DOCOMORO100

モダニズムだけじゃない建築ブログ

保存戦記とINSIDE NEWS

2007年05月16日 23時59分14秒 | Book
 日経アーキテクチュア誌において、penkou師匠の隔号連載が始まった。その名も“保存戦記”。建築とは「戦い」だ。まして建築の保存となると「激闘」なのである。建築文化を築く礎となるよう、末永く連載が続いてほしいと切に願う。

 師匠の連載が始まった4月9日号の、見開きページ反対側に“INSIDE NEWS”の記事が掲載されている。槻橋修さんの書かれた、毎年仙台メディアテークで開催されている「卒業設計日本一決定戦」についての記事である。「昨年あたりから作品全体のレベルが非常に高くなり、一発アイディアの提案、問題意識の希薄な提案は100選に残ることも難しくなってきた。ベスト50以上となるともはや明快に差をつけることが困難になってくる。」と述べられている。

 今年卒業したN君がベスト50に残った。惜しくも20位以内には入らなかったが、かなりの好評を得たようだ。471点の中から選ばれたのだから、とても素晴らしい。N君は授業でpenkou師匠に2度プレゼンを見て頂いた。2年生の時も3年生の時も師匠からお褒めの言葉を沢山頂いている。N君はいつも「褒められるよりも欠点が知りたい」と言うような人であったが、penkou師匠からの言葉は嬉しいものであったと思う。
 
 日経アーキテクチュアの2007年4月9日号は自分にとって特別な号となった。勝手に二つの記事を結びつけて、ひとり笑顔になっている。


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5 コメント

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読まずに ()
2007-05-17 01:00:27
「死ねるか」とまでは言えませんが(汗)ナルハヤで拝読したいと思います。(これでやっと師匠のお名前知ることが出来ますし)
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師匠のお名前 (moro)
2007-05-17 06:24:20
リンクのトップにあるDOCOMOMO JAPANの兼松先生ですよ。尊敬する素晴らしい師匠です。
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うれしいなあ! (penkou)
2007-05-18 13:00:48
そうでしたか。うれしくなりますね。
N君は2年生のときの製図課題は見事に整っていましたね。確か庭のある(中庭?)建築がテーマ。彼は公園に面して地階にサンクンガーデン式に庭を設定したのでしたっけ。
卒計は帽子のようなデザイン提示でしたね。これは熟しているというより刺激的なアイディアといったほうがいいような提案でしたが、優しさに充ちていました。まとめるときに、伊藤豊雄さんのグリン・グリンのような受け留められ方がされないような工夫をしておいたほうがいいのではないかと言うようなことを話した記憶があります。

保存戦記を読んでくださってありがとうございます。
担当の宮沢洋さんに、文章のまとめ方を鍛えられています
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やっと ()
2007-05-19 21:51:00
遅ればせながら本日、国際会館保存の記事を拝読しました。 建築関係者が残す(残せる)のは建築(カタチ)だけでなく名誉もあるのですねー☆

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Unknown (moro)
2007-05-20 07:40:21
>penkou師匠
覚えていてくださり、ありがとうございます。N君は3年次の発表は、卒計ではなく前課題のホールをプレゼンしましたので師匠にみていただいた作品の後に本当の卒計を設計しました。恐らく次回出版市販される作品集に載ると思います。

>絵夢様
保存、建築文化の育成という観点を加えると、建築人生に大きな広がりが!是非これからも、お読みください。
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