衆議院議員 原田義昭Blog

自由民主党衆議院議員原田義昭(福岡5区)が国会での論点、世間で話題になっている事や身近な話題まで率直に論じます。

プーチン・ロシアに警戒感を          11月25日(土)

2006-11-26 09:56:03 | Weblog
  ロシアの元諜報部員で英国に亡命中、反ロシアの地下活動家でリトビネンコという男がロンドンで毒物により暗殺された。その実行犯はロシアの諜報機関ではないかと憶測されている。2カ月ほど前にはポリトコフスカヤという女性の反体制ジャーナリストがやはり何ものかに暗殺されている。このところロシアはとみに昔の秘密警察的国家に戻ってきたような、そういう危険な匂いを感じさせる。政治は1990年の民主革命後、議会主義が定着し大統領選挙も何度か行われほぼ民主化された、経済は資本主義が導入され西欧並みの自由経済が定着したかに見えていたが、このところ実に不透明な、むしろ不穏ともいうべき動きが目立ち始め、このままロシアは民主勢力として安心できるかは少し警戒したほうがいい。原油高とかで経済的に豊かになった分余計に始末が悪い。私自身も実地に見学したサハリン・エネルギー・プロジェクト、Ⅱ)ばかりでなくⅠ)までも事実上取り消されているのだがこんな無体な話しは聞いたことがない、この開かれた国際経済の枠組みの中で断じて許されないことを今平気でやろうとしている。この種の話しはロシア通なら大小、いくらでも知っているし、ユーコスという民族資本を収奪した経緯などは身の毛がよだつほどだ。その上に地方自治の権限を中央直轄に持ってきたプーチン政権の強権体質、理由はいくらでもあろう、しかも今回一連の暗殺事件など遂に原因はわからないと思うが、全体からしてプーチンのロシアが少なくとも近代化、民主化、国際化の流れに逆行しているということは十分推測できる。
  北方領土問題、北方海域漁業問題など多くの課題が日本との間にも存在する。しかしいずれの日かに先方の体制が好転しこれらの問題が解決する、それを目指して圧力と主張を掛け続けなければならないのだ。


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