衆議院議員 原田義昭Blog

自由民主党衆議院議員原田義昭(福岡5区)が国会での論点、世間で話題になっている事や身近な話題まで率直に論じます。

「聖火リレー」と「裸の王様」    4月26日(土)

2008-04-30 11:47:46 | Weblog
  北京オリンピックに向けての聖火リレーが長野で行われた。チベット問題がらみで世界各地の聖火リレーを巡って反対運動と警備とが激しく衝突しているだけに、長野でも準備は大変だったようだ。最初出発点として予定された善光寺が取りやめるなども国民の大きな関心を呼んだ。今日午前中のリレー本番はものものしい警備と喧騒の中で大騒ぎはひとまず終わり無事成功したとの報道だった。
  テレビを見ながら「聖火リレー」を考える。あれだけの警備、一般の人から切り離し、その儀式だけをやったところで何の意味があるのか。誰一人として喜ばず、むしろ国民はみな気持ちが荒み、これを見る子供たちは大人たちがなんと馬鹿なことをやっているのかとあきれているだろう。
  個人と国家という立場の違いがここに表れる。個人として見ればこんな馬鹿な出来事はまたとない。喜ぶべき行事を今回は国中で戸惑っている、止めさえすれば皆喜ぶだろうに。しかし国家としてはそうはいかない、オリンピックに決められた「聖火リレー」を万が一取りやめたら中国の国家としての威信は著しく傷つく、面子に拘る国にとっては耐えられない仕儀である。さて日本にとってはこの中国の思いを義理でも満たさないと日中間の関係がおかしくなる、胡キントウ国家主席の来日が決まっているのに万が一その来日が取りやめでもなったら大変だ、ということになる。
  イソップ童話だったか「裸の王様」、大人たちがお世辞を言い合っている合間に子供が一発笑い飛ばす、全く同じことが壮大な規模でしかも目の前で行われていることを知るだけでも情けなくも興味は尽きない。

最新の画像もっと見る