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PCとネットワークに関するニュースコラム.

チルトホイールマウス サンワサプライ「グランツHS」 試用レポート1

2005-02-01 13:22:40 | ハードウエア
 パソコンの入力機器,中でもキーボードとマウスの選択は,非常に難しい.それはおそらく,それらの機器が,直接人の手で触れるものであるからだ.人の手の形,指の長さはそれぞれであり,自分にあったマウスが人に合うとは限らない.つまり,正解が一つとは限らないわけだ.特にパソコンを生業としているものにとって,キーボードとマウスは毎日長時間使う商売道具であり,ユーザーとの相性や性能は作業効率に直結する.職人が,一般向けではなく,職人専用の優れた道具を必要とすることは,どの世界でも同じだと思う.

 コンパクト・キーボードにおいては,職人向け(?)にHKKと言う定番があるので,それほど迷うこともないだろう.一方,マウスの定番としては,ロジ(logicool)と,マイクロソフトの二大ブランドが存在する.自分自身は数年間,ロジのPS2ホイールマウス First Mouse+™ IIを使用してきた.当時2,000円ほどで購入したこのマウスは,左右対称型の3ボタンマウスで,これといった特徴もないが,大ベストセラーであり,あちこちにOEMされた機種だ.実際使ってみるとわかるが,この何の変哲もない左右対称型が,手に微妙にフィットし,使い込んでいくと,他のマウスを使用する気がなくなるほどの愛着を感じさせてくれる(逆に,現在のよく見かけるエルゴノミクス・デザインのマウスは,「手を選ぶ」ように思えるのは気のせいだろうか?).しかもボールマウスにもかかわらず,掃除をほとんどしなかったのだが,故障もせずに,数年間毎日正確に動いてくれた働き者でもあった.

 このような経験から,自分は次にマウスを購入するのであれば,ロジにしようと思っていた.特に,最近登場したチルトホイールのマウスは,作業効率をアップしてくれそうだったので,ロジから,ロジのPS2ホイールマウス First Mouse+™ IIと同じ形状のチルトホイールマウスが出れば,即買い換えの予定だった.ところが,残念ながらそのようなチルトホイールマウスは,なかなかロジから登場しなかった.無線マウスならば,それらしき機種があるのだが,無線マウスは様々な理由から避けたかったのだ.

 そんなある日,私はあるパーツの購入のために,コンプマート静岡店を訪れた.そこでパーツ購入のついでに,何かおもしろいものはないかと品物を物色していた時に,「チルトホイールマウスが2,970円!」という黄色い看板が目に飛び込んできた.「おっ!チルトにしては,安いじゃん!」

 それが今回からレポートする,サンワサプライの「グランツHS(レッド)」という今年1月から発売された新製品だ.PS2/USB兼用の5ボタンの光学チルトホイールマウスだが,サイズは大きめで,エルゴノミクス・デザインとなっている.色は6色から選択可能だ.

 安さの誘惑に負けて購入してしまったサンワサプライのマウスは,即,PS2マウスとしてメインマシンに取り付られ,実戦配備された.そして,長いことがんばってくれたFirst Mouse+™ IIには,サブパソコンの相棒として余生を送ってもらうことにした.ご苦労さん,だけど,まだがんばってネ.

 …ということで,お時間となりました.次回は,このマウスの特徴について詳説する予定.それでは(^.^)/~~~