2024夏アニメ感想

2024-07-18 21:47:11 | アニメ特撮


各1話感想!


推しの子(第2シーズン)

さすが気合が入ってるなあ……。
ちょっとした所作すらぬるぬる動かす余裕。
前期のインパクトに対してどのように補填していくかが見ものだけれど、
なんじゃあのやる気のないOP曲は。



SHY(第2シーズン)

Aパートすげえ気持ち良かった!!
ヒーローアニメとしてのテンポの良さとスカッとする演出。
ここからの内容は色々と辛い部分も出てくるが
先を知っているぶん安心して観れるw



時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

なんでこんなクソみたいな内容の作品が売れてるんだ……?
中身がキモオタなのに外面が美形なだけでモテる男に共感できねえわ。
ヒロインの声優が上坂一択なのはまあわかるけど
そこをあえて別な声優が演じたほうがNTR感があって良かった気がするw



小市民シリーズ

これの原作小説が狂おしく好き。直木賞作家!!
アニメにするとこうなるのかーという納得感があっていいね。
小説を読んだときに衝撃を受けた二人の距離感が綺麗に再現できてる。
原作だとかなり初期型のガラケーだけどスマホになっとるやんw



真夜中ぱんチ

またYoutuberネタ!! 年寄りには共感がむずかしい!!
内容自体は古くさいコテコテアニメのノリだけど、脚本がうーんって感じ。
新人脚本家なのかと思ったら劇団主催の大ベテランなのかよ。ひぇ。
実績のある人ならここから面白くなっていくんだろうな。
あとEDの歌が流石に上手くてびびったw



恋は双子で割り切れない

観る前は勝手に双子同士の男女がスワッピングする内容かと思ってたけど
単純に双子女子に挟まれる陰キャ男の話か。
定番のエロいラブコメに持って行かずに割とシリアスなのが良き。
へたくそなパロディはウザいが、延々続くポエムにいつの間にか引き込まれた。
疲れたときに紅茶を淹れながらのんびり嗜みたいアニメ。



菜なれ花なれ

青や赤の縁取りが気持ち悪りぃな。
『凪のあすから』は世界観としての意味があったから良かったのに。
あと病気?のキャラで現実舞台のリアリティを出そうとしてるのに
パルクールのトンデモ描写のせいでどっちつかずになってるのはイカンだろ。
とまあ、文句はつけたがなんだかんだで期待はできそうな感じ。



かつて魔法少女と悪は敵対していた

雰囲気全振りの解りやすさと潔さ!!
イノセント系ヒロインは好きではないけど
ギャグ寄りの不遇設定がうまいこと生きてるな。
つーかヒロインに中原麻衣の起用はどういったこだわりなんだろう。




今期は今のところ自分にぶっ刺さる作品を拾えなかったので
余裕があればもう1本くらい追加したいのだけれど、
ここ最近のプライベート時間の圧迫っぷりがやばい。
かといって1.25倍視聴とかもしたくないしな……。

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感想:推理大戦

2024-07-15 18:13:28 | ミステリ





推理大戦 似鳥 鶏 2021年作品



一日に3店舗で1冊ずつタイトル買いして、
そのうち2冊が同じ作者なんてことある……?

そのくらい、タイトルのダイレクトさが秀逸な似鳥鶏の作品。


~~あらすじ~~

無限の情報に基づいた完全の分析を行うAIの使い手。
思考と身体能力を数十倍に引き上げるクロックアッパー。
野生をも超える五感を用いた現場操作と状況再現の能力者。
相手のあらゆる嘘を見抜く魔眼の持ち主。

常識を超えた能力を持つ探偵たちが世界から集結し
日本の北海道で開催される聖遺物争奪ゲームに参戦する。





「あーFateのパクリねー」と言うのは簡単なのだけれど、
推理小説にチートバトルを持ち込んだ度胸と発想力は評価すべき。



前半はそれぞれの探偵が起こった事件を華麗に解決してその能力を強く印象付け、
聖遺物ゲームへ参戦する過程が描かれる。

そして、聖遺物ゲームの開始とともに発覚する殺人事件。
探偵たちは己の能力を駆使して解決を目指す。



前半に各探偵が奇妙な事件の数々を独自の能力を使って華麗に推理していく様は
いかにもチートものといった感じで読んでいてとても気持ちが良いのだけれど、
肝心の決戦がなんともがっかり。

