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PCとネットワークに関するニュースコラム.

Windows Live Messenger のスクリーンショットがリーク?

2005-12-13 16:58:55 | ネットワーク技術

 MSが新たに打ち出した「Windows Live」戦略.この新しい戦略により,従来からMSの提供してきた,ポータルサイト「MSN」,Webメールサービス「Hotmail」,さらには,インスタント・メッセージングサービス「MSN Messenger」が大きく変わろうとしている.

 これら新戦略の基本的な技術基盤は,Google が「Googleローカル」「Googleパーソナライズド・ホーム」といった新サービス群で採用した AJAX に基づいている.AJAX は従来のWeb技術をいくつか組み合わせて,PCにインストールされているソフトと同じ操作感や機能を,Webページに持たせること,すなわちリッチなWebアプリケーションを可能とする.詳しくは下記参考資料を参照して欲しい.AJAXを使えば,Webページ内のレイアウトをD&Dで変更したり,画像を連続的にスクロールさせたりすることができる.

 既にご存じかもしれないが,MSは個人でカスタマイズ可能な新世代のポータルサイト「Windows Live」のベータ版を提供している.上記のAJAXを採用しており,Hotmailの受信トレイやRSSフィードの表示が行えるようになっている.

 このWindows Liveの日本語ベータ版サイトは,今のところ表面上,特筆すべき機能やモジュールはないように見えるかもしれない.ところが実際には,既にモジュール開発環境が,一般に提供されているために,USAでは相当数のモジュールが公開されている.これらの一般開発のモジュールは,専用サイト「Microsoft Gadgets(英語)」で公開されており,デジタル時計やゲームのPac-Manなどもある.ちなみにこれらのUSAのモジュールは,Windows Liveの日本語ベータ版サイトに追加し,使用することが出来る.

 さて先日,報道されたようにHotmailに代わる「Windows Live Mail」のベータテストが始まったようだが,「Windows Live Messenger」の非公開ベータテストもまもなく始まるとの情報が本日入った.既に「MSN Messanger 8」とされるの画像1画像2がリークされているが,これが「Windows Live Messenger」の画像なのかどうかは,定かではない.

 しかしこれらの画像から判断すると,やはり次世代のMSのMessengerは,P2Pのネット電話ソフト「Skype」を意識しており,一般電話との通話機能を重視しているようだ.Skypeは接続性や音声通話機能以外では,他のIMソフトに後れを取っていた感があったが,最近,ビデオ通話機能を持ったベータ版もリリースしており,機能を拡充してきている.また専用ハンドセット等のハードとの連携も,Skypeの特徴だが,今後「Windows Live Messenger」がそれに追随するかは不明だ.

 そしてもう一つの「Windows Live Messenger」の特徴が,インターネット経由の「共有フォルダ」機能だ.ご存じのように,現在の「MSN Messenger」にも,この機能はひっそりと搭載されているが,「Windows Live Messenger」に搭載される予定の共有フォルダは,それとは全く異なり,「ミラーリングフォルダ」とでも言うべきモノになりそうだ.すなわち片方がこの「ミラーリングフォルダ」を更新すると,自動的に相手の「ミラーリングフォルダ」も更新されるという,アップロード・ダウンロードを自動化したフォルダらしい.

 IMが常用されるこの時代.Yahoo!、MSNメッセンジャーの相互接続も発表され,ますます重要度を増してきたIMソフト界に,「Windows Live Messenger」が新たな旋風が巻き起こせるのか,今後も注目したい.


参考資料:



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