植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

カタクリの咲く頃に(8)

2008-04-22 17:48:16 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
過去の盗掘で,この草の数も激減しているが,カタクリより,やや遅れて花を開く
シコクカッコソウは,花が美しい。
自生する日本桜草より,開花期が早く,草姿には重厚な風情があつて素晴らしい。
日本桜草も,シコクカツコソウも,(メデイカル・ピンセツトで)合弁花を萼から抜きとり,散らし寿司などに(ピンセットで,挿入して)飾り入れると美しく,花もし一緒に食べられる。
このような寿司で,お客をもてなしたら,喜ばれること間違いなし。

写真は蕾を見せ始めた「シコクカツコソウ」。

カタクリの咲く頃に(5)

2008-04-21 20:56:58 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
北の地方では,オクエゾサイシンも芽生えて,地上すれすれに,花を見せている。
ウスバサイシンと同じように,5-6月の若芽,若葉をよくゆでて冷水にさらし,糸がつおと,しょうゆ,辛子マヨネーズなどで味わう。新葉には,さっぱりした辛みと香りがある。
からりと,天ぷらに揚げても,すばらしい。
でも,サイシン類と,カンアオイ類は,生長が遅く,茎は1年に1-2cmのび,葉は1年に2枚でるだけ。
葉を摘むときは,対生状につく2枚のうち,必ず1枚は株に残し,あちらこちらの株から,少しずつ摘むようにする。

長野県などのキバナノアマナ

2008-04-14 21:39:36 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
この写真が,前掲のカタクリに関連して,話したキバナノアマナ。
花被片6個は,長さ8-10mmくらいの小さく繊細な,あるいは,華奢な種類なんです。
写真のピンが合っていなかったので,改めて別の機会に,鮮明に写っているポジのコレクションから,スキヤンして,お見せしたいですね。