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野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2010年10月31日(日)『天滝渓谷を訪ねて』

2018-11-05 | 野生生物を調査研究する会歴史
朝晩が寒く感じるこの頃
但馬はもっと寒いかも
今回は 天滝での観察会
 
2010年10月31日(日) ミニバスツアー 『天滝渓谷を訪ねて』
兵庫県養父市大屋町にある天滝渓谷を訪ねました。阪急宝塚駅に7時45分集合。お天気は午後から雨という事ですが強力な晴れ女がいるからきっと大丈夫!
バスで移動中)セイタカアワダチソウの群落をいくつも見ました。一時花粉が喘息の原因になると騒がれたそうですが実は濡れ衣。セイタカアワダチソウは花粉が重く花粉は風で飛散しない虫媒花だそうです。ミツバチにとってはミツや花粉を集める最後の花。掘り返された土地に真っ先に芽を出すので「荒地のパイオニア」と呼ばれているそうです。
最初に寄ったのは玉水神社。ムクノキの群落を見ました。ムクノキのほかに、エノキ、イチョウなどの巨木がたくさんあります。写真のムクノキは樹齢300年といわれています。
 
ムクの葉の裏はザラザラしています。昔サンドペーパーがなかった頃は桐のたんすを磨くのにこの葉やトクサが使われていたそうです。爪磨きにもなる?
 
会員の希望で花の時期ではないですが樽水(たるみ)の大桜を見に行きました。下に小さな駐車場があり、そこから坂道を登って15分ほどで到着。駐車場は20台ほどしか入れず、花の季節には順番待ちの車が山道に列を成すそうです。
 登る途中に石垣がありました。抜かしは養蚕が盛んでクワ畑にするために掘り返した時に出てきた石を積み上げて石垣にしたそうです。大小の岩が組み合わされ、。なんとも趣のある石組みでした。。養蚕が廃れた後はスギやヒノキが植林が植林されたそうです。
 桜はエドヒガンで樹齢100年を越えているといわれています。一時樹勢が衰えたのですが樹木医の手当ての結果また勢いを取り戻したそうです。木の周りには枝を支える足組みたくさんがあります。このあたりもシカのが来るらしく木の幹の周りには食害を防ぐためのネットが張られていました。
 さてい良いよ本命の天滝。その前に駐車場でお昼。ここまでは曇り空だったのですが・・・。お弁当を食べ終わったとたん、大粒の雨が。そこでみんな持参のレインコートやスパッツをさっと装着。さすが!最近の天気予報は精度が高いですね。
 
天滝までの道のりは1.2km、標高差が350mということで時間にして約40分。道は整備されていますが途中に結構急な坂道があります。途中にはいくつも滝がありました。下の写真は夫婦滝。二つに分かれている水の流れが一つになることから付けられた?
 
とうとう滝に到着!天滝は落差98m、県下随一の滝。行程は約40分とか書かれていたけど40分では着かなかった~、一時間はかかったような気がします。でも雨の中を登ってきた価値あり、本当に天から落ちてくるような見事な滝です。
  
勇敢な(?)会員がすべる岩をものともせず、滝の近くまで行ってみました。右下の方に見える人影がそうです。この人たちと比べても滝の大きさが分かりますね。
滝の流れはもっともっと下のほうまで続いていてこのカメラでは全部を写しきれませんでした。(ナナナチュラリストクラブHPより)

2010年箕面野鳥観察

2018-11-01 | 野生生物を調査研究する会歴史
阪急箕面駅から滝へと続く遊歩道は、去年の台風で土砂崩れがおき1.3キロにわたって通行止めとなっていました。(毎日放送-2018年11月1日より)
長く通行止めになっていたのですね
今回は 2010年の滝道での観察会
 
2010年11月21日(日) 箕面野鳥観察
 
今日の観察は、安川先生による野鳥観察。絶好の行楽日和と今が見ごろであろう、もみじを求める人で、箕面駅前はすごい人。
 
駅前にはゆるきゃら「たきみち(滝の道) ゆずる」が。箕面紅葉滝道めぐりマップを箕面市の商工観光課の方が電車が着くたびに改札口から吐き出される大勢の人に「紅葉マップ」を配っていた。

