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明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

コロナウィルスを正しく評価する「最終作戦」はこれだ!

2020-03-25 21:42:13 | ニュース
先ず前提として、コロナは SARS や MARS と異なり潜伏期間が長く、無症状でも感染させるという点が特徴だ。この違いがコロナとの戦い方を難しいものにしている。だが、致死率は SARS の10%(感染者に対して)に比べて、大凡2、3%位だろうと見られている。ちなみに、季節性インフルエンザは0、1%と低い。これはワクチンや特効薬の開発が効果を発揮していると思われる。これらの数値を見ると SARS 程じゃないが、例年のインフルエンザよりは相当危険だと言える。ところがコロナの死亡者の内訳を見ると、高齢者、特に70才80才以上の場合に8%から15%と致死率が跳ね上がり、年代によっては SARS 並の脅威があるので深刻だと言える(ちなみにスペイン風邪は死者率30%(全市民に対して)と非常に危険なウィルスだが、特に「青年層に死者が多く出た」点で今回のコロナと違っている)。

以上、大体のことを知った上でコロナウィルスの評価および対処法を考えることにしよう。まずコロナウィルスの感染ルートを解析してみる。

1、コロナは中国から日本に入った。春節で大量移動した観光客は日本にもやってきて、ウィルスは全国の観光地や人口密集都市に「バラ撒かれた」と推測される。この時点で既に日本にいくつかの感染スポットが出来ていた(北海道が感染者が多い理由はこれだろう)。

2、そしてコロナは「1から2の再生産率」で人から人に感染していくから、全く何の対策もしなければ「武漢のような感染爆発」が起きてもおかしくない。日本人はこういう事に「異常に敏感な民族」だから、あっという間に恐怖が広まって、手洗い・マスクの励行がウィルスの感染をブロックしたのは間違いない。

3、武漢の閉鎖に始まった中国の異常なまでの処置の速さに日本も恐れをなし、クルーズ船の対応に見られるごとく「ウィルスを乗客乗員ごと船に閉じ込める」作戦に出た。これが裏目に出たのはニュースの通りである。

4、そして武漢・浙江省の入国者を対象にした水際対策が不十分と非難された政府は突然、小中学校の全面休校を要請する。安倍首相が、この「医学的に意味のわからない要請」に始まり、日本中の「人の集まる」催しを全面自粛する方向でウィルスを封じ込めようとしたことは、まあ「一定の効果」はあったとは思う。つまり、オーバーシュートを防ぎ、緩やかな感染カーブでコントロールすることに成功したように見える(その代わり、経済がメタメタになって、オリンピックも延期と大打撃である。私は決して最良の方法だとは思ってはいない)。

5、ウィルスは人間の上気道から肺に侵入し、最終的に肺炎を発症する。この時「若くて免疫力が強い人」に感染したウィルスは増殖できなくて、咳もそれほど酷くなく、知らないうちに治癒してしまう。無症状と軽症患者が合わせて8割もいるというのは、このためである。一方、重症・死亡者は高齢者と持病がある人に集中している。この人達はウィルスの毒性に対抗できず、咳などの症状も激しいから結果として「人に伝染る確率も高い」と思われる。クラスター発生の主な原因は、「この中高年の患者」だ。感染症のウィルスは宿主の細胞が弱って増殖する限界に達した場合、新たなターゲットを求めて咳などの体液に包まれて「外に飛び出す」と理解したい。このウィルスは「免疫から攻撃」されてないので「ピンピンしている」のだ、と私は思う。つまり、ウィルスにも弱ったウィルスと元気なウィルスの2種類があるのだ。元気なウィルスは高齢者から出てくる。ただ、死亡している人は80才前後の弱った人なので、それ程「出歩かない」から遭遇することは余りない。最も危ないのは「中高年の咳をしているオジさんオバさん」だ(町中でコロナに感染しないためには、これらの要注意人物には「絶対近づかないこと」である)。

6、さてこれらの経緯を踏まえて、ウィルス対策を考えてみよう。国民全体の感染割合と重症・死亡者の割合は「実はそれぞれのウィルスで一定」である(私は、そう考えた)。コロナウィルスも例外ではなく、これを小さくすることは「特効薬が無い状況下」では不可能なのだ。つまり、コロナウィルスの感染者数が最終的に全国に広がった場合、1億4千万の日本国民に対して3%=420万人が感染し、その3%=12万6千人が重症化・死亡する。これは「どのように対策しても」トータルでは結局同じになるというのが、私の「コロナ理論」だ。つまり、これがコロナの「最大リスク」である(政府は一向に、この最大リスクを発表していない)。我々は、ある程度の死者数を「想定内」として受け入れなければならないのである。

