明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ニュースに一言(25)安倍晋三国葬儀の問題点と総括

2022-09-28 15:08:19 | ニュース

1、安倍元首相は好きだけど、岸田首相は大嫌いとの結論

ネットでは「菅前総理」の弔辞に感動したという意見が多かったのに比べて、岸田首相の弔辞は「心がこもってない」とボロクソである。菅氏が自分の言葉でせつせつと思いを語ったのに比べ、岸田首相は官僚の作文をただ読み上げるだけ、という印象だった。勿論、いちいち言葉を区切ってだらだらと抑揚なく読み上げる岸田首相のスタイルからして、全く聞く者の「心に響かない」話下手というのはある。が、それにしても、である。

菅氏退陣の時は「菅では戦えない」と批判的だった議員連中も、今回ばかりは岸田首相に「愛想を尽かした」のではないか。次回の内閣支持率がどうなってるか今から楽しみだが、過去にない「とんでもない数字」になっているんじゃないかと、今からワクワクが止まらない(お宅も悪よのう!)。安倍氏のお別れの会が岸田首相へのお別れになってしまった、という「お粗末な結果」の国葬儀でした。

2、実体は国葬ではなく、単なる国葬儀という「内閣主催の行事」に過ぎなかった

決定的だった事は、あれが国葬儀という「行事」だったことである。安倍氏の死を弔問外交など、とことん「政治利用」した岸田首相への批判はとても強い。テレビ放送で見た限りでは、政府あるいは首相としての存在感を示すパフォーマンスの場になっていて、国民の哀悼の意、安倍氏との別れを悼む気持ちを表わす場という感じは、全然受けなかった。単なる行事なんだから「お金の問題」は癒着とか使い過ぎなど、集計が済んだ段階で「きっちりと追及する」のは当然である。

しかし野党が息巻いているような「国葬をすべきだったかどうか云々」との論議は、国葬じゃなかったんだから、もう取り下げたほうが良いと思う。今となっては、あれは「国葬じゃ無かった」、で正解。取り立てて騒ぐほどの「深い意味」はなかったのである。政府の公式記録も「国葬ではなく国葬儀」との見解だそうだ。単なる内閣の行事だから、今後はそのつもりでレベルを下げ、粛々と会計検査院などの調査を受けさせるのが適当と思う。安倍氏も歴史的評価としては、残念だが戦後二人目の国葬「じゃなかった」となる。何か、よけいに痛々しく見えるけど、これが岸田首相の悪意でないことを祈る。

3、一回家族葬で葬式を出してるのに、またやるというのはどうなのか

正式なお葬式は済ましているので、呼び方は何と呼ぶか別にして、内容的には「お別れの会」である。それならばもっとお別れ会に相応しい「アットホームな雰囲気」があって然るべきではないかと思った。特に、白い制服の儀仗兵が隊列を組んで進行する姿は余りにも演出過剰で、何だか「北朝鮮の強制セレモニー感」が強すぎて、私的には違和感しかなかった。形にこだわって盛大にしようとするあまり、せっかくの「弔問客の悼む気持ち」が伝わらなかったのは残念である。いったい岸田首相は何をどうしたかったのか。今日も弔問外交とやらで30人ぐらいに挨拶するらしいが、ダシに使われた安倍氏こそ「いい迷惑」だ怒っているかも。

そもそも前回の総裁選では、安倍氏は岸田首相より「高市氏」を推していた。岸田首相は安倍氏の路線を継承するとか言ってるけど、心の中は「よーし、これからは俺の時代だ」位の事は考えているはず。だったら家族葬などやらず、最初っから「国葬儀」を強行すべきだった。そうすれば、国葬どうこうの議論が出ても日本人としては「葬儀自体に反対」は出来なかったと思う。エリザベス女王の国葬も、「国民の弔意」が最高潮の間に行われたから、あれだけの感動的な葬儀になったのである。

安倍氏の場合も銃撃による死亡という事件の衝撃が余りにも激しかったから、それが世論を駆け巡っている間に国葬儀するなどしていれば、きっと「感動的な盛大な葬儀」になったものと想像する。しかし安倍氏の家族葬が一旦行われて国民の興奮も一段落しし、世論も「統一教会」とか別件の追及が白熱して話題沸騰する最中に行われたから、二度目の葬儀でもあり、どこか「場違い感」が強く出てしまったのは否めない。悲しさも二度目なら半減する。

よって今回の国葬儀は、私が見るところ岸田政権の人気取り政策が裏目に出た「大失敗行事」と思う(東京オリンピックと同じ轍を踏んじゃったね!)。これからは単なる「人員とお金の無駄遣い行事」と成り果てて追及されるのでは、と言える。みじめな話だ。「聞く力」をアピールしていた岸田首相だが、もう誰からも「聞いてもらえない人」になっているらしい。もしかすると首相の座もそう長くはないかもね。これは菅氏の返り咲きもあり得るか?

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総括:国民の50%以上の反対を押し切って強行した国葬儀は、何の成果もあげないまま「莫大な無駄遣い」だけを残して終了した。多分、人々の記憶にも残らないで歴史の闇に消え去っていくのだろう。こうなったのはすべて、岸田政権の民意離れによる「罪」と言える。この際国民は統一教会まみれの自民党と、失敗だらけの岸田首相に見切りをつけ「一旦、政権を野党に移してみたら」どうだろう。「政権をまかせられる野党」が無いと国民が手をこまねいている間に、国民などそっちのけで自分たちのことしか考えない自民党を「好き勝手にのさばらして」しまったのだ。

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皆さん、いい加減に目を覚まそうよ。国民の意見に耳を傾ける「真面目で誠実な政治家」を、そろそろ国会に送り込もうではないか!


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