衆議院議員 原田義昭Blog

自由民主党衆議院議員原田義昭(福岡5区)が国会での論点、世間で話題になっている事や身近な話題まで率直に論じます。

柔道は勝てばいいのか          5月13日(火)

2008-05-14 14:50:09 | Weblog
  先日の日記(4月29日)で全日本柔道選手権のことを書きました、優勝した石井さとし選手は「勝負」にこだわる柔道で、むしろオリンピックや国際試合向きではないかと。するとある方(「山みき」さん)からブログにコメントを頂き、柔道は正々堂々と闘うのが大切であって、勝ち負けは2の次ぎではないかと。柔道、いやおよそ日本の「武道」の目指すところは心技体、全人格の陶冶(とうや=育てあげること)にあり、それが近代柔道の祖嘉納治五郎翁の教えであることは私も十分理解しており、また柔道修行者の一人としてそれに近づくべく今日まで努力もしてきました(現在、講道館6段です)。
  しかし現実にはこの柔道も滔々として「スポーツ化」の流れの中にあり、きれいな「一本」を目指す伝統的、本格的な柔道が今や遠くに消え失せ、全てポイント制、厳しい複雑な採点基準によって勝敗が決せられることが多くなり、嘆かわしいことですが如何ともし難くなったのです。ルールは基本的に国際柔道連盟で決められること、しかも(一番大事なことですが、)今やこの国際組織に一人の日本人の理事も入っていないため全て日本人抜きに決められるというのが現状で、嘉納流「柔道の理念」どころの騒ぎではなくなったのです。日本柔道を見直してもらう、そして柔道の理念を出来るだけ取り戻す、そのためには日本人が国際舞台で活躍すること、とりわけその最たるオリンピックでまず「勝つ、優勝する」、強さを天下に示すことが必要だと思っているのです。昔は日本が「総本山」でした、今や目を覆うばかりに低下した地位を盛り返すためには石井さとし選手になんとしても勝ってもらわなければならないのです。

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