てんとう虫の歳時記 2

主に狭山丘陵の野鳥、昆虫、植物などを写真を中心に綴ります。

五倍子

2012年08月07日 10時40分33秒 | インポート

ヌルデの虫こぶを見つけた。

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葉にヌルデシロアブラムシ Schlechtendalia chinensis が寄生すると大きな虫?(ちゅうえい)を作る。虫?には黒紫色のアブラムシが多数詰まっている。

この虫?はタンニンが豊富に含まれており皮なめしに用いられたり黒色染料の原料になる。染め物では空五倍子色(うつふしいろ)とよばれる伝統的な色をつくりだす。

インキや白髪染の原料になるほか、かつては既婚女性、および18歳以上の未婚女性の習慣であったお歯黒にも用いられた。

また生薬として五倍子(ごばいし)あるいは付子(ふし)と呼ばれ腫れ物、歯痛などにもちいられた。但し、猛毒のあるトリカブトの根も付子であるので、混同しないよう注意を要する。(トリカブトの方は「ぶし」または「ぶす」と読む。「付子」よりも「附子」の字を当てるのが多い。)


過去の記録はこちらから。

http://pub.ne.jp/wasi7/?search=36182&mode_find=word&keyword=%E3%83%8C%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B7




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