この映画で感心したのは、主人公、兼見三左エ門(豊川悦史)の立ち居振る舞いが本物らしく感じられたことである。
■神経の行き届いた描写
主君の愛妾(あいしょう)殺害後、1年の閉門を命ぜられた後、近習頭取(秘書課長)を命じられるが、障子の開け閉めなどの殿中での作法はとてもよかった。
主人公だけではない。
「私は反対です」となりがちな台詞(せりふ)を、家老の津田民部(岸部一徳)が「不承知でござる」と言ったのもいい。
武士が畳の縁を踏まない、女が刀を受け取るときは袂(たもと)か袱紗(ふくさ)を用いる、城内の「表と奥」の描きわけ、食事の時の男女・身分の違いによる座る位置、貧しい住まいでも清潔な暮らし。
愛妾が死んだ後、着物が左前になっている、閉門の青竹が左前に組んである等々、神経の行き届いた描写が多かった。
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