植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

カタクリの咲く頃に(5)

2008-04-21 20:56:58 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
北の地方では,オクエゾサイシンも芽生えて,地上すれすれに,花を見せている。
ウスバサイシンと同じように,5-6月の若芽,若葉をよくゆでて冷水にさらし,糸がつおと,しょうゆ,辛子マヨネーズなどで味わう。新葉には,さっぱりした辛みと香りがある。
からりと,天ぷらに揚げても,すばらしい。
でも,サイシン類と,カンアオイ類は,生長が遅く,茎は1年に1-2cmのび,葉は1年に2枚でるだけ。
葉を摘むときは,対生状につく2枚のうち,必ず1枚は株に残し,あちらこちらの株から,少しずつ摘むようにする。