【ニューデリー=庄司将晃】ヒマラヤの小国ブータンで13日、国民議会(下院、定数47)選挙の投開票があり、選管の暫定発表によると、野党の人民民主党(PDP)が半数を大きく超える32議席を確保し、政権交代を確実にした。与党のブータン調和党(DPT)は惨敗し、15議席にとどまっている。
ブータンは国王主導の民主化を経て立憲君主制に移行し、今回の下院選は2008年に続き2度目。PDPは改選前に2議席しか持たなかったが、都市への人口流入に伴う若者の失業増といった社会問題の深刻化に不満を持つ有権者から支持を集め、地滑り的な勝利を収めた。
前回の下院選で圧勝し、改選前は45議席を占めていたDPTは、民主化前の王政を支えた閣僚や高級官僚らが中心メンバー。地方のインフラ整備を始めとする過去5年間の手堅い政権運営の成果を訴えてきたが、国民の不満は予想外に強かったと見られる。
下院選は2段階で実施。5月末に上位2政党を選ぶ1回目の投票があり、DPTとPDPが他の2政党を制した。13日には、2大政党が47小選挙区にそれぞれ立てた候補者への投票が行われた。
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