本日は、<リクエスト品> スイス製 ニオン フレンチスタイル カップ&ソーサーのご紹介です。。。
こちらは、大変珍しいお品で、製造されていたのは1781年から1813年。。。そんなお年には全く見えないのですが、
200歳~230歳くらいのお品です(!)。。。
確か2014年くらいに一度、お写真でご紹介したことがあったと思います。。。その時も沢山のお問合せを頂いた
のですが、とても希少価値が高いお品なので、ディーラーもなかなか手放してくれません(笑)。。。
でもそのお気持ち、とって~も分かります。。。子の絵付けの細かさ。。。こんなにふんだんにそれぞれの楽器が
描かれているものはなかなかないです。。。
ぐっと寄ってみますと金のドットもそれぞれ手描きだということが分かりますね。。。
縁の部分に描かれた金彩に特徴的な雰囲気があります。。。割とシンプルなデザインのものが多いので、こちらの
カップとソーサーのような華やかな装飾は「フレンチスタイル」ならでは・・・です。。。
ニヨン窯は当時フランスからの移民を多く雇っていたので、このような美しいフレンチスタイルのお品が多数生み出された
のだそうです。。。ペインターとなった方々は故郷を思いながらこのような美しい絵付けをしていたのですね。。。
だからなんとなく美しさの影に哀愁を感じてしまうのでしょうか。。。
そういえば、ベルサイユ宮殿の平和の間の金の壁装飾は、この楽器モチーフでした。。。
確か、戦争の間の正反対に位置し、天井画はル・ブランによって描かれていました。。。
このカップ&ソーサーのデザインを眺めているととても平和な気持ちになります(笑)。。。
そして、ニヨン窯のコレクターにとってさらなる楽しみは、お魚の形をした裏印。。。
こちらのカップ&ソーサーにも裏印が入っていますが、魚の形がぷっくりしていたり、すらりとしていたり
それぞれ違うのだそうです。。。
ニヨン窯のお品は大変珍しいので、アメリカ国内でも見かけることは稀です。。。
そしてまたこのように楽器や楽譜が沢山、いくつも描かれているお品は大変レアです。。。
今般もお写真のリクエストをありがとうございました。。。