荒井秘書官がLGBTQを険悪する発言で更迭された。このニュースに接して思ったことは、この秘書官はきっとLGBTQの人と話したことがないんだろうな、ということである。まあ、件の秘書官は辞めさせられて当然だが、一般にLGBTQの人達へのこういう拒否反応は、只単にそういう人と「話したことが無い」という経験不足から来ているのは間違いないと思う。私の知り合いには残念ながらまだLGBTQだという人はいないが、会って話をすれば「普通の人と変わりない」と分かるんじゃないかと思う。
そういう機会を増やして「古めかしい偏見」を無くしていくためにも、早く「法整備」をして、社会の一員として「一緒に日本を豊かにしていく」ことが大切ではないだろうか。実際に話してみれば、多分、普通の男女とそれ程変わらないと感じると思うのだ(経験がないのではっきりとは言えないが、多分違わない)。
別にLGBTQだからといって、何かオーム真理教や統一教会などの排他的•反社会的な集団の一員と言うわけではない。彼らは至極真っ当な、普通の社会人なわけである。ただ、自分の生まれつきの性についての自覚が「世間では少数派に数えられる」というのに過ぎないのだ。それだけである。他の99%の事柄のことについては、他の人と何ら違いは無い。そして今では、こういう性的マイノリティーの人も含めて「社会の多様性を認めよう」という認識が、世界の先進国での間では一般的に受け入れられている。もはや、いちいち語るまでもない「常識」なのだ。LGBTQだからと言ってどうこう言う人は逆に「少数派」ではないだろうか。
では、岸田政権の中ではどうかと言うと、今ひとつ世の中の動きに比べると「古い体質」から抜け出していない、というのが私の評価である。今まで国会でも何度も取り上げられて議論されている事だから、当然政権内部でも「意見の統一」には注意を払っていた筈である。首相秘書官という立場であれば、岸田首相とはLGBTQへの対応について何度も話し合って、その上で「一致を確認」している筈である。だから当然、荒井秘書官の考えは「岸田首相と同じ」と見るのが世間の評価と見て間違いない。荒井秘書官の発言は、ただ「言っちゃいけないことを表に出してしまった」というだけなのでは。つまり「本当の」失言である。まあ、いつも思っている事だから「素直に出ちゃった」というのが真相ではないか。更迭を発表する岸田首相の顔には、「あれほど黙っているようにと釘を刺しておいたのに・・・」という無念が滲み出ていたと思う(バレちゃった、って顔)。何より「部下の裏切りとも取れる考え方に心底激怒した、という感じ」が全くしてないのがその証拠であろう。
私が岸田首相も同じ穴のムジナだと断じた理由は、次の通りである。
もし岸田首相と新井秘書官の「意見が違う」ような事があれば、こういう事件が起きる前にとっくに辞めさせているだろうし、そもそも自分と考え方が違っている秘書官など「任命するはずが無い」からだ。なのに「言語道断」などと今初めて知ったような口振りであっさり罷免・更迭するというのは、岸田首相の「言っていることと思っていること」が全く違うという、まさに嘘つきの見本のような会見というべきであろう。こういうのを昔の人は「いけしゃあしゃあ」とした態度と言った。言い得て妙とはこのこと。全く持って「国民を欺く」面従腹背の腹黒役人の態度である。嫌だねぇ、こういう人。
岸田首相がLGBTQに対して荒井秘書官と同類であることは、今までの国会答弁でも明らかであったが、いよいよもって「今回の一件」で白黒ハッキリした感じである。首相がこの期に及んでも「自分はLGBTQの味方」であるかのような物言いを今後も続けるつもりなら、自民党も岸田政権にサッサと見切りをつけて交代させないと、次の選挙では「マジヤバい」ことになると思うよ。特に、若い人に嫌われたのは痛いと私は思う。とにかく朝のワイドショーでは、岸田首相は総スカンだったことを報告しておこう。
岸田首相も、ついに「馬脚を現した」と言うべきか?
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