぶりが際立つ人だ。東京都が首都であり、経済や政治の中心地だとしても、そこに暮らしている人たちを貶める政治は、全くいただけない。

 私は元(約60年間)東京都民であり、沖縄の問題と絡めて、知事選について一言したい。東京と、沖縄は遠い。これは地理の問題にあらず。南西方向に約1500km、与那国島だと2000km余り離れているのだが、東京には官邸や官庁があり、最高裁、国会、経済界の様々なモノが建ち、大使館も多い。対して沖縄には軍事基地が押しつけられてきた。そして狭い島々に自衛隊のミサイル基地等が建設されてきた。何故だろうか? 

 東京都民には、こうした動きを「当然だ」と思っている人が多いのではないか? 軍事的緊張を煽り立て、米国の尻馬に乗って、遠い「南西諸島」で「抑止力」を増強したら(自分たちは)安心だと勘違いしているのではないか。しかし昔のように高みの見物はできないだろう(否、79年前もできなかった。事態を傍観していただけだろう)。79年前は「沖縄戦」が強要されながら、「帝都決戦」は回避された。上空からの爆弾、焼夷弾を多数食らったが、肉弾戦は回避され、敗戦を迎え、生き延びた人が多かった。

 沖縄では「軍隊は住民を守らない」ことを戦場を生き抜いた人たちが総括したが、東京では曖昧なまま、天皇の「終戦の詔書」に涙した人もいたようだ。あれから79年が経ち、今度は「日米同盟」とかで、軍事産業の発展の元、新たな儲けを掘り起こそうとしているのが今の自民党だ。思えば1972年5月15日の沖縄の「日本への復帰」も、米軍占領から、米国の盾になるために沖縄では基地が強化されていったのだ。今の自民党の「裏金問題」は、起こるべくして起きていたのである。「裏金」の背後に軍事産業と軍拡あり、と私は睨んでいる。

 蓮舫さんがどこまで「反自民 非小池」の政策を打ち出すのか分からないが、「帝都防衛」の建前に踊らされないことを私は期待している。万が一にも戦争となれば、東京も無傷ではあり得ない。自民党を中心とした政権に対して、人々と共に、歴史を弁え、差別を戒め、戦乱に加担しない、おかしなことにはおかしいと言える毅然とした態度を貫いていただきたい。 

 1500kmの距離の差も、現代技術は、あっという間に飛び越えてくる。ミサイルも電子戦もサイバー戦も。東京には防衛省があり、横田基地があり、米日一体となる司令部機能があり、ターゲットにならないことはありえない。蓮舫さんと、蓮舫さんを支持する人たちは、一部の人間だけが儲け、生き延びるかもしれない戦争への道に抗い、対話による平和外交に寄与する東京都政を築いていただきたい。そうできれば、沖縄と東京の距離がぐっと近づくかも知れない。若者達を再び国家のために死地に追い込む政治を押し止めうるのは今をおいてないだろう。

 政局は波乱に満ちているように見えるが、絶対多数を握っている自民党とそこに依拠する公明党や維新、国民民主党が連立政権を組む限り、「裏金」すら、もみけされていくだろう。自民党は「裏金」の背後で、益々中国等を排斥する動きを強めかねない。自らの権力保持のためだけにしか頭が回らない政党・政治家は、政治の世界から即刻退場すべきだ。

 東京都民には、都知事選を、その最大の試金石に押し上げていただきたい。また、沖縄県議選の結果にも注目していただきたい。6月16日投開票日。48議席に対して75人が立候補。



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2 コメント

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Unknown (たぁ-ちん)
2024-06-18 18:19:54
小池百合子残念!
木造住宅密集バツって何だ?
日本独自の優れた建築愛せなくて都政無し!
都内の木造住宅住んでる方や地方の方々を馬鹿にしてる公約だよな?
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公約が手元にないので、失礼 (ヤマヒデ)
2024-06-19 09:45:49
たぁーちん様

 小池さんの公約を見れていないので、詳細を承知していません。ただ都内には古い木造住宅・街もあり、災害対策上の課題があるでしょう。一方で、貴重な木造住宅街の保存に対する国内・都内の政策が欠けてきたことも確かでしょう。
 ですから具体的に何が問題なのか、どうすべきなのか、考えないと一面的になりかねません。
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