チベット暴動その後 3月22日（土）

　　チベット問題が混迷を深めています。暴動は抑えられた模様ですがその真相を巡って中国政府の発表と各種情報が大きく食い違っています。中国の報道が完全な規制の下にありその発表が政治的、意図的に事実を隠蔽しているだろうことは論ずるまでもないことですが、民族派や外国メディア、ひいてはＥＵ諸国などが騒ぎ出し、北京オリンピックへの参加問題も論じられ始めたところです。ウィグルやモンゴルなど周辺の少数民族にも少なからず影響を与えているようです。
　　我が政府に中国を非難したり注意を促す甲斐性はとてもありません。今やそれどころか、内政に手一杯というのが実情です。台湾の馬英九氏が総統選挙に当選しましたが、彼さえもオリンピック不参加があり得ることを明言したところで、我が国もその選択枝を排除してはならないと思います。