一ノ橋から、一般の人が滝に向かって歩くのとは違う左の道へ、桜広場に向かい坂をほんの少し登ったところで、すぐに鳥の声。最初は見づらい野鳥も、少し慣れると目で追うことが出来るようになる。ここではヤマガラ・カワラヒワ・エナガ・シジュウカラ・クロジ・ウグイスの声を聴くことが出来た。そのうち、クロジをわりに近くで観ることができた。安川先生の今日一番の目的は「クロジを見ることが出来れば…」だったそうで早くもその目的が果たせた。

安川先生は日本野鳥の会出版の「日本の野鳥」を片手にそこに張られているU-SPEAK音声アイコンにペン型のサウンドリーダーをあて、地鳴き・さえずりを聞かせていただいた。野鳥の声を聴き、サウンドリーダの声と比べながら、「これだ」「いや違う」などと観察をしていた。
※地鳴き 鳥の雄雌が通年発する鳴き声、繁殖期の「さえずり」に対して言う。

これがサウンドリーダー。
ウグイスも今は地鳴きで、さえずりは5月くらいまでとか。しかもウグイスのさえずりには方言があるそうで、場所によって音程が違う。音痴の親に育てられた雛はやはり音痴の成鳥になると言う、おもしろいお話も聞かせていただいた。

逆光から観るもみじは素晴らしいオレンジ、赤。
 
杉の木にコゲラが明けた小さな穴がいっぱいあいていた。
修行の古場休憩所からは、一般の滝道と合流。沢山の人と混ざりながらゆっくりと(ゆっくりとしか歩けない)滝まで歩く。

滝の前もすごい人出。観察会も午前中の予定。ここで、人出もすごいのでということで、解散。
<観察できた野鳥>
ヤマガラ・シジュウカラ・クロジ・コゲラ・アオサギ
<声のみ>
カワラヒワ・エナガ・ウグイス・ハシブトガラス(ナチュラリストクラブHP)

2005年丹波巨木を訪ねて

2018-10-30 | 野生生物を調査研究する会歴史
2005年 9月17日(土) 丹波の巨木をたずねて
今年のエコバスツアーは丹波地方に残る数々の巨木をたずねました。又、降った雨が日本海と太平洋側に分かれる境目の分水界で一番低いところに位置する「水分(みわか)れ公園」を訪ねました。お天気に恵まれ木から活力をもらった一日でした。
 
寸原のケヤキ  ケヤキ(ニレ科)
樹高 15m  幹周り 8.5m  推定樹齢 約300年
県指定の郷土史記念物
ケヤキは樹形が箒形になるのが普通ですが、このケヤキは、雲竜型になっています。
宮田のゴヨウマツ  ヒメコマツ(マツ科)
樹高 5m  幹周り1.5m  推定樹齢 不明 (300~400年?)
篠山市指定の天然記念物。
ヒメコマツの成長は遅いので、相当年月が経っていると思います。ゴヨウマツは盆栽などでよく見かけますがそれがこんなに大きくなるのですね。
追手神社の夫婦イチョウ  イチョウ(イチョウ科)
樹高 30m  幹周り 3.8m  推定樹齢 300年未満
雄と雌の並んだ夫婦イチョウです。
追手神社の千年モミ  モミ(マツ科)
樹高 34m  幹周り 7.8m 推定樹齢 300~1000年
国の天然記念物
落雷で、先端部分は傷んでいます。そばに立つ人と比べるとその大きさがよくわかりますね。
他に写真はありませんがムクの大木もあります。
木の根橋のケヤキ  ケヤキ(ニレ科)
樹高 30m  幹周り 8m  推定樹齢 600年以上
県指定の天然記念物
根の部分が柏原川をまたぎ、橋のようになっています。赤い欄干の下の部分が木の根ですが判るでしょうか。
丹波の森公苑
ここで昼食をとりました。苑内には里山歩きコースがあり、いろいろな植物や生き物を観察できます。今回は里山歩きをする時間が無く、広場の周りを少し歩きました。写真は池のそばにある炭焼き小屋。
水分(みわか)れ公園
その名のとおり、降った雨が日本海側と瀬戸内海側に分かれて流れる中央分水界。ここに降った雨は一方は由良川を経て日本海へ、もう一方は加古川を経て瀬戸内海に注ぎます。さらに、ここは標高95mと日本で一番低いところにある分水界です。ここで水分れ資料館を見学。この公園のイソベ神社には夫婦ヒノキの巨木があります。
兵主神社 鎮守の森
面積1ha。スギ・オガタマノキ・ムクノキ・ケヤキ・ツガ・クスノキなどの樹林を観察。
オガタマの木(モクレン科)
樹高35m  幹周り 3.1m  推定樹齢 300年
丹波市指定の天然記念物
 
