パリ五輪に出場できなかった藤巻竣平(徳洲会体操クラブ・25)が取り上げられています
・Yahoo!
埼玉栄高校→鹿屋体育大。2022年に同じ大会で岡慎之助と同じ右膝のじん帯断裂。リハビリ、回復のスピードの違い、つり輪の強化など、たいへん詳しく興味深い内容。パリ五輪で団体金メダルの岡と杉野正尭から刺激を受け、「負けてはいられない」と決意を新たにしたそうです。
・・・そんな藤巻が体操を始めた山梨の体操クラブの理事長が、1976年モントリオール五輪代表で団体金メダルの藤本俊氏五輪では団体自由演技(決勝)で、最初のゆかで膝を痛めながら団体戦のためにつり輪をおこなった逸話のある方
(痛みをこらえての着地は、見ているこっちが痛くなるほど
)漫画のモデルと書かれていますが、私にはモントリオールがまず頭に浮かびます。そんな恩師の「迷ったら進め」という言葉を胸に、藤巻選手の最大の目標は2028年ロス五輪ですが、まずは日本代表として国際大会に出ることなどを目標にしているそうです
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藤本氏は2017年に国際殿堂入り。モントリオール五輪での詳細はこちら(過去記事)感動がよみがえります
ジェシカ・ガディロワ(英・19)が復帰へ意欲をみせています
・Gimnasia Latina
昨年の世界選手権(アントワープ)の個人総合決勝の前のウォームアップで前十字じん帯を断裂。手術から9か月、ようやく医師から本格的なトレーニング再開の許可が出たそうで、自身のSNSで意欲などを語っています。記事では、来年の世界選手権(ジャカルタ)出場をめざしているとしています。
<今後の世界選手権>
2025年 ニューオーリーンズ(米国) → ジャカルタ(インドネシア)
2026年 ロッテルダム(オランダ)
2027年 成都(中国)
双子の姉妹ジェニファー・ガディロワも4月にケガをしたと伝えられ、2人ともパリ五輪には出場できませんでした
かつての名選手、ヘンリエッタ・オノディ(ハンガリー・50)が、心臓発作から回復をめざしているそうです
・FIG
オノディは米国フロリダ州在住のようで、今年3月スーパーマーケットで買い物中に倒れました。神経系への影響をともなう心臓発作で、手術後昏睡状態に。数週間後に目覚めましたが継続的な治療が必用になり、そこは米国、医療費がたいへんな負担
になったようで、家族がクラウドファンディングで寄付を呼びかけ。いくら集まったかは不明ですが、リハビリ治療にあてられ、オノディは少しずつ回復しているとしています。国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長も回復と幸運を祈るというメッセージを寄せました。記事によりますと、
1989年 欧州選手権(ブリュッセル) 段違い平行棒・金、ゆか・銅
1992年 バルセロナ五輪 跳馬・金、ゆか・銀
このあと米国に移住しテキサス大学にかよい、1996年アトランタ五輪にハンガリー代表として出場。記録では翌年に引退し、そのまま米国に住んでいるようで、夫は近代五種で五輪にも出場した米国人。記事に姉妹は出て来ますが、夫は出てきません。オノディは米国籍を取得しているもよう。平均台のワザで有名ですが、意外にも国際大会でこの種目のメダルは少ないようです
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記事から察するに、脳に障害が残り言語機能にも影響が出ている感じで、長いリハビリになるだろうという見通し。米国の医療費、クラウドファンディングといえばメアリー・ルー・レットンも(過去記事)
ハンガリーは、ゾフィア・コバチに代わり、ゾーヤ・セーケイがパリ五輪に出場すると発表しました
・ハンガリー体操連盟
コバチが25日の本会場練習でひざのじん帯を断裂したため。宮田笙子選手の件でも話題になりましたが、こちらはケガによる交代のため認められたということです。同国女子代表は、
コバチ、ジフラ、バーチカイ
の3人で、セーケイはコバチの補欠でしたが帯同しておらず、28日の予選当日にパリへ向かうとしています。移動してその日に演技
さいわいハンガリーは最終組で21:10から。
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急きょ出場が決まったセーケイは、ケガによる交代のため複雑な思いとはいえ、「(五輪出場の)夢が叶ってうれしい」と語り、あまり練習していなかったため知らせを聞いてさっそくジムへ。選手登録や、代表ウエアの支給などあり予選当日の移動になるようです(そう簡単ではないのですね
)「もっと準備できていればと思うが、ベストを尽くす」と話しています。
規定により、ケガをしたのがジフラかバーチカイなら交代できませんでした。
中国男子が、メンバー入れ替えへ
鄒敬園
張博恒
劉洋
肖若騰
孫煒 → 蘇煒徳
孫煒が本会場練習前の練習で足(記事では「脚」、詳細は不明)を痛めたため、補欠の蘇煒徳と交代するそうです。男子は補欠4人が帯同。関係者は「備えはできている」とし、不安はないと語りました。女子は変更なし。
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腰痛が伝えられる張博恒については「どんどん良くなっている」とし、完全に回復したワケではなさそうな印象(ちがうかな)。ライバル橋本大輝もケガをかかえているものの、練習を見るかぎり「回復している」と断言。その橋本は「みんなが日本と中国を比べたがるが、自分はできることをやるだけ」とインタビューにこたえたそうです
こわい国なのでリンクは貼りませんが、新華社の記事(五輪特設ページ)でした