中部ヤマハOB会ブログ

東海・北陸地区在住のヤマハ(株)OB・OGの会です。
旅行やサークル活動を通して、親交を深めています。

令和3年第3回中部ヤマハOB俳句の会活動報告

2021年12月22日 11時03分37秒 | 俳句サークル

↑名古屋市政資料館(旧控訴院)
 吹く風の冷たさが増す12月18日に令和3年第3回
中部ヤマハOB俳句の会はを重要文化財「名古屋市政資料館」の
和室会議室で句会を行いましたのでご報告いたします。



1,ヤマハOB会3地区合同企画「写真で1句」反省会

 東日本・関西・中部3地区合同企画「写真で1句」の人気投票結果は
それぞれのHPを通して報告されています。


前左から三浦、船橋、道岡、後左から伊藤。葛山、大曽根
12月18日名古屋市政資料館で行った中部ヤマハOB俳句会ではまず
この反省会から行いました。



本来句会の最後に行う選句選評を、この日の最初に「写真で1句」
反省会と行いました。 

各人が行った全59句の中から5句をして締めの部分から選んだポイントは、
俳句でいう「配合や取り合わせ」の妙にあり、高得点句では「千年塔千年の
山紅葉」「秋深む鐘の音ひとつまたひとつ」といった対句のうまさや、
「竹垣に更紗模様の薄紅葉」といった比喩のうまさなどが上げられる。

また「天高く澄んだ瞳に赤子の手」といった大景と小景や、「山寺の紅葉を
散らす宵の鐘」「古寺巡り仏の笑みや紅葉晴」という視覚と聴覚の対比や
視線の移動に感心が寄せられた。

「約束は図書館の前蔦紅葉」はペギー葉山の「学生時代」の本歌取りとして
興味を引いたようだが、特に「夕紅葉鬼女のもなれず悪女のもなれず/深津健司」
の句も「この木登らば鬼となるべし夕紅葉/三橋鷹女」からの本歌取りという指摘もあった。

これはさらに「紅葉狩り」という歌舞伎・能・浄瑠璃からの影響があるのではないかと
いう意見もあり、五七五の十二音の俳句の中には古典から現代芸術まで包含する奥深さを
感じさせるという反省会だった。

今回の合同句会からは単に投句するだけではなく、この様な他人の選句選評を
通してその句からを学ぶという発見がありました。

2,冬の句会

冬の句会は兼題「枯葉」と雑詠3句でやっと本来の対面で行うことができました。
短冊・清記用紙・選句用紙とメンバーによる投句3句を確認の上句会を開始しました。

無記名で3句の投句を短冊にていねいに清記し、回覧される清記用紙から選句、
そして選句用紙を読み上げる披講と進み、最後に本日の句の選評を参加メンバー
から行いました。
本日の高得点句は以下の通りです。


↑白壁町の町並み

↑川上貞奴縁の二葉館

 「令和3年11月18日 第3回冬の句会優秀句」
4点句
 こがね色落葉の絨毯忍び足 伊藤和子
 白壁に舞い散る落ち葉貞奴 大曾根駄空
3点句
 枯葉散る夕日まぶしく寺の鐘 三浦光雄
 だいこんや白き地はだにしみる味 道岡和子
 空つ風袈裟ひとひらの石地蔵 葛山折情
2点句
 夕暮れの枯葉走るや襟立てる 舩橋小楽
 蹲ひて背に落ちくる枯葉かな 葛山折情



次回は令和4年2月25日(金)13時から同じ「市政資料館第4集会室」で行います。
ヤマハOB会会員もしくは関連のある方なら3句持参でいつでも参加を歓迎いたします。  

 以上 (記:葛山由博)
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