鴨神社
イヌマキ・クロガネモチ・イチョウの巨木があります。イチョウは2004年の台風23号による被害を受け、樹木医による手当てを実施中。
被害を受ける前のイチョウの木のデータ:
樹高25m  幹周り 6m 推定樹齢 1500年 雄株
丹波市指定の天然記念物

兵庫県立丹波年輪の里
ここは木とのふれあいを目的として作られた文化活動・スポーツ・レクレーション活動のための施設です。木彫り教室や木工講座なども開かれています
(ナチュラリストクラブHPより)

2009年 ミニバスツアー『由良川・大江山』

2018-10-26 | 野生生物を調査研究する会歴史
「生きてる由良川」が完成したので、どのような場所なのか紹介のエコツアー
 
 
2009年11月15日(日) ミニバスツアー『由良川・大江山』
 
今回は「野生生物を調査研究する会先の生方が調査した由良川と大江山を実際に歩くことになった。午前7時JR宝塚駅前集合。20名を乗たマイクロバスは一路大江山へ。福知山地方では雲海の中を通る。この地の雲海は有名でこれを見に来るツアーもあるほど。 今日訪れる大江町は平成18年福知山市と合併、大江山・由良川などの豊かな自然に恵まれ。酒呑童子伝説を生かして「鬼の里」をアピールしている。
左の写真は由良川の自然堤防。右は新しく作られた堤防。下流は農地が多く、新しい堤防を作ることで農地が失われるのでいまだ自然堤防のままのところが多いという。
元伊勢内宮に到着。「元伊勢」という名称を持つものは全国に20数ヵ所ある。三重県伊勢市の伊勢神宮が現在地へ遷る以前に祭られたという伝承を持つ神社・場所をいい、ここは2度目に遷座してできた「吉佐宮(よさのみや)に当たるといわれている。
岩戸山。きれいなピラミッド型をした山。標高が380mと低いにもかかわらず、暖温帯から怜温帯への移行帯に属する極めて豊富な植物相を持ち、群落組成上特に優れた状態を保持した極相林となっている。山全体がご神体となっている。
 
二瀬川渓流。大小さまざまな奇岩がいたるところに積み重なる美しい渓谷。酒呑童子にまつわる伝説から命名された名前が付けられている岩がたくさんある。
右は天岩戸神社。ここまで急な階段を下りる。御社は神々が座して天下ったという巨大な御坐石の上にあり、上がるには鎖を持ちながら急な坂を登らなければいけない。
 
 
日本の鬼の交流博物館に到着。ここは1993年4月に開館した。。今日は入館料が無料になっていてラッキー!外では高さ5m物巨大な鬼瓦がお出迎え
江戸時代の錦絵展が開かれていた。源の頼光と四天王の鬼退治の絵が多数展示されていた。
館内は鬼のお面や版画、屏風など鬼にまつわるものが多数展示されている。飛鳥時代から現代までの鬼瓦(実物・複製)の展示もある。また町の中にはあちこちにさりげなく鬼(と言っても愛嬌のある)の像が建てられており、鬼を起爆剤に町おこしに取り組む様子が伺える。
昼食後、大江山への登山口となっている鬼嶽稲荷神社に向かう。車一台がやっと通れるくらいの細い道だが、そこからの景色はすばらしい。
ブナ・ミズナラの原生林を歩く。ほとんどの木は葉を落とし、秋の光が枝を通して落ちてきて明るく気持ちがよい。
 