7、そこで、この「最大リスク」を避け、出来るだけ「軟着陸」させる方法を検討しよう。例えば、a. 地域的な防御である。日本は島国だから、水際対策は一定の意味を持つ。しかし新たな感染源が入国しないだけで、既に「入ってしまっているウィルス」は止められない。そこで、b. 国内で武漢封鎖並の処置をする。しかし、クルーズ船と同じ事を「都市で行う」のは、国民感情からして「多分、無理」だろう。つまり、地域を封鎖してウィルスを閉じ込める作戦は、「封鎖都市内の市民を見殺し」にする作戦なので、実行出来ないのである(小池都知事は首都ロックダウンを口にしたが、実際問題としては全然「不可能」だろう)。

8、そこでようやく「集団免疫」という考えである(私はこれが唯一の解決方法だと考える)。もしウィルス蔓延を放置して集団免疫を社会が持つまで放っておくと、最初に言った「最大リスク」に近いオーバーシュートが起きて、治療しなくてはならない重症者用のベッドが足りなくなり、イタリア並の医療崩壊が起きてしまう。英国も最初はボリス・ジョンソン首相が集団免疫を唱えていたが、余りに急激に感染が広まってしまって、今は封鎖作戦に切り替えている。

9、だから感染の速度を緩やかにしながら「6割感染」まで待つ、というのがベストな選択である。免疫力を持った人が増えるに従って、感染度合いは減ってきて自然に収束するはずだ。そのコントロールをどうやるか、が「カギ」である。その丁度良いヒントが「イタリアと韓国」にある。

10、イタリアは実は日本に次ぐ「高齢者社会」なのだ。今回のコロナの死亡者も圧倒的に高齢者が多い。一方韓国は若者の割合が日本やイタリアと比べて「ずっと多い」のが特徴だ。この「年代別の社会に占める割合」がとても大事で、この記事でも最初の方で言った通り、若年層でのコロナ患者は「殆どいない」のである(ここが注目ポイント)。よって、感染を緩やかにコントロールし、しかも社会が「集団免疫」を持つまで拡げるとなると、「65才以下の年齢」の者だけの集団に感染させるの「が最も適切な方法」だと結論する(誰が考えても、そうなる)。これなら経済も通常に回って「GDP」もそれ程下がらなくて済むし、何より「国民の活気」も戻って来て、オリンピックだって「普通に開催」出来る筈である。経済が回ればウィルスへの恐怖も小さくなり、多分、コロナも季節性インフルエンザ並の病気だと「気にもとめない」生活に戻るのでは、と期待できる。

11、その結果、数ヶ月後に「集団免疫」が出来てきて、特効薬やワクチン開発が間に合わなくても「十分ウィルスに対処できる強靭な社会」が出来上がる。そうすれば65才超の高齢者も徐々に自宅隔離を解除されて、晴れて「ウィルス撲滅宣言」が出せると考えている。これが私の「コロナ撲滅レシピ」である。

結論:コロナによる死亡者は、一定数必ず出る。その最大リスクを政府は発表するべきだ。その上で感染を徐々に拡げ、集団免疫を獲得する方法として、

1)65才以下「のみ」に、社会活動を制限する。
2)例え重症者が出ても「若者主体」だから比率は低く、医療崩壊も防げる(これは韓国でも実証済みだ)。
3)隔離している高齢者のケアを集中して行う
4)自然終息を待つ

以上である。

で、一定数の死者に関しては「冷酷なようだが、雷に打たれたと考え」て諦めるしかないだろう。個人にとっては、「死」は避けるべき最大のものかもしれないが、社会全体を数値的にとらえるべき「為政者」から見れば、「リスクマネジメントの対象の一つ」に過ぎない。これを「人の命は地球より重い」と非難する人は大勢いるだろうと思うが、癌・心臓脳血管疾患と並んで死因のワースト3である「肺炎で死亡する人」が、年間12万人もいるという現実をどう見るのか。80才を超えた高齢者が何の病気で死に至ったかというのは私には余り興味がなく、それが「救えなかった命」だとは思わない。言うならば、ほぼ「老衰」と言って良いレベルの死だ。死ぬことは、本人も既に「考えている年齢」である。要は「静かに、従容として死を迎えること」ではないだろうか。その意味ではコロナで肺炎というのは、余り「嬉しくない死に方ではあるけど、まあ仕方ない。どっち道、我々は死ぬのである。早いか遅いかの違いだけなのだ。だから早いとこ「若者社会」に日本を持って行き、これを機に「活気ある力強い社会を作ろう」ではないか!

追記:今日、BSでやっていた「森下竜一」大阪寄付講座大学教授の開発した「新型コロナのワクチン」が承認されれば、コロナ禍に怯える日本人への強力な朗報となるだろう。まずリスクの大きい高齢者から試し打ちしていって、様子を見ながら全員に広めていくと「効果を最大限になる」と思う。副作用もないらしいから政府は最大限のスピードで承認するべきである。のんびり安全性云々などと言っている場合では無い。安倍首相よ、そこんところ間違えるなよ!

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