強引などんでん返しありきで作られた物語のレールに乗せられたせいで
常識外れの能力がまるで生かせないまま終わってしまう。

結局、チートものって演繹的にどんどんインフレするのが面白いわけで
最初から真実が決まっている推理小説とは根本的に合わなかったな。
後半で「すべてを司る」的な能力者が出てきたのは面白かったのに
それすら生かしきれなかったのも残念。



作者本人が自信作と言っているところ申し訳ないのだけれど
前半の探偵集結で高めていく期待感とは裏腹に
登場人物が揃ってからの後半の決戦部分はまったく面白くなかった。



けれども、個性豊かなキャラクターは魅力的だし、軽めの文章は読みやすいし
軽妙なボケツッコミも楽しかった。

もちろん、意外な真相とそこへ至るための伏線という
推理小説としての組み立てはしっかりできているので
刺さる人には激烈に刺さる作品になっていることもまた確か。

こういう意欲作に挑む作家は大好きだ。




満足度(星5個で満点)
文章   ★★★☆
プロット ★★★
トリック ★★

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2024春アニメ感想 まとめ

2024-07-06 10:38:57 | アニメ特撮



ダンジョン飯(2クール目)
C+ 75 → B 77

原作のコマごとの間や、1コマ内での無言ツッコミが
非常に丁寧に織り込まれていて楽しい。
終盤の展開がシリアス寄りになってもギャグでしっかり笑えたし
これは続きが待ち遠しいなぁ。



ゆるキャン△ season3
B 79 → B 79

キャンプ部分はやはり楽しくて温まる。飯テロも攻撃力高し。
他人が捨てたごみを持ち帰るエピソードを入れたのはナイス。
この作品のファンにどんどん倣ってほしいという願いなのかもしれんね。



響け!ユーフォニアム3
B+ 90 → A 97

ひとつひとつのセリフの置き方が完璧すぎて心臓を抉られる。
ひとりひとりの気持ちと考え方にもとづいて動く物語に震える。
これまでのシリーズの全ての伏線が集約されて
あの回が終わったあと30分くらいずっと泣いてた。
俺ってこんなにこのアニメが好きだったんだなあ。



この素晴らしい世界に祝福を!3
B 76 → B 81

「スベったときに時間を止める演出」がくっそ面白ぇなw
ダクネスの度をわきまえた変態っぷりも実にいい。
最近のラノベは「エロをやりすぎるのが正義」みたいなところがあるので
きちんとキャラを壊さずに魅力を出せるのは偉い。
3期までやってこんなに面白いラノベアニメは珍しい気がする!!



終末トレインどこへいく?
C 64 → C 66

8話観て終了。
最近はガチでアニメに割ける時間が減ってきていて
最後まで観たいものでも諦めることが多い。
でもラストだけは気になったので最終話を観てみたら
特にサプライズもない普通に綺麗な終わり方だった。
感性豊かな若い時に観ればなんとなく心に残るアニメかもしれないな。



夜のクラゲは泳げない
B 81 → B 79

大きい舞台へ持っていく展開に多少の強引さは感じたけれど
青春の蹉跌を終盤までしっかり描き切ったのが好印象。
ネット上のコミュニケーションが苦手な自分からすると
やはりSNSは色々なしがらみがめんどくせーなw



怪獣8号
C 66 → C 62

6話観て終了。
主人公が都合よく怪獣になって戦うのが微塵もワクワクしない。
『進撃の巨人』でエレンが巨人化したときにもえらく叩かれてたが
あれは凄まじいテーマ性が最初から示せてたからな。
怪獣ものがやりたいならこの設定にすべきじゃなかったと思うけど、
売れてるのなら別に文句のつけようもないか。



ガールズバンドクライ
C+ 72 → B 80

やっぱストーリーが上手すぎるんよ……。
マジで全員の生き様がロックで面白い。うまいこと表現したもんだなぁ。
このご時世に人種差別ネタもギリギリだろうしな。
終盤の展開にちょっと不満はあるものの、綺麗に発散させてくれて良かった。



ささやくように恋を唄う
C+ 68 → C 66

マットな背景にクッキリした線の美しいキャラ。
イチャイチャを見てるだけでほっこりする。
でも恋愛じゃなく全然別な部分で延々とギスギスすんなよ……。
なんで漫画として序盤にこのストーリーを持ってきたのかわからん。





せっかく京都に行ったのにユーフォの聖地巡礼できなかったよ……。
日帰りのスケジュールで心身ともにしんどかったのが理由だけど
もし先にあの回を観てたらどんなに無茶でも何箇所かは回ってたわ。

しかし、どう考えてももう1クールなければおかしいだろ!!
多くのエピソードで必要なはずの説明がまるっきり省略されてしまってる。
この作品の締めが中途半端になってしまったことは一生引きずるかもしれん。
不足してる部分は劇場版総集編に期待したい!!





