明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフスイングの悩みあるある(2)アーリーリリースを根本的に治すには?

2023-01-28 13:43:34 | スポーツ・ゴルフ

今日見つけた動画は「ひぐけんゴルフ」である。この人はとにかく「説明がシンプル」だ。取り上げるドリルがどういう動作を目的としているか、一目で見て解りやすいから練習にも力が入る。ドリル自体は単純な動きの反復なので、ドリルそのものをやるのに「練習が必要」なんてことはない(そんなドリルは最悪だ)。なので、ちょっとしたスキマ時間に部屋で出来るのが嬉しい。但し、効果はしばらくやらないと出ないそうなので、先ずは「地道な練習」をするのみである。この辺は正直で好感が持てる。

なお、「ひぐけんゴルフ」は動画作りに余計なお笑いやウンチクなどを入れないので、改善ポイントを早く見たい年寄りには、持って来いだと思う。是非、YouTube でご覧になって頂ければ納得されると思う。お勧めである。

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さて、先ずアーリーリリースの原因だが、素人はインパクトまで出来るだけ「手首の角度を我慢して」曲げておこうとしていても、ついつい最後のインパクトの瞬間にやっぱり手首が伸びてしまって、一番「カッコ悪い」アーリーリリースになってしまう。これは意識してやっている訳じゃないので「なおさら治らない」のだ。私は、これは「インパクトのイメージ」がそもそもハンドファーストになって無い為に、本能的に手首を伸ばして「当てに行って」しまうのが原因だと考えた。つまりインパクトでクラブを加速し、その勢いで「パチン」と球に当てるゴルフである。アマチュアはこれが圧倒的に多い。

我々は先輩たちから地面にある球を「空中に上げて」遠くに飛ばすためには、加速して下りてきたクラブを「インパクトで手を止め」、その反動で「クラブを走らせ」ヘッドスピードを上げて飛ばせ、と教わってきた。しかしその考えは今ではちょっと古いと言える。今風の理論では「体を速く回転」させ、その「回転力で飛ばす」方が効率が良いと教えられる。まだ私はその「理論の恩恵」を充分には味わっていないが、ダフリやトップやスライスやフックといった、ゴルフに付き物のミスを防ぐ効果は確かに有りそうである。

で、インパクトで手を止めて「クラブを走らせようとする事」がそもそものアーリーリリースの「直接原因」であるから、インパクトで手を止めないインパクトを覚えるのが絶対条件だ。つまりインパクトでは手を止めずに、むしろダウンスイングのスピードを「そのまま減速せず」に振り切る、というスイングである。インパクトではヘッドがボールに当たって、衝撃で一瞬ガクッとヘッドスピードが落ちるが、「左手の引っ張りと右手の押し込み」でそのまま振り切ることで、強くて速いボールが打てる。

例えて言うならば10トントラックが、軽自動車を「重さで吹き飛ばす」イメージである。勿論、その際はハンドファーストが最も効果的なインパクトであるのは間違いない。

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以上を踏まえてアーリーリリースを治すドリルは、

1、インパクトで手を止めないドリル

最初普通にアドレスした後で、クラブを少し倒しハンドファーストにする。そうするとクラブが「地面から浮く」ので、その分頭を下げるのがコツだと言う。この頭を下げるというのが、上手にハンドファーストに打つには必須だそうだ。この時、下半身は軽く回すが、上半身は「そのままの形を崩さない」のがポイントである。この形を一回作ってからバックスイングして、ハーフスイングぐらいの力感で軽く打つ練習を一時間ぐらいすると段々感覚が掴めてくるらしい。

この時にインパクトで手を止めるんじゃなく、左手を引っ張り続けながら、右手はポールヒットの衝撃に負けないように親指を地面に向けて押し込むようにして、クラブスピードが落ちないように振り切る。ハンドファーストでヘッドを立てた状態のまま、手首を返さずにボールを「包み込んで飛ばす」イメージが良い。このドリルはインパクトのイメージを頭に叩き込み刷り込む為のものなので、飛距離は50ヤードくらいを「低く」飛ばせれば良い。この時、「下半身の回転とグリップ位置、肩の回転と頭の位置」などを確認しながら打つのがポイント。

上半身は「軸=頭と背骨の方向」を変えずに、その「軸を中心にして」肩を回転させるのが大事だ。なお、軸は右に側屈していて、下半身とはウェストの辺りで折れ曲がっているのが正しい。

2、壁押し付けドリル

次は今回の目玉である「アーリーリリース」を治す為の手首の使い方・力の入れ方の練習だ。素人は右手を「親指側の方向」に曲げてクラブの角度を保とうと力を入れるために、振り下ろすと逆に「クラブに慣性が働いて」キャスティングしてしまい、上手く行かない。この場合、曲げておこうとするのではなく「力を入れる方向」を変えることで上手く行く。そこで、壁を右側にしてトップの形を作り、それからグリップエンドを「遠くに押し出す」ようにして「壁に押し付ける」練習がお勧めだそうだ。このドリルを毎日10回・3セット続ければ、自然と正しいダウンスイングの「下ろし方」が身に付くと言う。力の強さは全力の「6、7割」が良いらしい。結構力を入れて押している。

なお、これは下半身を回転する時に上半身も一緒に回ってしまって「捻転差」がなくなってしまい、そのためにクラブの「インパクトまでの助走距離」が足りなくなって、早めに手首を解いてしまう原因になっている。結果、典型的なアーリーリリースになるという訳だ。このドリルをやることで肩の回転の「タイミングを遅らせ」て、助走距離をる稼ぐことが出来るのである。これは非常に重要なポイントであるから、出来たら毎日やって体に覚えさせたいドリルだ。

これをスイングの分解写真で言えば、下半身が正面を向いた時「肩は右を向いて」いなくてはいけない、になる。なおこのドリルでは、トップでは「胸と腕の三角形」を崩さずに保ち、切り返しで少し「反動をつける」ようにしてから「壁に押し付ける」とタイミングが覚えられる。私はこの「壁押し付けドリル」をちょっとやってみたが、その効果がすぐ「インパクトのイメージ改善」に直結したので、現在私の「いち推しドリル」になっていると言っても過言ではない。

これで、毎日この2つのドリルを練習して、次回のゴルフパートナーでのレッスン時に「ハンドファーストとアーリーリリースの改善」が上手く出来ているか、確かめることにしたい。楽しみである。

なお、実際の練習は「2」の壁押し付けドリルーやってから、「1」の手を止めないドリルをすると効果が出やすいのでお勧めだ。



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