ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ;リンゴガイ科)は困りもの
生きている加古川やナチュラリストクラブの観察会で加古川流域のため池で見つけた巨大なタニシ、
ジャンボタニシです。
もともとは食用に日本にやってきたタニシだったようです。
昭和58年のある広告
「成長が早く繁殖が旺盛で、しかも形が大きく、サザエのように刺身やつぼ焼き塩焼きにしても美味しいタニシの新品種が誕生!簡単に養殖が出来るので早くも注文が殺到」(「養殖」昭和58年8月号)
美味しいタニシこそジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)のことです。
しかし、日本人の味覚にはあわず、次の年には野生化した貝により被害が発生しています。
水田での被害が拡大し、昭和60年には九州を中心に防除対策が行われるまでになりました。
繁殖力は絶大で、暖かいところの貝にも関わらず、冬でも土中で冬眠、冬越しすることができます。
また、環境によってえら呼吸と肺呼吸の両方ができ、肺呼吸のときは長い呼吸管を水面まで伸ばして呼吸します。生命力の強い貝です。
そのため、蔓延しているところでは撲滅は困難な状態になりました。
メモ
スクミリンゴガイ(リンゴガイ科)淡水棲の大型巻貝である。
俗にジャンボタニシと呼ばれます。
南アメリカ、ウルグアイが原産といわれています。
日本では食用を目的とした養殖用に台湾からはいってきました。
イネを食害することから、防除対象になっています。
4月から10月にかけてたくさんの卵を産みます。
2、3日に1度産卵し、1度に数百の卵を産み、年間の産卵数は2400~8600卵粒程度(タニシは50~60個程度)と考えられています。
産卵から10日程度で孵化します。
兵庫県でも加古川調査でもみたように、播磨地域や淡路島でも見られます。
将来的には県下の平野部では生息可能な状態なので今後気を付けていく必要があるようです
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