PFIによる高層ビルと「赤川彰彦」研究員 3月26日（水）

　　都内港区浜松町、旧神明小学校跡地にこのほど27階と17階、２棟の高層ビルが建ち上がりましたが、これはいわゆるPFI方式（公共施設を民間の資金と技術でつくり運営する）で建てられたもので、今日午後には三菱総研研究員赤川彰彦さんと二人で実地見学しました。私はPFI法の立法提案者でこの10年、その普及と実践に情熱を注いできましたが、赤川研究員とはまさにこのテーマで深く結ばれた「戦友」というべき仲間で、二人して国の法制度の改革、改善にいくつもの提案と実績を重ねてきました。彼こそ今やPFI制度にかけては理論と実践を兼ね備えた国の第一人者として全国を飛び回る日々ですが、数年前、港区役所が神明小学校跡地をどうするかの検討に入った際、その委員会委員に選任されました。赤川さんは多くの反対意見の中で遂にPFI方式を採用させたもので、PFI方式では区として新たな財政負担のないままビルを建て運営することとなり、遂には財政収入も期待出来るという理論と仕組みを見事に実証してみせたものです。
　　施工の清水建設（株）課長の案内で具に見学しましたが、自分たちが作り育ててきた制度が高層ビルという形で本当に実現していくことに些かの深い感慨を覚えるとともに、更なる制度の改善を赤川さんと練り始めたところです。行政上の規制が厳し過ぎる（“官僚の壁”）というのが昔からの課題ですが、二人は最終的には全国の地方自治体の持つ膨大な赤字・遊休土地を活性化、実用化することを目指しています。それが実現した暁には国はどれ程大きな経済的、社会的効果が得られるでしょうか、二人の夢ははるか日本全土に広がります。　　（日記　昨年5月22日参照）