明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

考えるヒント(1)バス園児閉じ込め防止策

2022-09-30 16:06:42 | ニュース

政府は全国の送迎バスに置き去り閉じ込め防止機器を設置させると決めた。その費用は政府が出すという。まあ、ちょっと遅いような気もするが、岸田政権の政策としては「まだ早い方」であろう。最近では、松戸でまた子供が行方不明になっているといいうから、「全体的な児童保護システム」の構築が必要であるが、とにかく何らかの対策を実行するのは悪い事ではない。だが、総額でいくらになるのか知らないが「もっと簡単で費用もかからない方法」があるのにそれを検討せず、何故「お金の掛かる装置」を採用したのだろうか?。ここに「自分で考えない」という、お役所仕事の根深い体質が現れていると思う。

要は、運転手がバスの最後尾まで行って、全部の座席を確認すれば済む話なのだ。それをうっかり忘れるから「ヒューマンエラー」という。だからボタンを押さないとベルが鳴る装置で、嫌でも「後ろまで行かせよう」という考えなんだろう。アメリカ人の考えそうなことだ。まさに「家畜の誘導」と一緒である。情けない話だが「うっかり」というのは誰でも経験することだから、例え千円でもきちんと費用をかけて、万が一であっても事故が起きないようにしたい、との考えなのだろう。その意識は正しい。

だが余りにも「人間の尊厳」に対するリスペクトが欠けているとは思わないだろうか。そこで僭越ではあるが、私なりの提案を書いてみたい。

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実はこないだ、ゴルフパートナーのフィッティングセミナーに行くとき「丁度ゴミ出しの日」だったので、ゴミ袋を持って専用ボックスに入れてから行ったのである。ところがゴミ出しの事に気を取られて、「うっかり」家の鍵を掛け忘れたまま出かけてしまった。家には玄関に財布とクレジットカードとマイナンバーカードと運転免許証と・・・、とにかく「盗まれたら超面倒くさい品物」が置いてある。どうしよう!

気が付いたのが20分程歩いてからだったので、家に戻っているとセミナーに間に合わない。仕方なく「運を天に任せて」そのままゴルフパートナーに向かった。この辺は私の「なるようになるさ」精神の表れである。結果は「泥棒に家に入られることはなかった」ので事なきを得たわけだが、「うっかり」の怖さを嫌というほど味わった一夏の経験である(百恵ちゃんとは関係なかった!)。

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何で「うっかり」が起きるのかと言うと、丁度鍵を閉めるときにタイミング悪く「他の事に気を取られる」からである。鍵を閉めるときは鍵の事を頭に浮かべて「集中していなければ」ならない。だが、集中する前に「つまり、鍵を閉める一連の動作に入る前」に他の事に考えが移ってしまっているのが現実なのである。だから鍵を閉めることを忘れないためには、鍵と関係ない「別の事」をセットでやるようにしなければならない。それを完了しないと鍵を掛けたことにならないような何かを組み合わせることで、ダブルチェックとするのである。

一つは政府の考えているような「最後尾まで行かせる」ことだ。これなら「うっかり」忘れてもブザーが鳴るから気が付く寸法である。しかしお金がかかるし、非人道的だ。

それで私の考えた方法は、昔ながらの「点呼」である。「何々君・何々ちゃん」と一人ずつ名前を呼んで園児が返事する方法を取れば、確実に閉じ込め防止になるしお金もかからず、さらには「とても人間的」な方法だと言える。先ほどの私の家の鍵かけ問題は、家を出て最初の角を曲がった所で「もう一度鍵を掛けたか確認する」ことで解決した。私の家の鍵は財布にくっ付いているので、財布を持っていれば鍵は身に付けている。鍵の事さえ思い出せば、認知症ではないから「当然、鍵を掛けたかどうか」は思い出せるというわけだ。財布に注意を集中するという作業 → 鍵を掛けたか思い出す、という仕組みである。一人暮らしだからこうするしか方法がないが、もし二人いるのなら「もう一人」が鍵かけた?と聞けばすべては解決する。

そこで送迎バスの運転をする人が園児を送り届けたら、受けとる担当者が立ち会って「点呼」し、全員いることを確認したら「送迎日誌に何人」と書き込んで、運転手の名前と受け取った担当者のサインをして完了とする。必ず2名で確認することで、万一のミスを根絶するのである。例え園児が30人いても必ず実行すれば、園児の置き去りなどは発生しないのではないか。勿論、降車時に全員降りたかどうかを確認するのは当然である。今回このことがなおざりにされていたから事故が起きた。基本を守ったうえで、さらに「二重三重のチェック」を取ることが、人命を預かる者の最低限の責務であることは言うまでもない。

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なお、児童の安全保護の問題は、小学生以下の児童・幼児「全員に GPS をつける」ことで解決できると考えている。勿論費用は国家が負担するのである。要するにお金がないから使ってないわけで、送迎バスに機器を設置するくらいなら、GPS をつけた方がより確実で「しかもどんな場面にも有効」だから、この方が良いのは誰でも分かるであろう。岸田政権の英断を願う。ちなみに GPS をつける年齢だが、私はよちよち歩きをし始めたら「ブレスレット式の GPS を腕に付ける」のが良いと思う。親はいつでも子供の位置を確認できるから安心である。

こないだの富山の件やちょっと前の道志町の件、さらには今度の松戸の件のような「行方不明事故」を起こすのは、安全管理システムが行き渡ってないからだ。議論している場合ではない。全部の子供の「すべての安全問題」を一挙に解決する「 GPS の全児童への支給」を、一刻も早く政府は検討して貰いたいと私は思う。いや、検討するという回答にはもう飽き飽きした。すぐにでも予算要求を今国会に提出することを要求したい。


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