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極太タスクバーのメリット

2005-01-30 10:25:38 | Windows
 私が,モニタを15インチCRTから17インチ液晶(Mitsubishi RDT176V)に変えたのは,つい最近のことだ.最初は,広大な広さに思えたSXGAも,今ではすっかり慣れてしまい,既に,手狭に感じる場合もよくある.ただこの広さになると,開いたままにしておける窓の数も多くなり,必然的にタスクバーに並ぶタスクボタンの数が増えることに気づいた.つまりタスクバーが窮屈に感じられるのだ.

 WindowsXPには,タスクバーの省スペース機能がいくつかあるのは,ご存じだろう.例えば,タスクボタンのグループ化や,通知領域(タスクトレイ)内の非アクティブ・インジケータ(アイコン)の隠蔽といった機能だ.これらは確かに,省スペースには有効ではあるが,逆に不便に感じる場合がある.例えば,グループ化されたタスクボタンの中の窓をアクティブにする場合,まずグループのタスクボタンをクリックし,さらにその中のボタンをクリックする.つまり二度クリックしなければならない.その上,縦並びしたボタンの中から,目的のボタンを探すのに手間取る場合がある.また,隠されたインジケータを操作しなければならない場合,(<)ボタンをクリックし,隠されたインジケータを表示した後,目的のインジケータを目で探す必要がある.ところが,隠されたインジケータの数が多い場合は,探している内にマウスポインタが動くなどして,再びインジケータが隠されてしまう場合がある.

 17インチ以上の液晶モニタのユーザーならば,これらのストレスから解放される手だてはある.それは,タスクバーを「太く」することだ.ご存じのようにタスクバーは太さを変えることができる.但し,太さを変える場合は,「タスクバーとスタートメニューのプロパティ」の「タスクバーを固定する」のチェックをはずしておく必要がある.この状態で,タスクバーと画面の境にマウスポインタを置き,ドラッグすれば1段単位で太さを変えることができる.通常は2段の太さで十分だろう.ちなみに二段の太さにした場合,タスクバーは二段重ねになるが,通知領域は三段重ねになる.

 このようにしてタスクバーの領土拡大を行えば,XPのタスクバー省スペース機能はほとんど不要になる.先ほどの,「タスクバーとスタートメニューのプロパティ」の「同様のタスクバーボタンをグループ化する」や「アクティブでないインジケータを隠す」のチェックをはずせば,これらの機能は停止する.マシンの使用目的によるかもしれないが,私の場合は,この極太タスクバーの方が快適だ.極太タスクバーでは,通知領域の時計表示に,曜日と日付が加わるところも気に入っている.ただスタートボタンの下が,間の抜けた形になるのは残念だ.ちなみにLinuxデスクトップマネージャの一つであるKDE3.3のタスクバーなどは,最初からタスクバーは二段重ねであり,それに合わせてスタートボタンも正方形になっている.

 モニタ画面はSXGA以上が当たり前になってきたこの時代,増えた土地の分け前を,タスクバーに与えても良い頃かもしれない.

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