WaterMind PC Blog

PCとネットワークに関するニュースコラム.

Skypeの全世界的不具合,(今度こそ)終息へ向かう

2010-12-23 23:57:18 | ネットワークサービス
私の所持するSkypeの2つのアカウントは,2台のWindows PCにそれぞれ設定してあるが,2010/12/23 23:33に両方のアカウントでサインインに成功した.この両アカウントは互いに,相手をコンタクトリストに登録しているが,互いにオンライン状態を確認できている.この両者間で文字チャットや音声チャットも可能な状態だ.

ただしGoogleリアルタイム検索,及びTwitterクライアントsobeesによるキーワード検索を観察すると,SkypeのP2Pネットワークが完全に安定していないためか,現在も接続できていないユーザーや,サインイン・サインアウトを繰り返すユーザーも存在する模様.SkypeのP2Pネットワークが安定な状態にならない限り,今後再びSkypeからサインアウトされたり,サインインできなくなる可能性も否定できない.

気になる復旧の状況についてだが,Skype公式Twitter(@Skype)によると,本日23時にはすでに1000万人ほどのユーザーがサインインしている状態と推測している.ちなみに,私のSkypeの表示では,890万人ほどがオンラインであると表示されている.Skype基幹技術がP2Pネットワークであるため,復旧は今後も徐々に進んで行くのではないかと思われる.


続報:Skypeの全世界的不具合,終息へ向かうもまだ不安定

2010-12-23 18:57:44 | ネットワークサービス
私の所持するSkypeの2つのアカウントは,2台のWindows PCにそれぞれ設定してあるが,2010/12/23 18:35現在,1台はサインインした状態,もう一台がサインインできない状態が継続している.一時は2台ともサインインし,安定的接続を維持していたのだが,現在は再びSkypeのP2Pネットワークが不安定になっているようだ.

今回の不具合(スーパーノード数の減少)に対してSkype側は,メガ・スーパーノードを確保し対処を行っている.本日16:00頃になされたSkype公式ツイートでは,おおむね復旧したかのように見えた.実際,私のSkypeにおいては,その後一時的には正常な状態に戻ったようだったが,再び現在のように不安定な状態になってしまった.

もしかしたらSkype側が適切なスーパーノードが確保できたと判断し,経費のかかるであろうメガ・スーパーノードの一部あるいは全部を引き上げてしまった結果,再び不安定になってしまったのかもしれない.ただし,メガ・スーパーノードが
  • どのように生成されたのか(P2P上のクライアントの強制スーパーノード化?Skype側からの提供?)
  • どのように維持されている(いた)のか(処理能力の増減調節を行っているのか?)
がわからない以上,これも憶測に過ぎない.

プロプライエタリな技術であるSkypeが,さまざまな技術情報やネットワーク状況を,ユーザーに報告するのは難しい事は理解する.ただ,今回のような大規模不具合に対し,公開されている情報があまりにも少ないのではないか?

有料のユーザーが存在するサービスである以上,真摯な対応を望みたい.


続報1:Skypeの全世界的不具合,終息へ

2010-12-23 17:23:34 | ネットワークサービス
Skypeの全世界的不具合は,広範囲において終息してきており,大多数のユーザーがサインインできるようになってきている.私の所持するSkypeの2つのアカウントは,2台のPCにそれぞれ設定してあるが,両方とも同時にサインインが可能になった.

しかしそのうちの1つのアカウントについては,2010/12/23 17:13現在,再びサインアウトされ,接続リトライ状態に入ってしまった.未だSkypeのP2Pネットワークが安定していないようだ.特に多くのノードが一斉にリトライを始めてしまうと,再びP2Pネットワークに過負荷状態になる可能性がある.接続リトライ状態のユーザーは,手動サインアウトし,P2Pネットワークの負荷が下がるのを待った方がよいかもしれない.

取り急ぎご連絡まで.




Skypeの全世界的不具合,終息へ

2010-12-23 16:28:48 | ネットワークサービス
Skype公式Twitter(@Skype)によると,Skypeの全世界的不具合は,1時間ほど前に広範囲において終息した模様.Googleリアルタイム検索およびTwitterクライアント sobeesによる観測からも,大多数のユーザーが接続可能の状態になったことがわかる.おそらく安定的なスーパーノードの数が,ある程度確保できたのだろう.