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株主総会:任天堂第84期(2024) 質疑応答

2024-07-03 20:52:32 | その他





今年も任天堂の株主総会に行ってきました!!

みやこめっせ開催2年目。
昨年よりもさらに参加人数が増えている!!
任天堂は世界に名だたる大企業なのに
コロナ禍のときは学校の教室かってくらい人数が少なかったんだよw



というわけで質疑応答に対する補足と感想。



第84期 定時株主総会 質疑応答(要旨)




Q1

1問目としてナイスジャブ。
でもこの質問は「他社は取り組みが進んでいるが、任天堂にはそれを感じない」
という否定的なニュアンスだった。
『リズム天国』だったかなあ。目の見えない子供が遊んで楽しかった、という
任天堂へ送られたお礼の手紙を見たことがある。
層を広げることも大切だけど、要は遊び方次第な気もするけどな。



Q2

新ハードの転売対策はどのハードメーカーも頭を悩ませてるだろうね。
「法令の許す範囲」って何を指してるのか気になるw



Q3

自分はしっかりと作られた商業作品が好きだけれど
インディーゲームの強烈な個性・アイデア・熱量は本当に楽しい。
それゆえに、この質問者の「距離感」って言葉はどうなんだろうなあ。
Switchがインディーへ向けてかなり敷居を下げてるのは知ってるだろうに、
そのうえで何か不満があるのだろうか。
若かりし頃に8KBのプログラム領域で頑張ってた自分からすると、
今の若いクリエイターの制作環境はものすごく恵まれている!!



Q4

一概にAIと言っても何を指すのかがいまだに不明瞭な言葉だよね。
パックマンの敵キャラの動きだって言ってしまえばAIだろうしね。
最新鋭の画像生成AIとチャットAIを組み合わせたギャルゲーがやりたい。
ときメモから30年ぶりにジャンルとしての革命が見れるよ。



Q5

ちょっとこの質問者が何を言いたいのかよくわからなかったのだけれど
とりあえずファミコンが好きなんだな、というのは伝わった。
自分も世間が64やPS・SSで騒いでた頃にファミコンを安く買いまくってたので
今では全部売ったら家が建つくらいの資産になった。ありがとう任天堂。



Q6

ここで株主総会恒例の映像挿入。
いつもはイベントやテーマパークで盛り上がる外国人の映像だったけど
今年はニンテンドーダイレクトのソフト紹介焼き直し。何故。
内容は空っぽでいいから楽しそうな人たちを見せてくれるだけで
株主としてはテンション上がるんだけどなw

で、この質問には高橋専務も少し申し訳なさそうに答えてた。
確かに最近は新規IPをあまり見ないけれど、
任天堂は新規のキャラクター物でも外さないのが凄い。



Q7

なかなかシビアなところを突いてくる質問。
ゲームメーカーにおける情報公開の重要性が痛いほど伝わる。
この質問者は「ホームランを狙うかどうか」という言い方をしてたのが
ちょっと面白かったw



Q8

宮本さんと同い年の爺さんの質問w
きっちり宮本さんへ話を振ってくれる古川社長の優しさw
そしてQ7の人の「ホームラン狙い」という言葉を借りての説得力。
回答のあとに自然と拍手が沸いてた。さすが世界トップクラスのアピール力!!



Q9

円安は生活するうえでは色々と辛いが、
だからこそグローバルな企業の株を率先して買う必要がある!!



