植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

カタクリの咲く頃に(9)

2008-04-24 13:53:22 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
間もなく,ツガルフジも写真のように,芽吹き始める。
ツガルフジは,複葉の小葉が4-6(-8)個。エビラフジ(小葉が8-12個)に草姿が似ている。
北海道の松前半島,本州(青森県津軽地方から-宮城県・新潟県)の林下,林縁の草地などにはえ,中国にも分布。

本州(山形県から京都府の日本海型気候のところどころ)にはえるエビラフジよりも草の数は少ないが,湿りの多い肥沃な地にはえたものは,勢いよく,たくましく芽吹く。

自生地では(花が早く6-8月に咲くエビラフジよりも,遅い時期)7-8月に咲き,紅紫色か帯紅青紫色のエビラフジの花にくらべて,花は青紫色がつよい。

ナンテンハギのように,フライ料理,ボイル料理にできるほか,若芽か,茎先の軟らかい部分を摘み,生(なま)のまま,ミックス・サラダに混ぜ入れて,食べたりできる。