大江山山頂(833m)に到着。と言っても8合目からの登山で、なだらかな上り坂で30分ほどで到着する。
子供をおんぶして犬をつれて登る人も見かけたほど。お天気に恵まれ、秋の澄んだ空気を満喫できたバスツアーだった。

2007年六甲森林植物園での野鳥の観察

2018-10-25 | 野生生物を調査研究する会歴史
ずいぶん朝夕が寒く感じるこの頃
山は少しづつ紅葉が
今年は台風の影響で、ぱっとしないが、すでにケヤキなどでは紅葉が見られる。
今回は 11月に行った野鳥の観察から
 
2007年11月11日(日) 六甲森林植物園での野鳥の観察
そろそろ冬鳥のやって来る季節になりました。そこで今回は講師に川村先生をお招きして、六甲森林植物園で野鳥の観察を行いました。
 10時森林公園入り口に集合。紅葉のシーズンでもあり、多くの人が訪れていました。野鳥観察も数組の観察会が行われているらしく、ポイントで鉢合わせすることもたびたびでした。森林展示館の前で先生に説明を受け、出発!
高い木の枝に止まっているモズ。フィールドスコープで覗くとどうやらメスらしい。写真ではシルエットにしか写らず残念。モズ、ジョウビタキ、ルリビタキなどは冬でも縄張りを作るので秋口に鳴いている場所を見つけておくと冬の間中そこで観察できるということでした。
枝に止まって木の実をついばんでいるジョウビタキのメス。この鳥もこのポイントを覚えておけば冬の間観察できますね。ミヤマホオジロも観察しましたが写真には撮れませんでした。
エナガ中心のカラ群がにぎやかに木の間を移動していました。エナガ、ヤマガラ、シジュウカラなどのカラ群は異種の群れで行動し、メジロ、ホオジロなどが混ざることもあるそうです。よく動くのでこれも写真には取れませんでした。
 地面でえさをついばんでいるヤマガラ。地面と木の枝を何度も往復しています。地面に落ちた実を拾って、木の枝にとまり、肢に挟み、割って食べているのではと言うことでした。
 午前中はよい天気でした。人が多く、鳥をじっくり見るにはちょっと不利な状況でしたが、アオジ、ルリビタキ、シロハラ、ヒガラ、ヒヨドリなどの声も聞けました。冬、落葉してしまうと鳥の姿をもっと見やすくなるとのことでした。
 イロハモミジの紅葉。暖かいせいか、まだ色づいていない木もありました。また紅葉せずに枯れている葉も見受けられました。
 長谷池の周りはハナノキ、イロハモミジなどの紅葉が見事。大勢のカメラマンが秋を写しに来ていました。
(ナチュラリストクラブHPより)

2007年 丹波の恐竜発掘現場をたずねて

2018-10-24 | 野生生物を調査研究する会歴史
篠山川(兵庫県丹波市山南町上滝地域)において、1億4千万年から1億2千万年前の白亜紀前期の地層が広がっている。
まだ、アジア大陸とつながっていた日本列島、当時生息していた竜脚類の大型草食恐竜ティタノサウルス形類の化石が発見された。
体長は十数メートルと推測され、国内最大級と言われている。
2007年(平成19年)1月25日から、一時発掘。砂岩・礫岩層を取り除く掘削工事が開始された。
同年2月25日から手掘り作業が開始されると、血道弓、尾椎とみられる連なった化石数十点がみつかる。
早速、観察会を開催。村営水力発電所跡は今は展示場にとずいぶん当時は変わってきていますが、・・・