Q10

この質問者が挙げていたのは当然K社のことなんだけど、
サイバー攻撃は本当に卑劣で腹が立つ。
また、社内漏洩をなくすための教育も非常に重要。
以前勤めてたIT企業はサービス残業がひどすぎて
腹いせに労基に勤怠データを暴露してやろうかと思ったわ。
任天堂のように社員を大切にする会社なら社内漏洩の心配もないと信じたい。



Q11

任天堂LOVEおじさん!! 今年も指名された!!
これだけ人数が増えても指名されるあたり、社長からの信頼が厚すぎるw

ゲームの変化に対する感動の例としてマリオ123とマリオワールド、
開発期間の例として時のオカリナとムジュラの仮面を挙げていた。
子供に良いゲームを触れさせることには大いに賛成。
若いころのエンタメ体験は一生の宝になるからね。
ファミコン時代の勢いを子供時代に感じることができたのは本当に幸せ。



Q12

個人的にはもともと分割に賛成ではなかったのだけれど、
NISAとうまいこと絡んだおかげで個人投資家が増えたのは目で見て解る。
でもそれが株価にどこまで寄与してるのかが体感でわからない。
我ながらまだまだ経験が浅いわ。



Q13

しょっちゅうポケモンのパクリゲーが話題になるけど、
IPの侵害に対して毅然とした対応をとるニュースを聞くたび嬉しくなる。
この質問者はマリカー裁判も例に挙げてたしw

好きが高じていきすぎたパロディになってしまう人と、
金目当てで炎上狙いのパクリゲーを出すクズとがいるけれど
おそらく任天堂なら対応もそれぞれ分けてくれるんだろうなあ、
なんて思ったりもする。



Q14

古川社長のこの堂々たる回答を聞けて、任天堂への信頼がさらに高まった。

宮本さんは現在は実務から離れているとのこと。
それでも「世界一面白いものを作れるクリエイター」という肩書は変わらず。
歳をとって衰えを感じているとも言っていたけれど、
モニタに大写しになってる宮本さんがすげえ若くて健康そうなんだよなw



Q15

ゲームを介したSNSでの性被害とか、デマ・差別・ヘイトといった
よろずネガティブな心配をしている女性株主。
でもそれって任天堂関係なくねえ?



Q16

下手するとうっかり次世代機の価格を漏らしかねないので
良い意味で社長を困らせる質問w



Q17

もう少し正確な質問の意図としては
「持ち株数を見ると頼りないので自信の表れを示してほしい」とのこと。
そういうもんか?



Q18

以前の株主総会ではカービィのサントラを再販して欲しいと
毎年熱く要望を述べる人がいたがw
自分も最近車の中でファミコンの音楽を聴きまくって郷愁に浸ってる。
人生において音楽は本当に重要。





今年の役員の雰囲気からは、株価の上下に関わる情報は読み取れなかった。
むしろ役員からしても先が読めないというか、
できることを万全にして「運を天に任せる」という状況なのかなあ、
という印象を受けた。



しかしあれだな。
今年は古川社長の指示したとおりに端的に質問だけする人が多かったな。

昨年の株主総会で強烈に悪しき前例ができてしまったというのもあるけれど、
もうちょっとゆとりあるコミュニケーションを取ってくれてもええんやで。

あと今年こそは自分も発言しようと思ったのだけれど
やっぱり会場の圧というものはなかなかすごくて萎縮してしまった。
大きい場で発言できる人の胆力って本当に凄いと思う。



コメント (2)
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感想:帰ってきたあぶない刑事

2024-06-11 00:21:31 | 映画







子供のころからテレビドラマにほとんど興味がなくて
舘ひろしと柴田恭兵がかっこいいのはそりゃあ解っていたけれど
旧作自体は全然知らないわけで。
実際のところ、ほかの映画との時間合わせで観ただけだったんだが。



これがものすごく面白い。

バブルの時代を模したオープニングにノスタルジーを刺激されまくった。
日本が元気だった時代。何をやっても日本が世界から注目された時代。
「あの頃をもう一度体験したい」なんて思わされてしまう極上の演出。


そしてメイン二人の魅力がハンパない。
老いた舘ひろしと柴田恭兵なんて見たくない!! と最初は思ったのに
全盛期と遜色ない立ち振る舞い。本当に70を過ぎたジジイなのか?
カッコよすぎてマジ反則。

アクションもすげえ。
どういう鍛え方を続ければあのキックの足の上がり方ができるんだ……。




ストーリーもいたってシンプル。

ヒロインの土屋太鳳!!
タカとユージのどちらかの娘!!

突如現れる昔の恋人!!

悪いやつがいて、もっと悪いやつが出てきて
警察のコンプライアンスなど関係なしにぶっ殺す!!

