宮崎県知事も逮捕された。福島、和歌山と立て続けに3人の知事が逮捕された。市長レベルではあと10人くらいいるらしい。殆どが官製談合か贈収賄事件。ここ2,3日の新聞の中に選挙に金がかかり過ぎる、他に金を集める方法はない、余程の資産家でない普通の出身者でそれだけの費用を賄えるはずがない、全国全ての県で似たような話しはあるはずだ、という同情の類(たぐ)いの論調も見える。身につまされる話でもある。我々にも他人事ではないし、これからの新人、組織の無い人々、ましてや全県を走る知事候補などには気の遠くなるほどの金がかかる、結局それらしき怪しい企業や人物に依存するか、遂には選挙に出ることを諦めるか、などの選択を強いられることになる。実際の世の中は言うほど甘くないからだ。
民主主義はしかし、限られたルールの中で出来るだけ多くの大衆の支持を競う手続きである。それをやり遂げることもその候補者、政治家が最低限備えるべき資質として要求されている。これを緩めれば勢い持てる者のみが有利な制度になりかねない。選挙と金、何百億円をかけるというアメリカの大統領選挙は別格としても、民主国家にとっては永遠の『蹉跌』(さてつ=矛盾、行き止まり)でもある。
民主主義はしかし、限られたルールの中で出来るだけ多くの大衆の支持を競う手続きである。それをやり遂げることもその候補者、政治家が最低限備えるべき資質として要求されている。これを緩めれば勢い持てる者のみが有利な制度になりかねない。選挙と金、何百億円をかけるというアメリカの大統領選挙は別格としても、民主国家にとっては永遠の『蹉跌』(さてつ=矛盾、行き止まり)でもある。