「Windows Live」 は,ご存じの通り,MSによる様々なWebサービスと,それに関連するソフトを無償で提供している.Goo,Google等も提供しているこの手のサービス&ソフトでは,「ラボ」と呼ばれる実験的な取り組みが,公開ベータテストされている.Windows Liveにおいても,様々なベータテスト(「Windows Live ベータ」)が行われているが,中でも異色なのが「Windows Live Writer」だ.
Windows Live Writerは,早い話が無償のブログ投稿用ワープロソフトなのだが,おもしろいことに,MSの提供しているブログサービス「Windows Live スペース」専用ソフトではない.つまりこのソフトは,ブログサービス側が対応していれば,異なる複数のブログサービスを扱うことが出来るのだ.私のように,複数のブログアカウントを持っているユーザーの場合には,それらのブログを一元的に取り扱うことを可能にする.そこでわき上がる疑問が一つ: 「確かに便利なようだが,それでは,このGooブログを取り扱うことが出来るのだろうか?」
ブラウザによるブログ投稿の致命的な弱点は,せっかく書いた文章が投稿する前に,何らかのブラウザ操作やエラーによって,消えてしまうことだった.これはBloggerのように,書き込み中投稿の自動保存機能を提供しているブログが,まだ少ないからだ.それを補う方法として,ブログサービスが公開しているAPIを利用したブログ投稿ソフトが存在する.Gooブログの場合は,「Goo RSSリーダー」にその機能が含まれているのはご存じの通りだ.ではさっそくWindows Live Writerで,Gooブログ投稿が出来るかどうかチャレンジしてみよう.
まずは,アカウント設定だ.
- Gooブログの「ユーザ設定」ページ内の「ブログライター機能」を「使用する」に設定し,パスワードを入力する.
- Windows Live Writerにおいて,「ツール」→「アカウント」→「追加」→「他のブログサービス」とクリック.
- 自分のブログ(例:http://blog.goo.ne.jp/watermind/)のURLを入力.
- ユーザ名とパスワードを入力.
- 「次へ」をクリック
- 「使用するブログサービス」として「Movable Type API」を選択
- 「リモート投稿URL」として,「http://blog.goo.ne.jp/xmlrpc.php」を入力
- 「次へ」をクリック
- 各種ファイルがダウンロードされたら,「完了」をクリック
アカウントさえ設定できれば,後は本文を書いて,投稿するだけ.この投稿もWindows Live Writerで書いてたものだ.ベータ版のために不具合もあるようだが,この手のソフトにしては,レスポンスも良いように思う.読者の皆さんも,まずはお試しあれ.