ボクシング界に新たなブームを巻き起こせるか-。
56年ぶりとなる日本ヘビー級のタイトル戦が25日、後楽園ホールで行われる。
モハメド・アリ(米国)やマイク・タイソン(同)ら、時代を彩ったスターを生み出した最重量級。
関係者は国内において、選手層の薄い同級の競技人口底上げを期待している。
(藤原翔)
同級1位の藤本京太郎(角海老宝石)と同2位のオケロ・ピーター(緑)が王座を争う。
前座では3位竹原虎辰(緑)と4位樋高リオ(渥美)による次期挑戦者決定戦が行われる。
世界王座、東洋太平洋王座ともにヘビー級ではこれまで日本人が戴冠した例はない。
重量級は一発の強打で勝負が決する迫力から世界的にファンの人気を集めている。
国内でも人材発掘を目指して、ジム会長らで組織する日本プロボクシング協会(JPBA)が、日本ボクシングコミッション(JBC)に働きかけて、半世紀ぶりのタイトル戦が実現した。
前回、国内でヘビー級タイトル戦が行われたのは1957年5月。
大相撲出身の片岡昇が初代ヘビー級王者となったが選手不足のため、翌58年1月に王座はJBC預かりとなっていた。
人材難はいまも変わらず、JBCによると、昨年末時点で国内ジム所属選手のうち、ヘビー級でライセンスを持つのはわずか7人。
各選手の所属ジムは、スパーリングの相手探しですら難渋しているのが現実だ。
今後も同級の防衛戦を定期的に開催できるかには疑問符が付く。
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