リアリティなんてクソくらえの爽快感。



ジジイになっても自分を魅力的に見せるスキルが激高で
それだけで作品そのものが面白くなってしまう。

岸谷五朗の円熟味もとても良かったし
仲村トオルも58歳なのに若造キャラのままの演技が素晴らしかったし
旧作を観ていればもっと楽しめたかと思うと悔しい!!



やはり古い作品をリメイクするにあたって、
余計なことをせずに良い作品をそのまま再現するだけで
劣化することなく面白くなるんだよなあ。

老化を自虐するネタが時折入るのは悲しいが
まったく無視するのも逆に不自然だしなw
「下半身は二十代!」というセリフがハードボイルドすぎて最高。

二人とも女たらしなのにコンビとして恋人以上の絆を見せてくれるのが
究極にシビれる!!




うむ。実にいいものを観た。
仕事で疲れた脳を弾けさせてくれるエンタメ映画。
カリスマ俳優のオーラは劇場のスクリーンだと一層際立つな。

オススメ。


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感想:映画 からかい上手の高木さん

2024-06-02 08:42:19 | 映画





正直なところ、原作はきちんと完結してくれて
寂しいというよりも安心したという気持ちのほうが大きかった。

そしてその最終回も序盤でフラグだけ立てておいて
それ以降はすべてが引き延ばしだったことが判明してとても悲しかった。

良い作品が大人のマネタイズの都合で捻じ曲げられてしまうのは
どんな状況であれ非常に気分が悪いよね。



そしてその極北ともいえる実写映画の『高木さん』が公開。
見えてる地雷を踏みに行く!!




パリから帰ってきたあと東京で暮らしていた高木さんが
地元の中学教師になった西片のもとへ教育実習生として訪れる。

パリってなんだよ!! と思ったがドラマ版の続きってことなのか。
ドラマ版は面白そうだったが放送に気づかないまま終わってたんだよなー。



そして10年ぶりの再会。
西片を驚かせるためだけに掃除用具入れから飛び出してくる24歳の女。
こいつキチガイじゃねーの……。

精神年齢と恋愛観がなにひとつアップデートされないまま
年齢だけ重ねたやばいやつらの話。
化粧でケバい高木さんなんて見たくなかったよ!!!!

高木さんは思春期女子の少し大人びた物の考え方をしながらも、
子供から抜けきらないまま純粋に遊びを楽しむところが魅力だったのに。



中学生のピュアな恋愛というノスタルジーすらスポイルされ、
幼稚な大人たちを動物園のように眺めさせられる最悪な映画。

それでいて学校の生徒同士の恋愛にスポットをあてて
ダラダラと時間を消化させるクソ展開。
そんなもんが見たかったわけじゃない!!




原作の同級生たちが同窓会で酒を飲んでるのもなんだかショックだったし、

それならそれで原作通りのキャラにすればいいものの
浜口北条ペアが10年で5回も別れてるという謎設定が追加されてるし、

中井と真野の結婚式で、新郎新婦を差し置いてそれ以上に目立つという
祝い事におけるタブーを平然とやらかすし

脚本作成でやっちゃいけないことを全部盛りで見せられてしまった。



そもそも、脚本にまるで気持ちがこもっていないせいで
役者たちも演技に乗れていない。
どういう人生を送るとこんな空っぽの言葉の応酬になるんだよ……。

ラストの告白シーンはどうでもいい会話が体感で15分以上続いて地獄。
イライラが募りすぎて劇場で叫びそうになったわ。

しかも付き合って最初のからかいが「今日で別れようか」とかいうセリフ。
リアルの女にこれをやられたら、たとえ冗談だとわかっていても
グーパンで手が出るかもしれん……。




小豆島の空気はとても良くて、
作品の内容さえよければ最高のロケ―ションだったはずなのに
結局キャストありきで高木さんのタイトルだけ借りた原作レイプ。


日本の映画界はいつまでこんなこと続けんの。

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2024年春アニメ感想 中盤

2024-05-18 20:05:26 | アニメ特撮

ブログに書きたいことはたくさんあるんだが
書く時間がなくてすまぬ。。。


うる星やつら(2期)(2クール目)
E+ 42

36話観て終了。
原作の良いエピソードを選ぼうとしてるのはわかる。
だからこそ、上辺だけ浚った浅ましさが透けて見えるのが哀しすぎる。
原作は連載でじっくりキャラを育てたからこそ各エピソードに共感できたんだよ。
もうこれ以上このアニメに時間を使いたくない。



