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WaterMind PC Blog

PCとネットワークに関するニュースコラム.

ついにキター!「京ポン2 WX310K」,しかし…

2005-09-28 08:52:19 | PHS

 注)9月29日,10月1日に改筆,訂正しました.

 27日,WillcomのPHS端末の4つの新機種の発売が発表された.その中でも,注目されるのが,大ヒット製品となった「京ポン AH-K3001V」の後継機種「WX310K(京ポン2)」だ.

 WX310Kの主なスペックは

  • Bluetooth1.2:HFP,DUN,HSP対応
  • 130万画素CMOSカメラ:最大1,280×960ドット,マクロ・MPEG4動画撮影可能
  • 2.4 インチQVGA:262,144色
  • miniSDカードスロット:最大カード容量1GB以上
  • 4xパケット方式対応:最大128kbps
  • QRコードリーダー搭載
  • ブラウザ:Opera 7.0
  • 予測変換:Advaneced Wnn V2.0
  • MIDI:64和音
  • リモートロック機能
  • 内蔵メモリ:5MB
  • フォント:スケーラブル
  • スケジューラ搭載(vCalendar形式,2005年10月1日加筆)
  • ツインスピーカー搭載(2005年10月1日加筆)
  • カラー:ビターオレンジ,シルバー,ノーブルピンク
  • JAVAなし!
  • ICレコーダなし!
  • 発売予定:11月下旬
  • 予想価格:2~3万円

 この他に,ライセンスキーの購入と,ソフト本体のダウンロードによって,下記の機能が使用出来る.

  • Flashプレイヤ:Flash ver6を使用したWebページ閲覧
  • Picsel Viewer:PDF, Excel, Word, PowerPoint文書の閲覧
  • MPEG4ムービープレイヤ:MPEG4ムービー鑑賞
  • 音楽プレイヤ:MP3,ATRAC3音楽ファイルの再生

 このようにWX310Kでは,機能のかなりの部分が有償オプションとなっており,JAVAアプリは作動しない.この「有償提供」と「JAVAなし」には,おおかたの現行「京ポン」ユーザーをガッカリさせたに違いない.というのも,機種変を考えていた現行京ポンユーザーは,「JAVAあり」はもちろんのこと,有償提供される機能についても無償提供されるモノと,予想していたからだ.しかも,現行京ポンの最大のウイークポイントでされる,操作に対する反応の遅さ,いわゆる「もっさり感」がなくなったかどうかは,未だ報告がない(注:発表会参加者のブログ記事によると,不安定だがサクサクとのことだ.2005年10月1日加筆)

 なぜ他の新端末にJAVAが搭載され,WX310Kに搭載されていないのか?その理由は,スラ・ドへのタレ込みによると,WX310KがブラウザにOperaを採用したのに対し,他の機種がAccessの「NetFront v3.3」を採用したことが影響しているようだ.というのも,他の新端末に搭載されているJVM(JAVA仮想マシン)が,Access製のJVMらしいのだ「Bluetooth1.2に(開発?システム?)リソースを取られ,JAVAを乗せられなかった」と発表会では,説明されたようだ.2005年10月1日加筆)

 JAVAを期待していた現行京ポンユーザーならば,どちらかといえばWX310Kではなく,三洋電機製の新端末「WX310SA」に魅力を感じるかもしれない.

 WX310SAの主なスペックは

  • 130万画素CMOSカメラ:フォトライトあり,マクロ可,動画撮影不能
  • 2.4 インチQVGA:262,144色
  • miniSDカードスロット:最大カード容量1GB以上
  • 4xパケット方式対応:最大128kbps
  • QRコードリーダー搭載
  • ブラウザ:NetFront v3.3Flash非対応!
  • 予測変換:Advaneced Wnn V1.2
  • MIDI:64和音
  • リモートロック機能
  • 内蔵メモリ:2MB
  • フォント:ビットマップ
  • NetFront Document Viewer:Excel,Word,PowerPoint文書閲覧
  • Adobe Reader LE:PDF文書の閲覧
  • カラー:シルバーミスト,プログレッシブレッド
  • JAVA(MIDP2.0)
  • ICレコーダ:AMRコーデックで最大20時間録音可能(128MB容量miniSD使用時)
  • 発売予定:11月下旬
  • 予想価格:2~3万円

となっている.

