ダンロップフェニックス第２日（１９日、宮崎・フェニックスＣＣ＝７０１０ヤード、パー７１）賞金ランク４位につける池田勇太（２４）が２日連続のノーボギーとなる５バーディー、６６で回り、通算９アンダーで単独首位に躍り出た。
同ランク１位の金庚泰（キム・キョンテ、２２）＝韓国＝とは６１２５万３１５０円差。
師と仰ぐ尾崎将司（６３）が、池田と同じ６６をマークして予選を突破。
ジャンボの快進撃を力に、大逆転での戴冠を目指して、残り２日間で今季４勝目に挑む。
オレを忘れるな！
２日連続ボギーなしの完ぺきラウンドで、池田が宣戦布告だ。
金庚泰と石川のマッチレースの様相を呈していた賞金王争い。
２強に待ったをかける今季４勝目に向け、４番目の男が首位を強奪した。
「パー狙いに徹してチャンスについたら、バーディーを取ることができた。
２日間ノーボギーで回るのは、なかなか難しいよね」
ちょっぴり斜（はす）に構えたいつもの姿はない。
じょう舌に自画自賛。
切れ味鋭いショットを連発し、パターもさえた。
３番（パー３）は６Ｉでピン横１メートルにつけ、８番（パー４）は３・５メートルを沈めた。
最終１８番（パー５）はピン奥６メートルに２オンし、難なくバーディーだ。
石川が優勝した先週の「三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズ」は予選落ちした。
「一度は勝ちたい」と巻き返しを期した今大会で、有言実行の満点ゴルフ。
「明日からも自分に期待していいゴルフをやりたい」と声を弾ませた。
同組で回ったメジャー通算８勝のトム・ワトソン（米国）にはホールアウト後、「ナイスプレー」と声をかけてもらった。
頭を下げて握手。
「貴重な２日間になった。
ワトソン選手と回れたこともモチベーションの１つ」と感謝した。
今大会の優勝賞金は４０００万円。
今季４勝目を挙げれば、賞金ランク１位の金との約６１２０万円差も射程に入る。
師と仰ぐ尾崎将司はこの日、池田と同じ６６をマークして予選を突破した。
その吉報に「半端ねぇ～。
たまらんね。
すごいな。
うれしい」と声のトーンが上がった。
昨季は終盤に右手甲を痛め、賞金王争いから脱落した。
リベンジのラストスパート。
ジャンボの快進撃に新たな力をもらい、まずはフェニックスで文字通り、不死鳥のようによみがえる。
（臼杵孝志）
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