2007年 10月14日(日) 丹波の恐竜発掘現場をたずねて
昨年8月に篠山市にある篠山川で恐竜の化石が発見されました。その後の発掘調査で、化石は白亜紀前期のティタノサウルス類である可能性が高くなりました。尾骨の部分が連なった形で発掘されほかの部分もまとまった形で埋まっているのではと言う期待が高まっています。現在一次発掘調査が終わり、現場はコンクリートで埋め戻された状態です2次発掘調査が始まると近くに立ち入れなくなるので、その前に現場を見ようということで、丹波まで行ってきました。
10時、JR福知山線篠山駅に到着。車3台に分乗してまずは川代公園に向かう。川代峡谷は篠山川に沿った約4kmの峡谷。公園はその中にあり、篠山川の水で削られた岩肌が露出して地層の観察にはもってこいの場所。実際の恐竜発掘現場には降りられないので、ここで地層の説明を受ける。
発掘現場は福知山線下滝駅から歩いて15分ぐらいのところにある。近くにの田んぼには色の違う数種類のイネで恐竜が描かれていた。その向こうは福知山線の線路。線路を渡って左に少し行くと、村営水力発電所跡がある。
上久下村に電気を引きたいという願いにより大正9年に着工、11年に竣工した村営水力発電所。昭和18年には関西配電株式会社に統合され、その後関西電力に引き継がれ現在は使われていないが、赤レンガの建物が当時の村民の熱意を今に伝えている。
ここを通り過ぎてすぐのところが発掘現場。

赤茶色の泥岩層で化石が見つかった。この地層は白亜紀前期の篠山層群(約1億4千万年~1億2千万年前)とよばれる地層である。現在はコンクリートで埋め戻されているが川の水量が少なくなる11月からまた第2次発掘調査が予定されている。
 
恐竜はこんな格好で埋まっているのではないか、という想像図。尻尾の白い部分が第一次発掘で発見された部分。化石が元の姿のままで発見されることはまれなので、もしこのとおりに埋まっているとなると、非常に貴重な発見になるそうだ。
 
見学場所は村民ボランティアの人が毎日パトロールしている。資料を常に持参しており、発見当時の様子や発掘の進み具合などを詳しく説明してくださった。
 
発掘現場を見学した後は、近くの石龕(せきがん)寺に移動。ここは高源寺、円通寺とともに丹波もみじ三山とよばれ紅葉の美しいところ。
 
紅葉にはまだ早かったが緑の紅葉もなかなかよいもの。石龕寺で昼食をとり、境内を散策した後帰路に着く。(ナチュラリストクラブHPより)