 つまり「Bluetooth1.2」「音楽」「動画」「Flash」を取るか(WX310K),「JAVA」「ICレコーダ」「無償文書ビューア」を取るか(WX310SA)という,微妙な選択を現行京ポンユーザーに迫っているようだ.これはかなり悩ましい選択だ.WX310SAを,JAVA=GAME指向と考えれば,WX310KはAV指向ということができるのかもしれないが,リアルインターネットプラス(注:インターネット接続定額サービス)のユーザーにとっては,OperaとNetFront v3.3の性能差についても気になるところだ.

 さて全国の現行京ポンユーザー諸君!君ならどうする?


参考リンク:


ついに登場,京ポン改「AH-K3002V」の正体

2005-08-26 19:49:14 | PHS

 PHS端末としては,久々の大ヒットを記録した WILLCOMの京セラ「AH-K3001V(通称「京ポン」)」.私もそのユーザーの一人だが,当然のことながら,この端末を「WILLCOM定額プラン」で使っている.ご存じの通り,このWILLCOM定額プランに,オプションの「リアル・インターネット・プラス(1x)」を組み合わせれば,月々約5000円で,「WILLCOM同士の音声通話無料」「OperaブラウザによるWebブラウジング無料」「メール送受信無料」となる.

  特に,「AH-K3001Vリアル・インターネット・プラス(1x)」による定額Webブラウジングは,通信速度がやはり遅く,画面も小さく(2.2inch,QVGA)窮屈ではあるものの,十分実用的であり,大変役に立っている.やはり通信量を気にせずに,どこでもWebブラウジングできる環境は快適そのもので,現在,もはや後戻りできないほど私の生活に密着している.

  ただし「AH-K3001V」の発売されたのは2004年5月であり,発売から既に,1年数ヶ月の月日が流れている.このため,京ポンファンの間では,カメラの高性能化などスペックアップした「京ポン2」の登場が切望されていた.特に今年5月23日に,「AH-K3002V」という正体不明の端末が,JATE認定を通過したというニュースが京ポンファン間に伝わると,「AH-K3002Vこそが京ポン2ではないか?」という噂がネットに流れ,某サイトでは「AH-K3002V」のスペック予想も行われていた.しかしその後,様々なリーク情報が集まるにつれ,どうやら「AH-K3002V」は,「AH-K3001V」からカメラを取り除いた法人向けの端末であるらしいことが,次第に明らかになっていった.

 このように,「『京ポン改』と言えるものではあるが,本命の『京ポン2』ではない」と推断された「AH-K3002V」だが,8月24日,ついにそのベールを脱いだ.

  9月1日に発売される「AH-K3002V」は,某サイトの予想通りのスペックで登場した.すなわち「法人向け・カメラ無し」だったわけだが,一つだけ予想されていなかった機能が追加されていた.それは「リモートロック」機能だ.

  「リモートロック」機能は,端末紛失時に,端末内部の情報が悪用されないように,遠隔地から電話をかけて,端末に対してロックをかける機能だ.おもしろい(?)ことにロックだけではなく,「自爆コード」とも言える,「内部データの完全消去」命令もリモートから送り込むことが可能だ.WILLCOMの場合,大口の法人契約も多いため,このようにセキュリティの重視された端末が必要なのだろう(注:京ポン法人ユーザーからのフィードバックが,反映された結果かもしれない).この「自爆コード」は大変ユニークだが,今後はモバイルノートPC等にも,何らかの形で採用されるかもしれない.ちなみに,この「リモートロック」機能によって,「電話機のほとんどの動作を無効にできる」とのことだが,通常の音声通話(発信,着信)が完全に無効になるのかどうかは,よくわからない.音声通話機能を完全に殺してしまうと,紛失した端末を捜索する時に,不便な気もしないでもない.

  というわけで,残念ながら「AH-K3002V」は,「京ポン2」ではなかった.おそらく某サイトの予想通り「京ポン2は,WX310K」ということなのだろう.すでにWX310Kの試作機は完成しており,テストもなされているようなので,今年の秋から冬にかけて,「京ポン2」ことWX310Kが登場する可能性はある.ただ,高性能化したWX310Kのお値段は気になるところだが…


緊急連絡!AIR-EDGEで全国規模の障害発生!

2005-07-18 03:44:04 | PHS

 

緊急連絡です!!


 7月17日19:30頃より,WillcomのPHSインターネット接続サービス「AIR-EDGE」において,センター設備障害が発生し,PHS端末によるインターネット接続ができなくなった.ただし,音声通話には障害は発生していない.18日3:00現在も障害は継続中.私の所持している「AH-K3001V(通称:京ポン)」でも,Eメール送受信(エラー:サーバが発見できない)や,Web閲覧(エラー:切断されてしまう)がまったくできない.現在,Willcomで障害対策作業中の模様.


