あれほど晴れ渡っていたのに、この建築の辺りまで歩いて来たときには曇りとなり、御覧の通りの写真となってしまった。「旧生糸検査所/横浜第2合同庁舎」は1990年に横浜市認定歴史的建造物となったが、何と1993年に解体されてしまった。建築物の前に設置された案内板には“極力創建当時の状態に復元し、新築、再生を図った。”とあるがレプリカ建築ということになる。高層棟はかなりセットバックされており、ちょっと見には「後ろに高層建築が建っているな。」という感じを受ける。潰され建築よりは遥かに良いが、「無理してレプリカにしなくても・・・」と思ってしまうのも正直なところである。この辺りの都市計画なのだろう。
「旧生糸検査所/横浜第2合同庁舎」
設計者:旧建物→遠藤於菟 新建物→建設省関東地方建設局営繕部
竣工::旧建物→1926年 新建物→1993年 横浜市中区北仲通5-57