2012年新聞より

2018-10-23 | 野生生物を調査研究する会歴史
森を作る農業で再生
読売新聞で写真で紹介されているのが、小長野さん、我々のトメアスでの活動でもお世話になっている方だ。
「東部アマゾンパラ州における アグロフォレストリー植林可能性調査」として ホームページでも報告している
これらの活動でもいろいろお世話になっている。
この記事は
「リオ+20」2012年が開かれる前の特集記事
持続可能な開発会議 そのころまだブラジルはインフラ前で元気だったころ
今は経済的にも少し大変と聞く
今年も11月にブラジルに会員がいくが、どんな土産話がきけるか楽しみだ。
2012年 6月15日読売新聞
素顔のブラジル「アマゾンの今」
高さ20メートルを超すマホガニーの木の隣に10メートルほどのバナナが並び、その葉陰にカカオなどの果樹が茂る。アマゾン河口のベレンから南へ車で約4時間の奥地パラ州トメアス。日系移民の小長野道則さん(54)の農園は、畑のようでもあり、森のようでもある。
トメアスは、かつてコショウの単一栽培で栄えたが、1960年代末の病害で壊滅的な打撃を受けた。離農者が相次ぐ中、日系農家らで作るトメアス農協が取り組んだのが、樹木や果樹を混植する「アグロフォレストリー(森をつくる農園)」だった。
この農園では、マホガニーが日陰を作り、バナナの落ち葉は肥料となり、雑草を生えにくくする。異なる種類が交互に植えられているため病害が出ても一気に広がる心配がない。年間を通じて収入を見込めるのも利点で、一帯の農家に普及した。焼き畑を繰り返して森を壊すことががなく、「持続可能な開発」のモデルとして視察が相次いでいる。
かつて400万平方キロメートルあったアマゾンの熱帯雨林は、70年代以降、約5分の1にあたる75平方キロメートルが失われた。今世紀に入り、飼料用の穀物栽培や牧場にするための森林伐採が加速、違法伐採も横行した。2003年8月~04年7月の森林喪失面積は、東京都の12倍を超える2万7772平方キロメートルに達した。
そこで、ブラジル政府は08年ごろから人工衛星による監視システムを拡充。環境犯罪法を改正し違法伐採への罰則を強化した。環境省は02年、アマゾンの環境保全に貢献した団体・個人を顕彰する制度を設け、10年にはトメアス農協も表彰した。これらの施策は効果を上げ、植林などを行う企業も増えてきた。森林喪失面積は10年8月~11年7月、6418平方キロメートルと、88年の調査開始以来、最小になった。
ブラジル政府は現在、「環境への配慮と経済・社会問題とのバランス」(ラゴ外務省環境特務局長)に力点を置く。パラ州中部で建設中の水力発電ダムを巡っては、約500平方キロメートルの森林が水没するとして、欧米の環境NGOから批判されるが、「今後の経済成長に必要。国民生活を向上させる責任が我々にある」(鉱業エネルギー省)と意に介さない。同国は依然、数千万人の貧困層を抱えており、必要と判断した開発は断行する考えだ。
リオデジャネイロ連邦大のバレリア・ダ・ビーニャ教授(経済学)は、「環境か開発かの二者択一ではなく、重要なのは、環境破壊なき経済発展をいかに実現するかだ」と指摘する。
ブラジルが直面する問題は、世界共通の課題でもある。

今週のこれだけヒドリガモ

2018-10-22 | 野生生物を調査研究する会歴史

ホームページで今週のこれだけはおぼえようという ページでいろいろな事柄を紹介していた。今回はそのところから

カモの雄の羽の色
 
早いところであれば、すでにカモがシベリアなどから渡り始めています。そして、10月も中ごろを過ぎれば、普通に見られるようになります。
 渡ってきて間もない時期に、カモをよく見ると真冬のような目立った姿をしていません。よく知られているカモの雄はあざやかな色の羽ですが、この色の羽はじつは冬だけのもので、夏は雌と似たような地味な色の羽に生えかわっているのです。だから、日本に来た始めのころは、冬のあざやかな色の羽へとかわっていく途中であるため、地味な色の羽をしているのです。
 あざやかな色の羽はつがいを作るために役に立っているといわれています。カモは冬に日本でつがいを作ってから、子育てをするためにシベリアなど北へ向かいます。そのため、冬の間の雄の羽の色はあざやなのです。しかし、一年中この羽の色だと、自然ではよく目立って、カモを食べる敵に捕まえられやすくなってしまうので、雌と似たような地味な羽の色に生えかわるのです。冬の間は目立つので、敵を発見しやすく、また、ぎせいも少ないようにちがう種類のカモとも群れを作って、身を守っています。
 羽が生えかわるのはすぐにはかわりません。日本に来始める時期では、まだ生えかわりが終わっていません。日本で少しずつあざやかな色の羽にかわっていきます。雄が地味な茶色がまざった色の羽があざやかな色の羽になっていく様子を見てみてください。 

 

2006年千苅水源地周辺の観察

2018-10-19 | 野生生物を調査研究する会歴史

文化の日をすぎるとすっかり寒くなってきたとしの観察会

2006年11月12日(日) 千苅水源地周辺の観察

10時道場駅集合。この日は晴れたり曇ったり、時々雨という天気でとても寒くみな持ってきている雨具等ありったけの服を着込む。

水源地に向かう途中で岩肌が露出しているところで観察。白亜紀には道場付近にはカルデラ湖があり、そのカルデラ湖に堆積した火山灰がバウムクーヘンのような層になっている。

千苅水源地は神戸市民の飲料水を確保するために大正3年から大正8年にかけて建設された。水源地の入り口にある門は「桜祭り」のときだけに開放される。ダムに行くにはその右手にある遊歩道を通っていくことになる。