 ちなみに私も現在契約中の,AIR-EDGE定額インターネット接続サービス「リアルインターネットプラス[1x](月2,100円)」は,今月7月1日より開始された.Willcomの場合,7月15日が締め日なので,私のように,7月16日(土曜日)からこのサービスを開始したユーザーも多かったと思われる.Willcomにしてみれば,7月1日~7月15日までが仮サービス期間(ネットワーク負荷の見極めや機器調節期間),16日からが実質本番スタートとなったはずだ.その本番スタートの翌日にこのような障害が発生したところを見ると,Willcom側のネットワーク機器(しかも基幹部分)に,想定外の負荷がかかったことが,今回の障害の原因かもしれない.


 AIR-EDGEの場合,ビジネスユーザーがかなりの割合を占めていると見られるため,連休明けの19日(火曜日)の早朝ごろまでには,復旧してもらいたいところだ.


続報!!: 7月18日午前6:45現在,障害より復旧した模様


PHS端末:京ポン AH-K3001V の新ファームVer.1.8 登場

2005-07-14 05:34:00 | PHS

 以前の記事でも取り上げた,WillcomのPHS端末「AH-K3001V(通称:京ポン)」の最新ファーム Ver.1.8 が7月13日に公開された.主な変更点は…


  • Eメールの動作を一部改善
  • Operaの動作を一部改善
  • 文字変換動作について改善

とのこと.


 2chの携帯・PHS板「AH-K3001V/3002V 京セラ WILLCOM 端末総合 344」及び「AH-K3001V/3002V 京セラWILLCOM端末総合331」などの報告によると,


  • Operaの起動・終了・スクロールが速くなった
  • メール送信が速くなった
  • 動作が軽くなった
  • 入力が非常に軽快にできる(以前は画面表示が,入力に追いつかないことがあった)
  • Operaはバージョンアップしていない

ということで,局地的な「祭り」になっている. なお,ファームアップの途中で何度か,USB接続が切断される(注:切断音がパソコンと端末から出る)ようだが,正常動作なので最後までUSBケーブルは抜かないこと.以上,連絡終わりッ!


■■葬送■■:NTT Docomo,PHS終了完全決定

2005-03-01 06:15:00 | PHS
 以前「ついにキター!NTT Docomo,PHS終了決定」で速報した記事を,ついにDocomoが追認したと言うニュースが入った.

 この記事の中で,Docomo側は次の3つをPHSの競争力低下原因としてあげている.
  1. ADSLの普及。屋外のみならず、室内での利用者も多かったが、ADSLの安価で高速な回線の普及で需要が減った.
  2. ”フルブラウザー”搭載の電話機が登場したことで、(PDAやパソコン+PHSデータ通信のモバイル環境と)相当の代替ができるようになった.
  3. “パケ放題”のような定額制サービスが出てきたことで、カード型PHSサービスの競争力が急激に低下したこと.
 1)については,屋内インターネット接続の方法として,PHSを用いていたユーザーが多かったとのことだが,実際全体の何パーセントのユーザーが,そのような使用形態をしていたのだろう?この使用形態のユーザーは,想像するに固定電話がないために,やむをえず屋内でPHSによる接続を行っていると考えるのが自然だろう.固定電話があれば,それを使って,PHSによる接続よりも遙かに安いコストでインターネット接続できるからだ.固定電話を持たない(ケイタイは持っている可能性はある)PHSユーザの相当数が,わざわざ固定電話を敷設してADSLに移行したということなのだろうか?

 2)は,フルブラウザ搭載の新端末の登場による影響とのことだが,これは主にWillcomAH-K3000Vを指しているものと思われる.私自身もこのフルブラウザ端末を購入して,docomoからWillcomにPHS会社を鞍替えしている.つまり別のPHS会社に負けたと言うことだ.しかしDocomoは前の記事で述べたように,新機種の開発をかなり以前に放棄しており,このような結果になるのは当然のことだろう.

 3)の定額制サービスについては,DocomoのPHSでは「@FreeD」サービスが存在している.この説明では,同じDocomoのFOMA向け定額サービスである「パケ放題」に負けたということらしいが,ここにも疑問はある.まずFOMAのパケ放題に契約するためにはプラン64(月額6,700円,無料通話4,050円)を最低でも選択する必要がある.これに,パケ放題のオプション料金(月額3,900円)を追加すると,税込みで合計月11,287円のコストがかかる.これに対し@FreeDは,税込み月額5,124円となっており,パケ放題の月額コストの半額程度となっている.この価格設定ならば,FOMAユーザーが,通信用に別途@FreeDカードを持っていてもおかしくはない.つまりPHSの定額制サービス@FreeDは,FOMAの定額制サービスパケ放題に対し,競争力を持っていると言えるのではないだろうか?