ダンジョン飯(2クール目)
C+ 75

シリアスな展開を抜けてギャグに戻ってるはずなのに、なぜか雰囲気に暗さを感じる。
それが狙ってやってるものなのか、単に自分の気分の問題なのか、
もっと集中して観ないといかんな。



ゆるキャン season3
B 79

相変わらず癒される!! 山の奥地のバイク旅と電車旅。
GWに車で似たような旅をしてきたので共感しまくり。
僻地を見て得られる感傷を漫画的視点で明るく描写してくれるのが神。
キャンプブームも終わりかけで中古のキャンプ用品が出回ってるし
今から俺もそろえようかな……。



響け!ユーフォニアム3
B+ 90

ここまでの積み重ねがあるからこそ、人間関係を描写するだけで
さながら出汁のごとく自然に深みと広がりが出てくる。
久美子視点を貫くことでキャラクターたちの悩みを観る側も共有でき、
黒沢ともよのモノローグの演技がたまらなく心を掴む。
このアニメに対する色々な心配が杞憂で吹っ飛んだのが最高に嬉しい!!



この素晴らしい世界に祝福を!3
B 76

マンネリなのになんでこんなに面白いんだろう。
やかましいだけのテンションだとげんなりするけど
静と動、ハレとケを絶妙にシナリオに組み込む技術。
メインキャラをしっかり立てて、サブはサブに徹させることで
面白い部分を前面に出せる工夫。偉い。



終末トレインどこへいく?
C 64

電車旅のロードムービーなんて最高じゃねえか!!
……なんて思ったけど全然おもんねえな。
作画だけは堂に入ってるから評価にも困るw
終盤でなにかドでかいトリックが用意されてそうな気がするので
評価を決めるのはそのあとでもいいかな。



夜のクラゲは泳げない
B 81

脚本も演出もそこまで優れているとは思わないのだけれど、
なぜか各話2回ずつ観てる。
若いうちにやらねばならないことが詰まってるなあ。
黒歴史に対する共感性羞恥を不快にさせることなく描き切る純朴さ。
この情熱とエネルギーをダイレクトに叩きつけられたら目を背けるわけにはいかん。



ワンルーム、日当たり普通、天使つき。
D+ 58

3話観て終了。
女の子はまあまあ可愛いが主人公の男が見てて不愉快。ぬいペニ。
OPで色んなキャラが出てくるってことは1クール内でのキャラ描写も
そのぶん分散されるだろうし、何を楽しみに観ればいいのかが解らん。
せめて会話劇が面白ければなあ。まんま話してて楽しくない相手との会話だわこれ。
でも原作を立ち読みしたら絵柄が非常に良かった。惜しい。



怪獣8号
C 66

すごく面白いんだけど、ジャンプ的正統派ヒロイズムがひねくれ者の俺には合わんw
どんな強敵が出てきても最強の主人公が倒したら興ざめじゃない?
そもそも敵の怪獣がどれだけ強大かの描写が欠けてるのがいかん。
敵味方問わず戦闘力や強さを数字で表すのも下劣。
期待した内容に対して完全に斜め方向に向かってて悲しい。



ガールズバンドクライ
C+ 72

脚本はさすがに激烈に上手いのだけれど
やはりCGアニメが好きになれないし、素人演技のせいで心に響かない。
それなのに視聴をやめようかと思った矢先のライブシーンに圧倒された。
必要なものを必要なときにしっかり示せる作品は強い。



ささやくように恋を唄う
C+ 68

なんか恋愛がトントン拍子に進みすぎてる。
もうちょっと色んな心の動きが見たいのよ。
Lに対する葛藤や否定の描写がまるでないのはそういう時代になったってことか。
あと歌がすごく良くて視聴を決めたのに全然歌わない!! 歌って!!


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2024春アニメ感想

2024-04-19 06:52:38 | アニメ特撮

遅れたけど各1話感想。
手を広げすぎて全部消化しきれる気がしない……。



うる星やつら(2期)(2クール目)

もはや心を無にして観てる。
今期は良い作品がたくさんあるのに、これに時間を割くのはセルフ拷問。
めぞんとらんまは絶対リメイクすんなよ!!



