感想:ダンガンロンパ1

2013-12-08 01:23:48 | ゲーム(その他)


ダンガンロンパ1・2 Reload 公式サイト

Vitaの1・2カップリングを買ったのだけれど
とりあえず1のみクリアしました。

先にアニメ版を観たという前提でのプレイ感想。

アニメは色々とゲームそのままの演出が組み込まれていたけれど
ゲームをやったら逆に「アニメ的な演出が多いじゃん!!」なんて思ってしまった。

もちろん、アニメはアニメで良いところがあって、
素晴らしい声優陣の演技がフルボイスで味わえる点。
モノクマのすっとぼけたアクションがきっちり作られていた点。
ゲームでは文章のみで表現されていた、キャラの異常な動きなど
アニメはアニメでだいぶ気合を入れて作られていたのだなぁ。


というわけでここからはゲームの感想。


現代風のスタイリッシュなテキストが実に上手い。
劇中によく出てくるネットスラングも
読んで不快にならないものがチョイスされているし
いわゆる「キャラ属性」がしっかりトリックに絡んだりするので
いまどきのネット事情を知らないと楽しめないのが難点かも。


内容が内容だけに、あっさりと人が死ぬのだけれど
死体が発見された直後も天然キャラがアホギャグをかましたりするし
この緊張感のなさは逆に安心できる。
ミステリとギャグは意外と相性がいいんだよね。

どのキャラも魅力的なので、不条理な殺し合いで
次々にキャラが減っていくのが寂しく、それがまた良い味わいになっている。


で、事件の解明シーンにあたる「学級裁判」。
裁判内で次々新事実が出てくるので
前の段階で犯人を当てるのは不可能に近い。

とはいえ、伏線はきっちり押さえているので
ミステリの意外性は生かされているし、理不尽だと腹を立てることもない。

まあ自分はトリックも犯人もわかった上でのプレイだったので
アニメをなぞるだけになってしまいサプライズがなくて残念。
そういや主人公役の緒方恵美がゲームを先にプレイしろと忠告してたっけ…。

しかし、議論の中の矛盾を突く爽快感や
解明までに数々のミニゲームをこなしていくスピード感は
過去のアドベンチャーゲームにおいても類を見ないシステムによるもの。
実際にはゲーム側でリードしてくれているにもかかわらず、
「自分で頭を使って答えを導き出している」という気分にさせてくれる
システムとバランスの調整はすごい。
問題に正解した時の「それは違うよ!」「これが僕の答えだ!」
といったカットインはメチャクチャ快感。


いやー、アニメを先に観ていたにもかかわらず、
ものすごく楽しめた。


この作品全体の雰囲気を大きく支配しているのが
マスコットかつ黒幕の「モノクマ」の存在。

大山のぶ代の声ありきで作ったモノクマのキャラは素晴らしすぎる。
下ネタやブラックなネタを平然と同じテンションで演じきる
大御所の貫禄をあらためて思い知った。
ここにきて第二の代表作が出てくるなんて、世の中って不思議ですね。

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