５回目となるヘビーメタルロックの祭典「ラウドパーク 10」が、１６、１７日の両日、さいたまスーパーアリーナで開かれた。メンバーの死を乗り越え
ストーンサワー©LOUD
PARK
10
All
Rights
Reserved.
初日のストーンサワーは、５月にベースのポール・グレイが急死したスリップノットのボーカリスト、コリィ・テイラーとギターのジェイムズ・ルートが参加。スリップノットではおどろおどろしいマスクをかぶっているが、素顔は端正な顔立ちのコリィは、ファンの声援に、はにかんだ笑顔を見せる好青年。「サケベー！」など、片言の日本語であおる一方で、ジェイムズが長い前髪を振り回しながら激しい演奏を聞かせ、会場を魅了した。
アヴェンジド・セヴンフォールド©LOUD
PARK
10
All
Rights
Reserved.
２日目。大御所のモーターヘッドとオジー・オズボーンにはさまれた若手バンド、アヴェンジド・セヴンフォールドが、昨年末にドラマーのザ・レヴが急死した悲しみを乗り越えて大健闘。レヴに代わってアルバムの録音にも参加し、９月に２５年間在籍したドリーム・シアターを脱退したマイク・ポートノイがドラムを担当した。日本のロックフェス参戦は４回目とあって、安定感と余裕が見られた。前半はポップな曲でウォーミングアップし、中盤は亡きレヴをしのんで作られたバラード「So
Far
Away」、後半はたたみ掛けるような攻撃的な曲と、バラエティーに富んだステージを披露。アリーナには大きなモッシュの渦が生まれた。
コーン©LOUD
PARK
10
All
Rights
Reserved.
初日のヘッドライナーはラウド系のバンド、コーン。ボーカルのジョナサン・デイヴィスは、いつものジャージ姿で登場、少し体が絞れたように見える。「Coming
Undone」からクイーンの「We
Will
Rock
You」で、ファンをあおる。長い髪を揺らしながら、振り絞るような声で激しく歌い、ダークな重低音に若いファンがジャンプし、大いに会場が揺れた。ベテラン健在アピール
モーターヘッド©LOUD
PARK
10
All
Rights
Reserved.
２日目終盤、６４歳のレミー・キルミスター率いる、イギリスの３人組バンド、モーターヘッドが、貫禄のステージ。年齢を感じさせないパワフルな演奏を見せ、”ワル”なオヤジたちが、会場の若者たちの度肝を抜いた。オジー、ガス・Ｇ！
オジー・オズボーン©LOUD
PARK
10
All
Rights
Reserved.
ヘッドライナーは、約９年ぶりに来日した”暗黒のプリンス”ことオジー・オズボーン。最新作「スクリーム」から「レット・ミー・ヒア・ユー・スクリーム」、名曲「クレイジー・トレイン」やブラックサバスの「パラノイド」まで、新旧のファンを楽しませ、健在ぶりをアピールした。自分でも頭から水をかぶったり、最前列のファンにバケツの水を何度も浴びせ、もうすぐ６２歳になるお茶目なオジーのパフォーマンスに、大喝采。若手の技巧派、ガス・Ｇの華麗なギタープレーも光った。
（2010年10月20日
読売新聞）
関連ニュース
・「♪パンパカパーン “大阪都”占ってみました…」：イザ！
・
新旧バンドで激震 「ラウドパーク 10」
・
新旧バンドで激震 「ラウドパーク 10」