渡辺豊和氏の「文象先生のころ 毛綱モンちゃんのころ」を読んだ。最近、自分の読書は建築関係偏重となっている。駄文も有れば、良質な著作も有る。本書は後者、ある時代をリアルに体験させてくれる素晴らしい書き下ろしだ。
自分はこの一年あまり、penkou師匠の影響もあり、随分モダニズム建築を意識してきた。がしかし作品自体を見ることは出来るのだが、時代を感じる事はなかなか難しい。
本書の前半では「黒部第二発電所」の山口文象氏の門下だった渡辺氏が、師との思い出を軸に当時を振り返る。日本のモダニズムを大阪からの視点で、様々な作品に対する講評、論考という形で述べている。臨場感に溢れた文章により、当時のRIA大阪事務所にお邪魔している気分になる。
後半はポストモダンの盟友毛綱毅曠(毛綱モン太)氏との思い出を綴っている。鬼才毛綱氏の作品を的確に解説し、また日本ではモダニズムからどのようにポストモダンへ移行したのかを毛綱氏の作品中心に語られている。ポップアートやアーキグラム、ルイス・カーンにチャールズ・ムーア。モダニズムからポストモダンへ。そしてポストモダンの黎明期が活き活きと語られる。
先日penkou師匠、北大歴史研の角先生と飲んだ際、角先生に「反住器は竣工時は現在のような白ではなく、黄色と黒の“バリケードカラー”であった」ことを教えて頂いた。現在の白色でも十分インパクト大であるのに、黄色と黒の斜めストライプである。そのインパクトは強烈だ。
「婆沙羅」や「野武士」と言われた建築家達は皆強烈な個性を発揮し、建築という媒体を借りた作品を生み出してきた。否定的に述べられることも多い時代であるが、自分はこの熱血硬派な時代が好きである。
自分はこの一年あまり、penkou師匠の影響もあり、随分モダニズム建築を意識してきた。がしかし作品自体を見ることは出来るのだが、時代を感じる事はなかなか難しい。
本書の前半では「黒部第二発電所」の山口文象氏の門下だった渡辺氏が、師との思い出を軸に当時を振り返る。日本のモダニズムを大阪からの視点で、様々な作品に対する講評、論考という形で述べている。臨場感に溢れた文章により、当時のRIA大阪事務所にお邪魔している気分になる。
後半はポストモダンの盟友毛綱毅曠(毛綱モン太)氏との思い出を綴っている。鬼才毛綱氏の作品を的確に解説し、また日本ではモダニズムからどのようにポストモダンへ移行したのかを毛綱氏の作品中心に語られている。ポップアートやアーキグラム、ルイス・カーンにチャールズ・ムーア。モダニズムからポストモダンへ。そしてポストモダンの黎明期が活き活きと語られる。
先日penkou師匠、北大歴史研の角先生と飲んだ際、角先生に「反住器は竣工時は現在のような白ではなく、黄色と黒の“バリケードカラー”であった」ことを教えて頂いた。現在の白色でも十分インパクト大であるのに、黄色と黒の斜めストライプである。そのインパクトは強烈だ。
「婆沙羅」や「野武士」と言われた建築家達は皆強烈な個性を発揮し、建築という媒体を借りた作品を生み出してきた。否定的に述べられることも多い時代であるが、自分はこの熱血硬派な時代が好きである。
類は友を呼ぶんですね…
沖縄紀行のスタート、少し書き直しました。ちょっと混乱しています。