ダンジョン飯(2クール目)

別パーティ視点も面白いな。
横断歩道を渡るおばあさんを助けないタイプの人たち。
ダンジョンの真相も見えてきて熱い。
先に全部原作読もうかと思ったけどアニメでじっくり楽しむわ。



ゆるキャン season3

えっ。なんでこんなに絵が変わったんだ?
と思ったら制作総とっかえかよ。
アニメではよくあることとはいえ、すげえイビツな業界だよなあ。
まあ相変わらずキャンプの楽しさは十分に伝わったけれど。



響け!ユーフォニアム3

熱血スポ根モノを踏襲するかのような新学年。
美麗な作画も健在で惚れ惚れする。
ただやっぱり、一期二期のずっしりした演出よりは軽い感じだな。
曲自体はどの音楽アニメよりも胸に沁みてくるけれど
演奏シーンで音のタイミング合ってなくない?



この素晴らしい世界に祝福を!3

うぜーw
いきなりワケのわからんテンションの連打。
やかましくすればいいってもんでもないよなw
マンネリが心配だったけど新喜劇ばりのベタさのおかげで逆に安定。
スタッフが優秀だとどんな原作でも良アニメになってしまうのだな。



終末トレインどこへいく?

すげえスピード感のディストピアだw
制作陣の豪華さに眩暈がする。
これはホームランか盛大な空振りになるか二択の作品。
シリーズ構成が横手美智子ならいけるか……?



夜のクラゲは泳げない

青春モノ。
今の若者のスタンダードがまったくわからないおっさんなので
ネットありきのコミュニケーションについていけん……。
なんでみんなそんなに承認欲求が強いん?



ワンルーム、日当たり普通、天使つき。

20年前に粗製乱造されたようなテンプレ落ち物アニメ。
まあガンガンなら仕方ない。
部屋にエロ本を隠している男なのに美少女に対して人畜無害のクソ設定。
せめてキャラの絵が良ければ少しは楽しめたかもしれないけどなー。



怪獣8号

TVアニメでこのスケールはすごいな……。
怪獣の動きが特撮に負けない迫力。
原作は読んだことないけど、1話でこの引きってことは
2話以降で内容がガラリと変わりそうで怖い。



ガールズバンドクライ

アイドルもバンドも興味はないが知り合いに薦められたので視聴。
今のCGアニメはここまで進化してるんだな。
そして構成が抜群に上手い。
世界観にリアリティの説得力を持たせながらもキャラの心理描写はデフォルメ。
その一体感がアニメとして最高に面白い。



ささやくように恋を唄う

最初は主人公の特攻キャラが鼻についたけど
ガールミーツガールのテンポはとても良かったし
挿入歌の上手さがたまらなくいい雰囲気を出してる!!
実力派の中堅声優で固めてるのも安心感があっていいね。
百合モノとしてよりも、ここからのストーリーが気になる。

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感想:プリンセスピーチ SHOWTIME!

2024-04-09 22:17:25 | ゲーム (Switch)


ピーチ姫が主役のゲーム!! なんか久しぶり!!
店で買うのが恥ずかしかったのでAmazonでポチった!!





まず目を引いたのがグラフィック。
映画のピーチ姫のイメージそのままに、滑らかなビジュアルで
他のキャラクターや背景との統一感を持ってゲーム画面に溶け込んでる。

その自然なグラフィックのまま動かせるのがなんとも嬉しいし楽しい。





そして「キラリスタ」の力を得ることで
『ミンキーモモ』や『キューティーハニー』よろしく
様々なコスチュームに扮し、奪われた演劇を取り戻していく。





多彩なコスチュームを用意しながらも
いずれも性的なニュアンスを綺麗に取り除いてるデザインが流石。
大きいお友達に媚びなくても売り上げを叩き出せる任天堂の矜持!!