 このように,Docomo側の主張するPHS競争力低下の論拠は,極めて弱い.はっきり言ってしまえば,現行のDocomoPHSユーザーに対する,サービス停止の言い訳のように聞こえなくもない.

 DocomoがPHSサービスを止める理由は,Docomo自身がPHSの自然死を願い,そのようにPHSを扱ってきた結果に他ならない.もしDocomoがWillcomのように,PHS事業に対し尽力していたら,今回のような結末には至らなかったのかもしれない.結局DocomoにとってPHSは,新生児のFOMAの成長を妨げるかもしれない,死んだ親戚(NTT Personal)から引き取った借金だらけの不良の子ということだったのだろう.

 DocomoのPHSユーザー,特に音声端末ユーザーならば,DocomoのPHSに対する冷遇を,今までひしひしと感じていただろう.生みの親NTTから見放されネグレクトされた,その子PHS.Willcomの会長,木下 龍一氏は事業方針発表の場に置いて「私たちはPHSを愛する集団である」と語った.なぜ彼が「愛」という言葉を使うことになったのか?それは長年のPHSユーザーでなければ,理解できないことだろう.

参考リンク:NTTドコモ、PHSの新規申し込み受付終了を正式発表--業績予想を下方修正

ついにキター!NTT Docomo,PHS終了決定

2005-02-17 21:28:30 | PHS
 PHSファンやPHS廃人たちにはショッキングなニュースが,17日飛び込んできた.NTT Docomoが,2~3年後にPHSサービスを終了するとのこと.NTT DocomoのPHSサービスは,既に数年前,新機種開発を停止しており,事実上,PHSユーザー,特に音声端末として使用しているユーザーを飼い殺しにしてきた.当然この措置は,PHSユーザーの「自然死(PHS端末死亡と共に,昇天し,ケイタイユーザーに生まれ変わる)」を促進する.おそらくDocomoの段取りとしては,既存PHSユーザーからの苦情が出ないように,まずこの「自然死」によって,PHSユーザーのケイタイへの移行を穏やかに進めていき,それでも生き残ったしぶといPHSユーザーについては,ユーザー数がある程度減ったところで,サービス停止を発表し,一気に掃討すると言う段取りだったと思われるが,ついにその時がやって来たようだ.

 おそらく現在のDocomoのPHSユーザーは,1)安い音声端末として(全ユーザーの約2割),または2)モバイル環境におけるインターネット接続方法(@FreeDなど.全ユーザーの約8割)として,使用していることと思う.特に定額制インターネット接続(@FreeD)については,2003年4月1日にサービスを開始したばかりであり,サービス終了は現ユーザーにはショッキングかもしれない.

 ただし,もちろんこれですべてのPHSサービスが終わるわけではない.私もユーザーの一人であるWillcomは,@FreeDと同様の定額制のインターネット接続(AIR-EDGE,Max:32kbps)はもちろんのこと,DocomoのPHSにはなかった4x(Max:128kbps)や8x(Max:256kbps)といった高速常時接続も提供している.従って,現在DocomoのPHSユーザーの大半を占めると思われるデータ通信主体のユーザーは,このWillcomのサービスに移行すればほとんど問題はないだろう.ただし,残りの「格安の音声端末」として利用しているユーザーについては,ケイタイへ移行できるかどうかは微妙だ.DocomoのPHSサービスには,「プラン135(月額基本料金:1,350円)」と言う格安コースが存在する.Willcomの場合は,子供向けの「安心だフォン」を除けば,「昼得コース(月額基本料金:1,980円)」が最も安いコースとなる.料金にシビアなユーザー層が想定されるため,この月額600円の価格上昇は,大きなバリアとなるかもしれない.