2010/12/23 16:20現在,私のSkypeはサインイン可能であり,数人のオンライン状態も確認できている.

取り急ぎご連絡まで.




続報3:緊急連絡!Skypeが全世界的に使用不能 - サインアウトできないケース

2010-12-23 06:19:54 | ネットワークサービス

今回のSkypeの全世界的不具合について,Googleリアルタイム検索とTwitterクライアント sobbesを用いて,Skypeに関する全世界のツイートを観測している.

主なツイートは「サインインできない」というものだが,中に「サインアウトできない」というツイートも散見される.これは単純にサインイン・サインアウト系の不具合なのかもしれないが,もしかしたら今回のようなスーパーノード不足時に,サインインしているスーパーノードのユーザーは,サインアウトができないように,Skype側が制御できる仕様なのかもしれない.Skype側のサーバのみで,メガ・スーパーノードを作り出すのは確かに限界があるような気もする.

以上は憶測ですので,悪しからず.

Skypeの復旧状態の確認は下記リンクで.
Skype公式Twitter(@Skype)




続報2:緊急連絡!Skypeが全世界的に使用不能 - Twitterにも波及か?

2010-12-23 05:13:36 | ネットワークサービス
今回のSkypeの全世界的不具合に伴い,大量のツイートが発生し,Twitterのサーバが一時的に過負荷状態に陥った模様.このため一時にTwitterが使用不可能となったが,2010/12/23 5:09現在は回復した模様.ただし,今後再び過負荷状態に陥る可能性もあるので,Twitterユーザーは十分注意されたし.

Skypeの復旧状態の確認は下記リンクで.
Skype公式Twitter(@Skype)




続報1:緊急連絡!Skypeが全世界的に使用不能に

2010-12-23 04:37:37 | ネットワークサービス
今回の不具合に関する記事(英語)が,Skype公式ブログに発表された.それによると「ある問題が発生し,それがあるバージョン(複数)のSkypeに影響を及ぼし,多くのスーパーノードがオフラインになった」のが,原因とされている.

これに対し,Skype側は「メガ・スーパーノード」を作成して対応中とのこと.この問題の収束には,数時間はかかるとの見通しを明らかにした.

取り急ぎ御連絡まで.


緊急連絡!SKYPE が全世界的に使用不能に

2010-12-23 04:19:17 | ネットワークサービス

 緊急業務連絡です.2010/12/23 3:55現在,高品位音声チャットで有名なソフトSkypeが,世界的に使用できない状態に陥った模様.

 具体的な現象としては,サインインができないため,Skypeの全機能が使用できない.このような全世界的不具合は,2007年8月にも発生したが,今回も同じ原因で発生した可能性がある.

Skypeユーザーはできるだけサインインを控えて,Skypeのサインインサーバが復旧するのを待った方がよいだろう.

Skypeの状態は,下記リンク先を確認されたし.
Skype公式Twitter(@Skype)はこちら.



Twitter の「軽さ」と企業による活用

2010-12-01 10:00:23 | ネットワークサービス
Twitter@watermindpc)を始めてから,ブログを書くことが少なくなってしまった.自分の場合,比較的長い文章でも,Twitterで書いてしまう癖があるためだが,世界規模だったブログサービス Windows Live Spaces が終了し,WordPress.com に移行するところを見ると,ブログサービスもいろいろとたいへんらしい.

ブログ継続には努力が必要となる.ブログはまとまった文章や画像付きとなる場合が多く,思いつきで書くわけにはいかない.ある程度の推敲も必要となるため,1つの記事作成にかかるコストが大きい.そのためブログの継続には,モチベーションの維持が必要となるのだが,アフィリエート・アクセス数・コメント・トラックバックによる報賞が,記事作成コストに見合わない場合もある.よって自然消滅していくブログは多い.

Twitterの良いところは,その軽さにある.140文字の制限は,くだけた表現・省略表現・他人にはわからない独り言といった,本来ならば極めて限定された空間で行われるべき発言を,インターネットという衆人環視状況下でも許すという文化を作り上げた.Twitterの軽さの本質は,この発言内容の軽さにある.発言内容の軽さは,読み手側の読みコストも減らすことに成功した.つまり流し読みを可能としたのだ.ふんわりと空に浮いているかのようなTwitterの鳥のキャラは,正にこの「軽さ」をシンボライズしたものと言える.

