明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

楽しい電車

2018-01-30 20:00:00 | ニュース
少し前に電車でBGMというニュースがあった。曲はクラシックとかの無難なものになりそうだが、実に安易な考えだ。くだらない話だと思って相手にしなかったのだが今日、日テレNEWS24をNBA視聴の裏番組で流してたら、コメンテーターの稲川貴大が「一車両に一曲」と言ってるのを聞いて「案外行けるかも」と考えた。良い考えだ。例えば一両目は「ギンギンのハードロック」、二両目は「アイドルのノリノリ・ダンスナンバー」、三両目は「演歌」という具合にジャンルを設定し、乗客はスマホのアプリからお気に入りの曲をリクエスト出来るようにすれば、電車で通勤・通学している利用者は随分楽しめるのではないだろうか。試しにやってみれば、聞きたくない利用者は「音楽サービスなし」車両に乗れば良い。利用者が選べるのなら十分楽しめる話じゃないだろうか。かける曲目やスマホのアプリの使い勝手によっては、ひと騒動起きないとも言えないがそこは電車側の責任でしっかりやってもらえば「大いに盛り上がる」のではないだろうか。

連続してリクエスト曲を流すのであるから、「いま同じ車両に乗っている誰かのリクエスト」に違いないのである。そうなれば、知らない利用者同士でも「これがキッカケで仲良くなる」こともあるだろうし、1時間も通勤していれば「暇つぶしと話題提供」になって大いに一日がハッピーになることは間違いがない。どちらにしても、話題性のあるうちに早速やってみればいいのだ。「検討してから」などと生ぬるい事を言っている「お偉いさん」には、この「面白そう、というスピード感」がとんとわからないのじゃなかろうか、「駄目ならやめれば」良いだけなのに。色んなアイディアがどんどん出てくるロールプレイングというのを苦手とする日本人には中々難しいことではあるが、この多様性というのが生活を豊かにするのである。やってみたけど上手く行かないからやめた、という軽いノリが大事なのだが出来るだろうか。特に会社で上の方にいる「世間の評判を気にして」慎重に行動しいる連中は、これからどんどん加速する世の中のスピードに「置いてかれる」こと必至である。

稲川貴大は音楽で「差別化するのは面白い」と言っていたが、差別化しようというのが「そもそもビジネス的な発想」で彼の限界のような気がする。ただの移動手段である電車が「音楽というメッセージ性の高いツールを介して、利用者と一対一の人間性を持つ」と考えれば、AI化が恐ろしいスピードで我々の生活の隅々まで浸透してきている現代において、言わば「AI電車」の誕生である。そんなこと言って、単なるラジオとどう違うのか?という意見もあるだろう。このアイディアのポイントは、「その車両の乗客だけがリクエストできる」という所がミソである。ある電車のある時間帯に「同じ車両」に乗り合わせているだけでも単なる偶然以上の関係が生まれるのに、新たに「十分に個別化されたグループ」が誕生するのである。若いものでなくても興奮するではないか。

つまり「ハロウィンのパーティ」が現出する、或いは「モーツァルト生誕230年を祝うオフ会」でも良い。このような企画が地方を含めた電車でどんどん実行されていくと、「電車に乗るのも楽しく」なってくる。以前「客がカラオケを歌うタクシー」というのがあったが、人間が複数いればそこにコミュニケーションが生まれるという「神の与えた素晴らしい能力」が、生き物全般の「生命の喜び」をまさに表現しているのである。これらはテロや犯罪とは対極にある「平和」の象徴であるから、人々は「このシステムが原因で揉め事が起きる」なんてことの無いように、お互い精一杯の笑顔で和かに会話し、控えめに行動することに集中したい。自分と違う趣味の人をも受け入れる、というのが「この音楽電車の真の狙い」だとすれば、このアイディアを考えた人は「実に人間を知り尽くした深い洞察力のある人」だと言えよう。・・・というか、私なのだが。

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