堤腕法の場合、筆を持った手の手首内側の外側の骨あたりを紙に擦らせるように載せて書くことが多いのですが、行を変えた時に墨をこすってしまい、台無しにする危険性があります。
賞状なら左の行から書くのもありですが、俳句や短歌、詩となるとそうは行きません。
映画で言う所の『順撮り』同様に、
『順書き』でなければいけません。
映画の場合は予算と時間の都合上、止む無くというのが理由なので、書でそれをやる必然はないのです。
つまり、こすって台無しにするのを避けるために逆から書く事は必然ではないのです。
ではどうすれば?
よくやるのが、ティッシュで吸い取ってから書き始める。
これは便利なのですが、ムラのある吸い取り方をされてしまうことがあって、それによって線が死んでしまうというリスクがあります。
危険ですね。
次の方法は、
紙に手首を付けずに浮かせて書く。
細字でなければ書けるという思います。
では細字だったら?
やっぱり紙を載せて手首を付けて書きます。
それじゃティッシュのリスクと変わらないじゃない?
と疑問が、、、
安心してください。
履いてますよ!
あ、失礼、、、、
書いている紙と同じ紙を敷いてその上に手首を置いて書くのが一番よいでしょう。
吸い取り方が同じだからでしょうね。
ただし、表と裏で吸い取り方は違いますから、それは試して掴んでみてくださいね。
多ければ裏を、少なければ表を使うのがよいかもしれません。
筆を一旦止めるわけですから、感情の流れを一気に書き上げる事は出来ませんが、気を途切れされないように心がける事が肝要ですね。
散らし方によっては左側から始める場合もありますから、それに従ってくださいね。
大切なのは、『順書き』です。
当前、ですけどね(笑)