 負の遺産と呼ばれる「ISDN」を利用しているPHSは,公衆無線LANが発達し,本格的なユビキダス時代を迎えれば,完全にその公衆サービスを停止するだろう(注:病院などの構内使用では,しばらく生き残る可能性はある).だが「マイクロセル」方式というPHSのコンセプトや資産(基地局)の一部は,ユビキダス時代(モバイル環境での常時接続)に入っても受け継がれる可能性は十分ある.PHS資産の維持には,未だ価値があると言うことだ.高速ユビキダス時代までのつなぎとして,今後もPHS=Willcomにはがんばってもらいたい.(ADSLユーザーには,ご迷惑をおかけするが…)

追 記:

 本日17日の午後,NTT DocomoはPHSサービス停止報道を否定した模様.以前のPHS新機種開発停止の時もDocomoはその報道否定を行ったが,結局その報道に間違いはなかった.いずれにしてもDocomo PHSユーザーに動揺を与えたのは事実であり,仮に報道否定しても,Docomo PHSのユーザー数は,今後ますます減ることになるだろう.情報を意図的にリークし,それを否定することで,さらにPHSユーザーを減らし,PHSサービス停止の足固めをしたという,うがった見方ができなくもないが…(ソースが日経なのでそれはないかな?)


AirH'' Phone AH-K3001Vの新ファームVer1.7 登場

2005-02-11 05:47:58 | PHS
 私は携帯電話を一度も所有したことがない.もっぱら,音声端末として使用しているのはPHSだ.

 以前の記事にも書いたとおり,数年間NTT Docomo のPHSを使用したが,つい最近,ヒット商品ともなったAirH'' Phone AH-K3001V(旧DDIポケット,現WillcomのPHS端末) に切り替えた.静岡市在住の私は,このPHSで何ら不便を感じたことがない.特に,AirH'' Phone に切り替えてからは,今まで届かなかった建物の奥にも電波が届くようになり,より便利になった.最も私の場合,もっぱら音声端末としてよりも,モバイルのメール端末として使用する場合が圧倒的だ.AirH'' Phone には,月額料金500円でメールがやり放題になるオプションがある.このオプションのおかげで,結果的には,それまでのNTT DocomのPHSよりも,月額使用料金が安くなった.ということで,電話番号は変更となったが,端末性能,電波状態,使用料金とすべての面で以前よりも良くなり,この移行は結果的には大正解だった.

 以前使用していたDocomoの641Sfと比べるまでもなく,携帯端末としてのAH-K3001Vには,フルブラウザのOperaの搭載を始め,おそらく現行のPHS機種では最高の機能を持っていると思われる.ただ不満がないわけではない.時計アラームの不具合や,バッテリの持ちの悪さ,わずか1MBしかないメモリ容量,そしてたまに発生するフリーズ.これらについては,新機種では改善されると思うが,ソフト的不具合については,ファーム更新で対処してもらいたいところだ.

 2月2日,このAH-K3001Vの新ファームVer1.7がメーカーの京セラからリリースされた.ダウンロードはこちら.更新内容は
  • 株式会社ウィルコムへの社名変更に伴う画面表示の変更
  • 内部ブラウザでのブラウジング時にPhoneTo機能を利用し通話している時、Operaキーを押すと直前に見ていたインターネット画面に切替わるよう変更.
  • 保護メールを含んだメールを削除するとき、削除ダイアログのデフォルト位置を「削除を中止」に変更
とのこと.

 不具合は治っていないようだが,これについては後ほど確認したい.なおファーム更新には,20分以上かかる場合がある.当然この間,通話は出来ないので,更新のタイミングには要注意.私は今回の更新が初めてだが,「7」「8」「9」ボタンを押しながら電源ボタンを押すことで,ファーム書き換えモードに変わることには,ちょいと驚いた.もう少し,楽な操作でも問題ないような気もするのだが…

PHSはケイタイを超える?

2004-11-29 08:09:33 | PHS
ITMediaの記事,「3GよりPHSのほうが高速?」は,私のような根っからのPHSファンにとっては,ひさびさに気分を晴らしてくれるニュースだろう.

 ご存じの通り,携帯電話に押されて,PHSは絶滅の寸前のピンチにある.特にDocomoについては,すでに新機種も投入されず,PHSユーザの「自然死」を待っている状態に見える.しかし,都市部では,PHSによる音声通話に関してそれほど不便さは感じない.建物の奥に入れば,DocomoのPHSについては,(アンテナが設置されていなければ)通信できなくなる場合が多いが,ある意味では自動マナーモードとも言える.ちなみに私の自宅内は,全く問題ない.またDDIポケットについて言えば,Docomoでは圏外となる建物の奥でも,アンテナが数本立ち,通話が可能な場合が多い.ちなみに私は現在,Docomo(641Sf)とKDDIポケット(AH-K3001V)のPHSをそれぞれ1台ずつ音声&データ端末として使用しており,携帯電話は使っていない.

 PHS,というより,マイクロセル方式の利点は,PHSがスタートした当初から喧伝されていたものだが,ユビキタス時代に入り,再びこの方式が脚光を浴びることになるのだろうか?

 ところで鷹山は,どうなったの?