朝青龍とイチロー ８月３日（金）

　　横綱朝青龍が不祥事を起こし、相撲協会から２場所出場禁止という厳罰を受けた。度々のトラブルに対する止むを得ない措置であって、残念だが私はこれを支持する。日本人とかモンゴル人とか国籍の問題では勿論なく、相撲取りとして強いかどうかという問題でもない。最早「人間」としての問題であって、遂に彼は「人間」としてあるべき域に達しなかった。もしかするとこれで事実上の引退となるかもしれない。
　　同じ日の新聞にアメリカ・メジャーのイチロー選手が活躍したという記事があった。イチローの活躍は毎日のことであるが、この日は特に大活躍したということ。守ってはファインプレー、討っては４安打、打率トップになったという。そして記事は続く、イチロー選手は試合の日は必ず５時間前（！）に球場に入る、もちろん誰よりも早く。身体をほぐし、マッサージをうけ、走りこみ、バッティングを入念に行い、そしてプレーボールまで精神を整える・・・・
　　偉大な２人のスポーツマン、技量においては多分、世界一でしょう、しかしその人間的高さにおいてはなんと大きな差があることか。もって瞑すべし。

　　作詞家の阿久悠さんが死去、追悼特番が組まれていますがなんと大きな仕事を残されたか、ただ驚くばかり。どこからあれだけの作品が湧き出でてくるのだろうか。作曲を受け持った戸倉俊一が言う、阿久さんは「美しい日本語」にとことん拘った、そして常に「その時代」に溶け込もうとした。