走行距離:323km
予想外の寒さにやられました。
2週連続の600kmになる今回のブルベはAJ中部の主催で、私は初参加です。
スタート地点は木曽川の近くにある光明寺公園。天気は晴れです。
真ん中に見えるのが「ツインアーチ138」。一宮なので「138」。高さは138mだそうです。
受付、車検を済ませ、8時ちょうどにスタートです。
先週の疲れが足にまだ残っているのか、いまいちスピードが乗りません。堤防道路を過ぎたあたりで、集団からじわじわ離れて行きます。今回は時間いっぱい使って走ろうと思っていたので、早速サイクリングモードに突入。
PC1の手前です。のどかな雰囲気。
最初の峠、放生峠に到着。
無理をせずに、心拍を抑えながら走ったので、問題無し。
馬瀬川第2ダム。ダムの落差分登ります。
このあと上空でゴロゴロ鳴りだし、あっというまに雨が降ってきました。
慌ててレインウエアを着ました。はじめは雨具を持ってくる予定がなかったのですが、直前の天気予報で雨の予報が出ていたので急遽用意したものです。
しばらく雨の中を走りますがレインウエアのおかげで快適に走れました。雨中走行は10kmほどで、すぐに止みました。
PC2は雨上がりで気温が下がり、寒かったのでカップスープで暖をとります。
そのままR41を走り、高山へ入ります。
路面はあいかわらず濡れているので、シューズカバーだけは付けたままです。
じょじょに標高が上がっていますが、すっかり晴れたので、それほど寒さを気にしなくなりました。
R361の途中で、お祭りをやっていました。
胡桃島温泉の手前で気温表示が6℃!走っているとそれほど気にはならないのですが、体は冷えているようです。冬に痛めた膝に違和感を感じ始めました。
PC3の胡桃島温泉では、ご飯とみそ汁、お魚をいただきました。生き返りました。
お風呂に入ろうかと悩みましたが、帰りのお楽しみにとっておきました(これが失敗のもと)
胡桃島温泉からR361まで下り、標高1350mの長峰峠まで、再び登ります。
激坂はないのですが、だらだらと登りつづけます。風が冷たいです。膝が痛くなって来ました。膝に負担がかからないようにゆっくり登り、ようやく長峰峠に到着。
膝にスポーツバルムのホットを塗り、ウィンドブレーカーを着て下ります。
と思ったら、それほど下らずに、開田高原に到着。高原だから標高も高いわな。
ここで日没。でも空には雲もなく、月も出ていたので、完全に暗闇ではありませんでした。
開田高原を抜けると木曽福島まで下りです。
寒い。
指切グローブだったので、指つきに替えましたが、昼間の雨でグローブが濡れていて、替える意味がありませんでしたorz
気温表示も3℃。震えながら下りますが、指先の感覚がなくなってきて、ブレーキも握りにくくなってきました。ようやく自動販売機を発見し、ホットカフェオレを握りしめ、指を温めます。
意を決して走り始め、我慢して下るとようやくR19に出て、木曽福島です。
R19のコンビニでブルベ参加者が震えながら休憩していました。私もスープとお弁当を食べましたが、指が動かないので、箸がうまく使えません。幼児のように不器用に箸を使いながら食べました。
使い捨てカイロは売り切れ(シーズン的に置いてなかったのかも)。唯一、肩こり用の直貼り温湿布(40℃程に発熱するらしい)があったので買い、膝に貼りました。
次は権兵衛トンネルまで登ります。やっぱり膝が痛いです。たいした坂では無いのですが、ペースが上がりません。あー、つらい。
権兵衛トンネル手前のトンネル内の歩道で寝ている人がいました。たしかにトンネル内は温かいし、車の轟音さえ我慢できれば快適。わたしは眠くないので、そのまま行きます。
権兵衛トンネルに入ると下りになります。トンネル内はそれほど傾斜はないので、漕がないと30~40km/h程度。トンネルを出るとまーっすぐな下りでなにもしなくても60km/h出ます。眼下には伊那の街灯りがきれいに見え、月灯りもあったので、それほど恐くなく下りました。寒いけどね。あっという間に12kmの区間を過ぎて、下りきりました。帰りはこの直坂を登るんだよなぁorz
下りきって、k88へ曲がり、しばらく行くとPC4です。でもどうも走っている道はk88では無いようです。あれ?目の前に中央道が見えてきましたよ。マップを見るとk88は中央道と並行して走っているので、くぐるのはおかしいですね。ミスコースしたようです。すぐに戻って、k88に復帰しました。
ようやくPC4に到着です。寒くて、外で食べるのは嫌なのですがしかたありません。震えながら不器用に箸を持ち、カップヌードルをすすります。あー、もう嫌だ。
PC4から折り返しまではおもにR153とR19を走ります。国道ですが、R153はアップダウンがあり、膝が痛くて登りでは踏めないし、下りで足を止めると次の漕ぎだしが痛くてたまりません。このあたりから折り返しでリタイヤしようと考え始めます。あと300kmもあるんですよ。下ってきた道を登るんですよ。膝が痛いまま行く自信がありません。
塩尻からR19になり、気温も氷点下(冒頭の写真)です。気温が下がったので、もやがかかってきました。ようやくPCに到着。コンビニのレジ脇のスペースに座り、補給をし、軽く仮眠をしました。ほんとうは2時間ほど寝たかったのですが、時間の余裕もないし、スペースもなかったので、あきらめました。
ここでのリタイアはなんとか踏み止まり、行けるところまで行こうと走り始めます。持っているウェアは全て着て、首にタオルを巻いて、冷気の侵入を防ぎ、顔の寒さにはマスクをして対応しました。
寒さはなんとかなりましたが、今度は眠気が襲ってきました。コンビニでカフェインドリンクを飲み、20分ほど目を閉じて、カフェインが効くのを待ちます。
おかげで目が覚めたので、走り始めますが、膝の痛みで平地でも20km/hしか出ません。このペースで完走できるんだろうか、坂は登れるのだろうか、と不安になったところで塩尻北インター脇の健康ランドのネオンが目に飛びこんできました。
高速の高架下で悩むこと3分。リタイヤを決めました。
健康ランドでお風呂に入り、仮眠をして、スッキリしました。膝は痛いけど、気分はそれほど悪くないです。早く膝を治して、鍛えて、また走るぞという気持ちになりました。
電車でスタート地点に戻り、他のリタイヤした人とスタッフ、先頭走者の帰りを待ちます。
16時10分、先頭の二人が帰ってきました。スタート前に挨拶したラルさんと、じんじんさんです。感動しました。あのコースをあの悪天候の中、走りきった姿は最高にかっこよかったです。
今までブルベはなんとなく走っていた、それでもラッキーなことに完走出来ていたということが良く分かりました。600kmもの距離を走るには、それなりの技術と体力、体のケアが必要ということを実感しました。
走力がないので、ベストの状態じゃなければ600kmも走りきれないのに、先週の埼玉600kmから、体のケアを怠っていたのが敗因です。
愛知のブルベは初めてでしたが、スタッフの人柄が良く出たあたたかいブルベでした。サポートばっちり、とても楽しく走れました。体を鍛えて、1000kmに挑戦したくなってきました。
途中、応援していただいた皆さんに元気をもらいました。ありがとうございます。結果的にはDNFでしたが、たぶん忘れられないブルベになりました。