このようにして Twitter は,いままでブログが取りこぼしてきた,軽いパーソナルな情報を拾い上げる標準的ツールの地位を確立した.が,Twitterが一般ユーザーに認知されるようになってくると,その役割も変わらざるを得なくなってきた.

Twitterには,
  1. Webサイトやブログといった情報提示
  2. メールやIM(インスタント・メッセンジャー)といったコミュニケーションツール
  3. メーリングリストやメルマガといった同報通信
  4. RSSのような更新通知付きブックマーク
  5. FaceBookやmixiといったSNS
の側面がある.

またTwitter自身はその機能を限局しているため,他社サービスとの連携が最初から考慮されている.

これらの特徴は,従来のサービスをTwitterの付帯サービスの地位におとしめ,また同時に,新興のサービスをTwitterの中に吸収していく事を可能にした.結果,かつてYahoo!等のポータルサイトがそうだったように,Twitterはすべてのネットサービスの入り口となる可能性をはらんできたのだ.しかもTwitterでは,ポータルサイトでは提示できなかった極めてパーソナルな情報をも,他の一般情報とともに一元的に提示可能となっている.これはネットプレゼンスが必要な企業にとって見過ごすことのできない事態だ.

Twitter企業アカウントの主な顧客向けの役割は,次のようになる.
  1. 今まで取りこぼしてきた顧客の意見を吸い上げる情報収集(特にキーワード検索)
  2. 顧客との,より深いコミュニケーションとその公開
  3. 企業の現状を発言することによる透明性の確保
  4. 新着情報やサイト・ブログ更新等の告知
  5. 上記活動に伴って発生した情報の共有・公開
これらを実現するためには,企業側が適切なTwitterアカウントを取得し,そのアカウントを顧客に認知させ,フォローしてもらう必要がある.メールアドレスと異なり,Twitterのアカウントは顧客に認知されるだけでなく,フォローされなければならないところがポイントだ.さらにTwitterでは簡単にフォローを止めることが可能であるため,顧客にフォロー状態を維持してもらう努力も必要となる.

企業Twitterアカウントの認知徹底については,ほぼサイトアドレスやメールアドレスと同じだ.メールの署名やWebサイト・紙媒体にアカウントを提示し,さらにtwinavi等のディレクトリサイトにアカウントを登録する.Webサイトの場合は,最低でもそのアカウントのタイムラインへのリンクをおいた方がよいだろう.余裕があれば本ブログのように,ツイート内容を表示するガジェットをWebサイトに埋め込んでも良いかもしれない.

顧客にフォローさせる方法に関しては,基本的にはWebサイトならば,リンクでタイムラインへ導けば簡単だ.紙媒体の場合は,QRコードを印刷し,簡単にアカウントのタイムラインに誘導することが望ましいだろう.

一番難しいのがフォローの維持だ.このフォローを維持させるためには,顧客のニーズに合わせて,ツイートの発言頻度や内容を調整する必要がある.発言頻度が多いとうるさく感じられるが,発言頻度が少ないと読み飛ばされてしまう可能性がある.また発言内容が常に軽いとフォローを止めてしまう可能性もあるが,重要情報だけツイートしていると親近感や透明性の確保が難しい.そのため一企業で,複数のTwitterアカウントを準備し,ユーザーの用途別に運用する必要が出てくるかもしれない.またクーポン的なものやタイムサービス的な情報を,定期的にツイートするのも効果的かもしれない.いずれにしてもフォロー維持に関しては,試行錯誤が必要となるだろう.

最後に最も重要なのは,Twitterそのものを顧客に知ってもらうことだ.Twitterは,TVやニュースでも取り上げられることが多くなったが,まだケータイ文化に慣れ親しんだ若者が主要ユーザーだ.顧客に中高年が多く含まれと想定される場合,Twitterの簡便性を認知してもらい,日常的に使う情報ツールとして使っていただく必要がある.そのためにはまず,企業アカウントをフォローすると得られる具体的なメリット(特典や値引き等)をアピールすると同時に,Twitterの簡単な導入方法や使い方をWebサイトなどに掲示するとよいだろう.

いずれにしても,Twitterの持つ「軽さ」は,企業にとって致命的なダメージを与える場合も考えられる.企業Twitterアカウントの責任者は,それを肝に銘じ,Twitterをうまく活用して欲しい.

参考資料:TwitterやFacebookなどで企業はどうしたらアンフォローされないか