でもパティシエピーチは普通にかわいい。






劇場が舞台ということもあり、隠し部屋は舞台裏だし
宙に浮いてるキャラは線で吊られていたり
同じステージをもう一度遊ぶのは「再演」というあつかいだったり
世界観の統一が素晴らしい。






そして小さい女の子でも遊べる難易度のバランス。

謎解き系ステージは知育絵本のレベル。捻ったような問題はまったくないので
大人でも童心にかえってキャラクターのリアクションを純粋に楽しめる。





アクション系のステージでも本格的な操作はほとんどなく
QTEに毛が生えたようなイベントが多いのだけれど
演出と操作感でそれぞれまったく別な快感を生み出してる。
「同じ操作でも演出によって異なる快感」は
『メイドインワリオ』あたりからの蓄積だろうなあ。

スピード感のあるアクションでもライフが5個あるのでかなり安全。
仮に死んでもペナルティはコイン10枚。
誰でもクリアできる親切設計。

ゆえにゲーマー向けの内容ではないけれど、
演出のひとつひとつが非常に気持ち良いので
ひととおりクリアすると映画を観たあとのような満足感。






そしてクリア後のやりこみとしてのスター集め。
ゲーム自体は難しくないものの、全て集めるのはなかなかしんどいw
うまく隠されているものを見つけたときの嬉しさはマリオシリーズ共通。
優秀なクリエイターほど意地の悪い隠し方をしないというのがよくわかる。






全部コンプしたら『マリオワンダー』のように
激ムズのエクストラステージが出るのかなーと期待したけどご褒美は衣装のみ。
残念ではあるけど、ゲームとしての対象層を考えればそれでいいのかもな。



ピーチ姫が主役という変わり種でありながら、
今後のマリオシリーズの世界観をより鮮明にする位置づけのソフト。
次回作も非常に楽しみだ!!!



■■■現在の進行状況■■■

全ステージコンプ


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2024冬アニメ感想 まとめ

2024-04-06 16:31:46 | アニメ特撮

葬送のフリーレン(2クール目)
B 82 → B 83

なるほどなー。アウラがいたからこそ、このアニメは面白いんだなー。
ほとんどのキャラが死すら達観するレベルで静かだから
感情を剥き出しにする見目麗しいキャラが次にいつ出るかの期待感が持続する。
もしそこまで計算して話を作ってるなら凄すぎるんだが。



うる星やつら(2期)(1クール目)
D+ 56 → D+ 53

原作の因幡のエピソードめっちゃ好きだったのに全然刺さらず終わった。
作画もどんどん劣化してるし、完全な墜落スパイラル。
1話で乳首を出さなかっただけでこんな惨状になるとはな……。
でもさすがに幽霊のデート回は良かった。これがコケたら全力でぶっ叩いてたわ。



僕の心のヤバイやつ(2期)
B+ 87 → B+ 87

ラブコメってこんなに面白いものだったんだな!!
世界が変わる瞬間をこれだけ鮮やかに生み出せる描写力。
主人公がキモ陰キャだからこそのシンパシーもでかいw
これはマジの名作。3期はどうなるんだろう。



異修羅
B 78 → B 82

マンドレイクとか蜘蛛女とか、俺の好きなキャラから退場しよるw
倒せそうなチートとどう見ても無理ゲーなチートの両方いるのが面白いな。
続きを知りたすぎるんだが、二期の発表ないのかよ。
原作読むしかないか。時間くれ。



ぽんのみち
C 66 → C 62

結局1話だけの出オチアニメだった。
各話アバンの変な夢のまま、本編も白昼夢じみた意味不明っぷり。
ご当地アニメとしても中途半端で悲しい。
個人的に広島が好きだから広島弁の女子はツボだったんだがなぁ。
アニメと関係なしに尾道はもう一度行きたいわ。



ダンジョン飯(1クール目)
B 80 → B 82

実に良かった。
Wizardryの血なまぐさい世界観を耽美に置き換える女性作家の繊細さいいね。
ブツ切りで終わりなのかと思ったら2クールやるのか。超嬉しい。



魔法少女にあこがれて
B+ 84 → B+ 86

ただのしょーもないエロアニメがなんでこんなに面白いんだw
勝つ側の優越感と嗜虐感。敗ける側の恥辱と正義ゆえの不屈。
まどマギ以降さんざん辟易していたアンチ魔法少女ブームの明確な転換点。
1話内の起承転結エロも素晴らしいのに、1クール内で順序だててエロくする神采配。
原作も読んでみたいけど、アニメだからこそ輝くイカレっぷりなのかもな。



魔女と野獣
C 62 → C 62

6話観て終了。
せっかく選んだアニメなのだから最後まで観たかったんだが、
今期はちょっと色々忙しすぎた。すまぬ。




長谷川育美の下剋上っぷりが見てて気持ち良すぎるw
生き馬の目を抜く声優業界でも、こんなドリームがまだ残ってるんだな。

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