碧緑香華

中国語、武侠小説、ドラマの話などなどにたまに日常の話を織り交ぜて

雪山飛狐より 弐

2006-06-01 08:55:30 | 女侠

胡婦人(こふじん)

胡一刀の妻
    
苗人凰(金面仏苗大侠)と夫である一刀との戦いが始まる前に

男子を出産(後の胡斐)二人の戦いは五日間におよびその間、婦人は・・・・・

二人の戦いの妨げにならぬよう、范幇主・田若様の率いる一団を

自らの手で懲らしめるも、命までは取らず。

其の武功・・・優れた軽功、細帯を武器に一団を蹴散らす。

また、二人の戦いの合間の食事の支度。

私としては、産後間もない体で、夫の戦いの支えになり

時として、戦いの様を分析し、夫に相手の弱点を指摘し

また、母として児の行く末に思いを馳せ、素敵な女性に思われました。

そして、母として生きる道を捨て、夫ともに人生を終わらせてしまう。

なんとも言い難くこれぞ、江湖に生きる男(侠客)の妻、

江湖に生きる母なのだと・・・・・

生まれた子供の事は、戦いの最中に生まれた、

男同士の友情に賭けたのでしょうか?


雪山飛狐より

2006-05-31 18:20:37 | 女侠

田青文(でんせいぶん)
      
天龍門北宗前掌門「田帰農」の娘
年は若いが関外の武林の間では大いに名をはせる。

容姿端麗頭脳明晰、遼東の武林から「綿毛貂」と呼ばれている。

物語の始まりに青文に想いを寄せる「曹雲奇」が

彼女の許婚者に嫉妬し戦いを挑む場面が印象的。

彼女の心に果たして有る者は?

さて、其の許婚者とは・・・「陶子安」青妹は贈り物を彼に贈っています。

女心は遠くに離れた許婚者よりも、己の感情を強引に

ぶつけてくる人を何時しか受け入れてしまうのでしょうか?

そして、自らの手で生まれた子供を死に追いやるという悲しくも、

辛い道を選び、その胸中に宿るものは・・・・・
     
武術をそれなりに身に付け、武林の世界で、

父の門派を守ると言う 使命感も有ったのかな? 

女として普通の幸せを望む事は出来なかった

あくまでも、小説の世界では有りますが、女心は微妙です。