周りは紅葉と緑が交じり合った里山の秋。石張りの優雅なダムとマッチしてすばらしい景色でした。ダムが放水されたときの姿も見てみたいものですね。


水源地の周りはフェンスで囲ってあるのですが一部フェンスがない部分も!恐る恐る歩く・・・というのはウソ、顔が笑ってますね。みな山歩きの達人ですがリクエストに答えて「キャ~」とポーズをとってくれました。

千苅水源地より光明寺へ向かう。シダ類が多く見受けられた
このあたりはゴルフ場が多くその下をトンネルを通って通過。

光明寺に到着。紅葉が鮮やか。ここで昼食を食べた後、道場駅に向かう。ちょうど鏑射山をぐるりと回ることになる。

途中の展望台より三田方面を望む。

最後の急坂を手も使って登り自動車道路に出る。ここからは下り坂で道場駅はもうすぐ。

武庫川の河原はススキの穂が光を浴びてとてもきれいでした。

秋の一日をすごしました。
(2006年ナチュラリストクラブHPより)
見つけたシダは
ジュウモンジシダ
林下や谷間の湿ったところに生える。最下部に2回羽状した1対の側羽片からなるので、十字形に見える。
ウラジロ
葉の裏が白いから「うらじろ」正月の注連飾りに用いられてきた。

シシガシラ
日本固有種。シシガシラは斜面に生育していることが多い。
キヨスミヒメワラビ
常緑性シダ。イワヒメワラビ、 ヒメワラビは夏緑性シダである。キヨスミヒメワラビは鱗片に特徴があるので、同定は容易である。
ベニシダ
若い時は紅紫色でベニシダ。常緑の多年生のシダ。
コシダ
ウラジロによく似ているが、葉が繰り返して二叉分枝する点がちがう。
ミヤコイヌワラビ
夏緑性シダ。湿り気の多い林床で見られる。葉柄・中軸は紅色を帯び、葉は鮮やかな緑色をしている。
リョウメンシダ
葉の表と裏が色も形も同じ。


2004年里山観察会とリーズづくり

2018-10-18 | 野生生物を調査研究する会歴史

最初は年に数回の里山での観察会を実施していました
ただ、里山の話だけではつまらないと、何かお土産と考えたのが
里山のヘリにあるつる植物をつかってのリースづくり
つるの伐採と利用と一石二鳥

2004年12月12日 里山観察会とリーズづくり

まずはリースの材料さがし。手ごろなツルを探します。下草の中を分け入ってイバラのトゲに引っかかった人もいました。いいものを作るためには、多少犠牲も必要。

巻きついたツルを二人がかりで採っています。木の枝にくるくる巻きついたものをはずすのは結構大変。でも形が変わっていて味のあるリースになります。

お次はもちろん腹ごしらえですよね。
鍋料理は作り方は大胆にして味は繊細。ただし、今日はせっかく持ってきた大根を入れ忘れました。ひと味足りないと思われた方、いらっしゃいましたか?

出来上がりました。中身は白菜、ねぎ、水菜、しいたけ、えのきたけ、鶏肉、豚肉、ちくわ、油揚げ、うどん、おもち・・・後は確認できませんでした。多少炭も入っていたかも。

配給の長い列、ではありません。お鍋が煮あがるのを待っている長蛇の列。一品抜けていても、どんなにおいしかったか分かりますよね。皆さん、3回おかわりをして鍋底までなめ尽くしていました。

さて、今日のメインテーマのリース作り。説明をまず聞きましょう。余分な枝を切り、一本のツルにして巻いていきます。赤っぽいのは今年伸びたツルだから使わない方が良いそうです。

その後、各自リース作り。離れて立っているのは縄張り争いではありません。このくらい離れていないと、隣の人をツルで鞭打ってしまうんです。

見事なリースの出来上がり。後は拾ってきた葉っぱや木の実や松ぼっくりを飾り付けて完成です。
(ナチュラリストクラブHPより)